※この連載はSAMEJIMA TIMESの筆者同盟に参加するハンドルネーム「憲法9条変えさせないよ」さんが執筆しています。
<目次>
0.れいわ初期メンバーその後
1.統一地方選挙での大躍進
2.れいわ新選組に関する様々な分析
3.「山本太郎ツーショット写真」で勝負しよう
4.「維新バスターズ」を結成しよう
5.「京都市長選」を狙っていこう
6.「やはたオカン」の今後について
7.2025年参院選の東京選挙区は?
8.次期衆院選に向けて
9.おまけ:「メロリンQ」
10.トピックス:『政治はケンカだ!』
0.れいわ初期メンバーその後
2019年のれいわ新選組旗揚げの際の初期メンバーが(他党からではありますが)今回の統一地方選挙で地方議会の議員選挙に当選していますので、まずはその紹介から。
元セブンイレブンオーナーの三井義文さんは、現在は参政党に所属していて、千葉県の佐倉市議会議員選挙で初めての当選を果たしました。
元ホームレスで元派遣社員の渡辺照子さんは、現在は立憲民主党に所属していて、東京都の練馬区議会議員選挙で補選に続き2回目の当選を果たしました。
ところで、ジャーナリストの田中龍作さんは、twitterに次のような投稿をしています。
NHK連続テレビ小説『ふたりっ子』に海東壮平役で出演し、「輝ちゃん」(オーロラ輝子)と関わりがあるのが山本太郎さんで、また、れいわ新選組の代表として「てるちゃん」(渡辺てる子)とも関わりがあるのが山本太郎さんです。
1.統一地方選挙での大躍進
れいわ新選組は、今回の統一地方選挙で前半戦は「候補者全員最下位落選」という苦しい結果だったものの、後半戦で新人候補を大量に初当選させることができ、大躍進を果たしました。
2.れいわ新選組に関する様々な分析
れいわ新選組に関しては、様々な論者が重要な分析をされていますので、いくつか紹介したうえで、ポイントとなる論点を引用させていただきます。
特にロスジェネよりも若い世代(図15では50代以下)には巨大な無党派層が広がります。この無党派層のことは、かつて「政治の空白域」と名付けました。
(中略)
1990年以前に社会に出ていった若者は、政治的には自民党と社会党という二大政党がしのぎを削る状況のもとで、就職し、技能を磨き、ボーナスで車を買い、結婚し、子どもを育て、マイホームを建て、老後に備えてささやかな貯金を持つというような、ゆっくりとでも絶えず豊かになっていく社会のなかで生きていくことができました。けれども1990年以降の若者は、そうした父や母の世代が歩んだような人生を、もはや思い描くことができなくなったのです。そのような世代が毎年毎年、生み出されて積み重なってきました。日本社会の「底」が、ここに形成されたのです。
政治に切り捨てられた日本社会の「底」。それがバブル崩壊(1991~1993年)以降、30年間積もった結果が政治の空白域にほかなりません。
(中略)
これと本当に向き合わなければ政権交代などありません。
山岸飛鳥さんは、大石晃子議員事務所を退職するにあたり、ブログで戦後の政治史を振り返る壮大な論考をされています。
れいわ新選組に関する結論の部分を引用します。
今のれいわ新選組を見ていると、単独で政権をとる気なのか??と思える時がある。あまりにも、他党との連携などに無関心なことが多いからだ。れいわだけで固まってしまう傾向が強いように見える。
小沢一郎は、2002年の民由合併から2007年の参議院選で政権交代のリアリティを見せることで党代表になり、ついに本当に政権交代を成し遂げた。
民由合併前の自由党は、500万超の小沢支持票でもっていた個人商店であり、今のれいわ新選組とそれほど変わらない。小沢一郎にできたことが、山本太郎にできないということはない。というか、その戦略のリアリティの演出をこそ、小沢氏に教えを請うてもらいたいと切に願う。
「あれ、ほんとにできそうだぞ」と思わせられるかどうか、そこにれいわ新選組の行く末がかかっていると思う。
cargoさんは、「野党はなぜ選挙で負けるのか」そして「今後の選挙でどのようにアプローチすればよいのか」という命題に関してブログで論考されています。
まずは「政策論」について引用します。
筆者の21年夏のブログ記事では、野党、特にれいわ新選組は、世界で最も弱者に厳しく、社会保障や公共政策に理解を示さない日本人の射幸心をこそ刺激すべく、「本物の好景気を見せてやる」路線でいくべきだと提案しました。
次に「マスコミ論」について引用します。
マスコミが嫌でも野党を扱わざるをえなくなる時があります。
それは簡単にいうと、「派手なパフォーマンスをやらかした時」です。
