アイスランドに戻ってきた。最初の数日こそ時差もあってボケっとしていたけれど、さすが自宅で自分のベッドも机もあるから、すぐに慣れた。
50年以上も住んだ日本なのになぜあれほどアウェイ感を感じ続けたのか?と不思議になるほど、アイスランドに戻ると拍子抜けするほど慣れが早かった。
心の中ではホームはあくまでも日本にある。すごく不思議なので、いかなる心理作用で日本でのアウェイ感が強くて長いのか、わかる人がいたら教えてほしい。
そうだ、書いておこう。「きっと私が戻れば噴火する」と言っいた通り、戻って二日後に火山が再度噴火した。どうでもいいことだけど、やっぱり、のような感想をもった。もちろん単なる偶然だけど。
戻って最初の一週間は天気がすこぶる悪かった。レイキャビクの周囲ではイエロー注意報も出ていた。そしてやっと晴れてくれたのが、時差にも慣れた先週末のことだった。
最後にアイスランドでドライブに出たのが12月初旬だった。やっと天気がよくなったので3ヶ月半ぶりにドライブに出た。で、やっぱりとても気持ちがよかった。
夕方から天気が崩れそうだったので、サクっと近場を走ることに。噴火の関係でグリンダヴィク方面には近づけない。当局がその方面に通じる道を全部閉鎖している。とりつく島がない!
とりあえず向かったのはクリスヴィク地区で、定点でもあるクレイヴァル湖へ出向いた。
車から降りると、ピリリと冷たい空気を吸いながら伸びをした。向かい側にうっすらと見える噴火の煙を眺めながら、ふう〜っとため息をついた。この写真はまさにそんなため息をついた直後のものだ。なんとなく感慨深そうでしょう?そうじゃない?あ、そう。
ここで珍しく、「アイスランドって私にとって何なのだろう?」との思いを抱いた。けれど、極小の哲学性しか持ち合わせていないので、たいした答えが出てくる訳がない。
「風景がきれいなんだからそれでいいじゃん」とか、「答えが出ても出なくても人生は変わらないからどうでもいい」とか、なんだか身も蓋も無いことしか思い浮かばなかった。自分のバカさ加減が鼻について、つまんない質問など自分にしなければよかったと後悔。
ちなみに、下の写真の場所がクレイヴァル湖でのゆる定点。風が強くて、どうしても髪の毛が自由に舞うやつしか撮れなかった。こうい日もあるさ。というか、アイスランドでよくありすぎる強風。
ちなみにこの両脇は以下のような地形になっている。
レイキャビクから走り、この道を右へ曲がれば噴火地(グリンダヴィク方面)へ。左に曲がればセルフォス方面へと続いていく。グリンダヴィクへの道は、何かの関係者か住人しか通ることができない。そういった人々にはバーコードが発行されており、嘘をついてもすぐにバレるので(第一バーコードもってないし)、近づきたいけど最初から諦めて逆方向へと進んだ。
ここがグリンダヴィクへの関所のようになっている
素直に左へ曲がり、未舗装道の380号線へ。この道を更に逸れると、結構見晴らしのいい場所に出る。
今回は最初の二週間、夫と彼の息子も日本に来ていたので、私が持って帰った日本食(特におせんべい!)を既にあるストックに加えると、かなりの量で笑ってしまった。