例えば、れいわ新選組の議員が国会本会議で「牛歩」をやらかすと、必ず各スポーツ紙は報じますし、テレビが扱うことだってあります。
これが、四面楚歌に唯一風穴を開けることができるアプローチとなっています。
最後に「ブランディング論」について引用します。
日本人は政策をほとんど見ずにイメージだけで投票先を決めています。「勝ち馬」感の演出のためにも信頼感とブランディングは必須です。大幅にブランドイメージを変えることはできませんが、見た目とふるまいは「ちゃんとしてる風」にしなければなりません。
ちなみに、手前味噌ではありますが、私が「立憲野党私設応援団」の連載開始時に記した記事のURLもご参考までに掲載しておきます。
3.「山本太郎ツーショット写真」で勝負しよう
samejima times主筆の鮫島浩さんは、「統一地方選・道府県議選挙の各党総括」の記事で、れいわ新選組に関して次のように述べています。
統一地方選の前半に続いて後半でも惨敗すれば「れいわでは選挙に勝てない」というイメージが広がり、今後の国政選挙でも候補者が集まらず、山本代表が掲げる「中規模政党への脱皮」はますます遠のく。党再建には共同代表制を含め党運営のあり方を抜本的に見直し、「選挙に強いれいわ」「熱烈なボランティアが集まるれいわ」という結党当初のイメージを回復することが急務である。
そもそも山本代表のカリスマ性で支持者を引き寄せてきた政党である。党体制の脆弱さを直視し、もういちど原点に立ち帰って山本代表を前面に打ち出した党体制を再構築するしかない。
「山本代表のカリスマ性」を実証するデータとしては、毎日新聞による「日本の首相になってほしいと思う人」アンケートがあります。
『毎日新聞』4月15日・16日実施「全国世論調査」(回答数527人)
「日本の首相になってほしいと思う人」
1位:河野太郎 66人
2位:岸田文雄 47人
3位:高市早苗 46人
4位:菅義偉 21人
5位:石破茂 20人
5位:山本太郎 20人
7位:小泉進次郎 17人
8位:橋下徹 14人
9位:吉村洋文 13人
野党第1党党首の泉健太さんも野党第2党党首の馬場伸幸さんもこのアンケートでランクインできていない状況で、れいわ新選組代表の山本太郎さんは5位タイに入っています。
れいわ新選組は、これを活かさない手はないでしょう。
明石市民の会は、泉房穂さんと候補者のツーショット写真をポスターに採用して選挙戦を戦ったようです。
その結果、市長選も、県議選も、市議選も、圧勝しました。
維新も候補者のポスターに吉村洋文大阪府知事の写真を載せているケースが多く見られます。
れいわ新選組も、山本太郎さんと候補者のツーショット写真を選挙ポスターや選挙ハガキに採用して、山本太郎さんのイメージを前面に押し出して戦った方が良いのではないでしょうか。
4.「維新バスターズ」を結成しよう
統一地方選で躍進を果たしたれいわ新選組も、大阪では非常に苦戦しました。
今後、大阪エリアをどのようにして耕していくかということについてですが、私は「維新バスターズ」を結成してはどうだろうかと考えています。
大阪府議会議員選挙で「大阪維新の会」の候補者が無投票当選した選挙区
・大阪市大正区および西成区選挙区
・大阪市西淀川区選挙区
・貝塚市選挙区
・泉佐野市および泉南郡熊取町選挙区
・富田林市、大阪狭山市および南河内郡選挙区
・松原市選挙区
・大東市および四条畷市選挙区
・和泉市選挙区
・柏原市および藤井寺市選挙区
・羽曳野市選挙区
・泉南市、阪南市ならびに泉南郡田尻町および岬町選挙区
このように、大阪維新の会の候補者が無投票当選した選挙区は、大阪府内に11ヵ所あります。
そこで、大石晃子共同代表に「維新バスターズ」の隊長に就任してもらって、これから4ヵ月に1人ぐらいのペースで各選挙区に予定候補を順次選任していき、最終的に11人の「維新バスターズ」(もしくは名称を「れいわ大阪イレブン」としてもいいかも)のメンバーを揃えて、「うちら維新に白紙委任せぇへんで」をスローガンに「維新議員の無投票当選を阻止」するために2027年の統一地方選挙に挑んでみてはどうでしょうか。
このような取り組みが有効なのではないかと私が考える理由は、静岡県議会議員選挙の投票結果にあります。
静岡県議会議員選挙:伊東市選挙区
当選:中田次城(自民党県政調会長) 12,221票(得票率70.9%)
落選:犬飼このり(れいわ新人) 5,014票(得票率29.1%)
れいわ新選組の得票率はたいてい4%程度であることが多く、2022年参議院議員選挙東京選挙区で山本太郎さんが当選した時の得票率9%と比べても、犬飼このりさんの得票率29.1%は突出して多いことが分かります。(全て調べ切ったわけではありませんが、国政選挙と地方選挙を通じて、おそらく現時点でれいわ新選組史上最高の得票率だと思います。)
理由は簡単で、自民党の候補者と1対1の対決になっているため、「れいわ支持票」以外に「自民批判票」が大きく乗って、通常の得票率の7倍以上の票を獲ることができています。
同じように、大阪の1人区で「維新vsれいわ」の構図(2人区は「自民vs維新vsれいわ」あるいは「維新vs公明vsれいわ」の構図)で選挙戦を展開することができれば、「れいわ支持票」以外に「維新批判票」を開拓することができ、得票率を伸ばせるのではないかと期待できます。
ちなみに、犬飼このりさんは2023年9月に行われる伊東市議会議員選挙への出馬を予定していて、伊東市議会での議席獲得を目指しておられます。
このように、県議会議員選挙に出馬したうえで、仮に落選しても次に同じエリアの市議会議員選挙に出馬するという方法は、地盤を耕して当選確率を高めるという意味で、非常に有効なのではないかと思われます。
5.「京都市長選」を狙っていこう
次に、れいわ新選組が狙っていくべき選挙として推したいのが「京都市長選」です。
現職の京都市長の門川大作さんは、次の2024年2月の任期満了で4期16年になる、自民・公明・立憲・国民・社民の5党による典型的な相乗り型の首長です。
前回の2020年2月の京都市長選挙では共産党とれいわ新選組で福山和人さんを推薦して選挙戦を戦い、残念ながら敗れています。
そこで、次の2024年2月の京都市長選挙では、れいわ新選組から長谷川羽衣子さんが出馬するようにしてはどうかと思うのです。
京都市では「財政危機」が叫ばれており、あるいは維新が単独で候補を擁立して「“身を切る改革”で財政の立て直し」といった主張をしてくる可能性も考えられますが、れいわ新選組の主張が市民の間でどのくらい受け入れられるかどうかを測る試金石としても、非常に良い機会なのではないかと思います。
現時点では大島九州男さんから長谷川羽衣子さんへの「れいわローテーション」の引き継ぎの時期が2024年1月になっていますが、これを半年延ばして2024年7月とし、京都市長選挙で長谷川羽衣子さんが当選すれば大島九州男さんから辻恵さんへバトンタッチ、当選ラインに及ばなかった場合には大島九州男さんから長谷川羽衣子さんへバトンタッチ、ということにすればいいと思います。
いろいろと難しい面もあるかもしれませんが、出馬が実現すれば、面白いことになるのではないかと期待しています。
6.「やはたオカン」の今後について
さて、兵庫県の姫路市議会議員選挙ですが、残念ながら、我らが「やはたオカン」は当選ラインに届きませんでした。
「やはたオカン」と書かれた票は有効票だが「やはたおかん」と書かれた票は無効票になる、といった話や、地元の「神戸新聞」で「やはたオカン」の表記が認められずに紙面上では本名の「やはたさゆり」になる、といった話があって、地元なのに「アウェイ」の戦いになってしまった選挙戦で、奮闘むなしく敗れてしまいました。
もし「やはたオカン」(やはたさゆり)さんが地元の姫路で市議会議員を目指して政治活動を続けていきたいと考えるなら、私は「やはたさゆり」の名前で活動していく方が良いのではないかと思います。
しかし、本人が「やはたオカン」という呼び名の方に愛着があるということであれば、2027年の統一地方選挙は目指さずに、2025年の参議院選挙の方を目指してみてはどうでしょうか。
姫路市内という限られたエリアで「やはたオカン」の票を積み上げていくのは大変だと思いますが、全国で言えば、twitterでトレンドになるくらい「やはたオカン」のファンはたくさんいるわけで、参議院の全国比例区で活動した方が、票を伸ばせるのではないでしょうか。
ついでに言えば、八幡愛さんも2025年の参議院選挙の全国比例区に出馬して、「“やはた愛”と“やはたオカン”、どっちが先に国会議員になるか?」みたいな感じで「やはた親子対決」に焦点を当てて全国を回ってプロモーションしていけば、れいわ新選組の支持者の間では大いに盛り上がるのではないでしょうか。
それは、支持者内での盛り上がりにとどまるわけではなく、友人や知人に投票を依頼する場合に、「“やはた愛”に一票たのむわ」とか「“やはたオカン”に一票たのむわ」といったカジュアルな頼み方をした方が頼みやすい人もいるでしょう。
ここはひとつ、「オカンを国会に」で盛り上がれるように、ぜひ参議院の比例区での出馬を検討していただければと思います。
7.2025年参院選の東京選挙区は?
2年後の2025年の参議院選挙は、れいわ新選組にとって非常に大事な選挙です。
東京選挙区で「山本太郎」以外の候補者を立てて当選させることができるかどうかが、れいわ新選組が「山本太郎個人商店」を脱却できるかどうかの一里塚になります。
誰を東京選挙区の候補者にするのか、非常に悩ましいところですが、私個人の意見としては、「一番“れいわ”らしい候補者」が良いのではないかということで、木村英子さんの東京選挙区からの出馬を推したいと思います。
れいわ新選組が旗揚げした2019年の参議院選挙では舩後靖彦さんと木村英子さんの2人が特定枠だったわけですが、2025年の参議院選挙では特定枠は舩後靖彦さん1人にして、木村英子さんには東京選挙区から出馬していただくわけです。
2019年の時は2人とも「新人」だったわけですが、次の選挙では「現職」になりますので、国会内での実績をひっさげて選挙運動を行うことができます。
木村英子さんを東京選挙区で擁立すれば、鮫島さんが涙したという木村英子さんのスピーチが、(2019年の選挙の時には完全に無視されましたが)今度は全国ニュースで流れることになるわけで、比例票の上積みを狙う意味でも、これは大きいのではないかと思います。
ただこれは、私が勝手に外野で騒いでいるだけで、本人的にどうかということがあるわけですが、いずれにしても、「候補者の名前の浸透」という問題がありますので、2025年参院選の東京選挙区の予定候補はできるだけ早く決めて、確実な当選を狙っていくべきだと思います。
8.次期衆院選に向けて
最後に、次期衆院選に向けて、2つほど提言したいと思います。
1つめは、比例区の各ブロックで、最低1人は比例単独候補を擁立するべきだということです。
2021年の衆院選では、これを怠ってしまったため、比例東海ブロックで当選者を出せる得票を得ながら、小選挙区との重複立候補者が小選挙区で供託金没収になる負け方をしてしまって誰も当選できなくなり、みすみす議席を公明党に譲ってしまう結果となりました。
2つめは、三顧の礼で前明石市長の泉房穂さんをれいわ新選組に迎えて共同代表に就任してもらい、さらに「れいわ新選組と前「明石市長」泉房穂と市民の会」(略称:れいわ)に党名変更して、新しい体制で衆議院選挙を戦うべきだということです。
twitterでは、このような声があがっています。
また、samejima timesのコメント欄には、城崎裕一さんが次のようなコメントを寄せています。
城崎裕一 2023年4月25日 9:53AM
泉さんの明石市民の会とれいわ新選組、目指す方向かなりダブるように思いますので「誰一人取り残さない政治」を接点に共闘できればいいなぁと思いました。
泉房穂と山本太郎、この2人の「闘う政治家」が一緒にやったらと思うとワクワクします。
山本太郎さんと泉房穂さんがタッグを組むことには、双方に大きなメリットがあります。
まず、山本太郎さんの側からすれば、泉房穂さんとタッグを組むことで、「いろいろ良いことを言っているけれども、本当に実現できるのか?」という批判を封じることができるというメリットがあります。
つまり、泉房穂さんに共同代表になってもらうことで、「れいわ新選組」は「政策の実現可能性の証(あかし)」を手に入れることができるのです。
泉房穂さんが「明石のにぎわいあなたの街も」、「明石の幸せあなたにも」と言い、山本太郎さんが「あなたも幸せにしたいんだ」、「本物の子育て支援を見せてやる」と言えば、人々は「絵に描いた餅」ではなく「目の前にある、手を伸ばせばつかめる希望」として「れいわ新選組と前「明石市長」泉房穂と市民の会」の政策を見てくれるのではないでしょうか。
次に、泉房穂さんの側のメリットですが、それは、国政政党の共同代表としてNHKの『日曜討論』の出演権を手に入れることができるという点にあります。
れいわ新選組には国会議員が8名しかいないにもかかわらず、代表の山本太郎さんが『毎日新聞』の「日本の首相になってほしいと思う人」アンケートでトップ5に入っているのは、NHK『日曜討論』の影響力がかなりあるのではないかと思います。
同じように、泉房穂さんがNHK『日曜討論』に出演して、「明石市では○○の政策が実現できた。政治家が本気になれば、他の街でも実現できる。」と言って延々と明石市での実績を語っていけば、結果として維新への期待感はしぼみ、「れいわ新選組と前「明石市長」泉房穂と市民の会」に対する期待感がうなぎ登りに高まってくるのではないかと思います。
そして、『毎日新聞』の「日本の首相になってほしいと思う人」アンケートで山本太郎さんと泉房穂さんが2位と3位に入り、2人の得票を合計して1位の河野太郎さんの得票を上回るような状況になれば、その先には「政権交代」への扉が待っています。
9.おまけ:「メロリンQ」
れいわ新選組代表の山本太郎さんは、「総理になった暁には、“メロリンQ”を披露する」と公言しています。
2022年の参院選では、その「メロリンQ」が部分解禁されました。
この時は結局ガウンを脱がなかったわけですが、総理大臣になった暁には、イギリスの人気番組「Britain’s Got Talent」に出演して、とにかく明るい安村さんのようにガウンを脱いだら、大いに盛り上がるのではないでしょうか。
Britain’s Got Talent UNBELIEVABLE! Tonikaku BARES ALL with hilarious poses | Auditions | BGT 2023
その日が一日も早く来ることを期待したいですね!
10.トピックス:『政治はケンカだ!』
5月1日に発売された泉房穂・鮫島浩『政治はケンカだ!』をGW期間中に読みました。
サブタイトルが「明石市長の12年」になっていますが、実際には「泉房穂の半生」みたいな内容になっていて、「私は故郷・明石のことを心から憎み、心から愛してる」という一見すると理解しがたい言葉に、泉房穂さんの幼少期の辛い体験が色濃くにじみ出ていて、読んでいて涙が出るような内容でした。
泉房穂さんの半生の中でも、明石市長として過ごした12年間のことは特に詳しく書かれており、「なるほど」と膝を打つような話や、ゲラゲラと笑い転げるような話が随所にあって、市長に就任してからの「四面楚歌」の状況をどうやって突破して市政改革に結びつけていったのか、その具体的なノウハウが余すところなく語られています。
様々な改革を断行した泉房穂さんがどうしても手をつけることができなかったのが教育の分野だそうで、「12年間、明石市長をやって、一番悔しかったのは教育です。文科省と日教組が結託して治外法権を作っている旧態依然とした構造を突き崩せなかったことが、本当に悔しい。」と語っておられるのですが、これに手をつけるとするならば国政に進出するしかないわけで、今後の泉房穂さんの動向が気になるところです。
海援隊の『贈る言葉』という曲の歌詞に「人は悲しみが多いほど 人には優しくできるのだから」という一節がありますが、この本は明石市長を卒業する泉房穂さんから全国の有権者への「贈る言葉」なのではないかという気がしています。
最後に、『政治はケンカだ!』から、泉房穂さんの言葉を引用させていただきます。
当面の見立てとしては、次の総選挙でがらりと変わると期待しています。2025年7月に衆参ダブル選挙になると睨んでいまして、兵庫県の場合は知事選も重なってトリプル選挙になる。ここが一つの山場でしょう。何度も言ってますが、変わる時は一気に変わるから。それこそ、ずずずっと地球の地盤が動くようなイメージかな。
いま、国民は苦しんでいます。私が増税批判のツイートをすると、共感が溢れかえる。それだけキツキツの生活をしているわけです。その結果、人生が変わっちゃってる人もたくさんいます。「これ以上税金上がるなら、子どもは一人でやめておこう」とか。
にもかかわらず、国の政治家は「子どもが少ないのは、女性が早く結婚しないから」なんてズレたことをいう。
「何言うてるねん!あんたら、私らのこと全然わかってへんな!」
という国民の不満が、マグマのように溜まっているのが、今の状況です。国民の根っこのところにある不満に対して、どこの既成政党も新たな道を示せていない。そこが示せる政党なり政治家が出てくると、状況は一気に変わるでしょう。
憲法9条変えさせないよ
プロ野球好きのただのオジサンが、冗談で「巨人ファーストの会」の話を「SAMEJIMA TIMES」にコメント投稿したことがきっかけで、ひょんなことから「筆者同盟」に加わることに。「憲法9条を次世代に」という一民間人の視点で、立憲野党とそれを支持するなかまたちに、叱咤激励と斬新な提案を届けます。