政治を斬る!

立憲野党私設応援団(107)護憲リベラル派有権者のみなさまへ~日本の命運が懸かる衆院選「戦略的投票」のお願い~憲法9条変えさせないよ

※この連載はSAMEJIMA TIMESの筆者同盟に参加するハンドルネーム「憲法9条変えさせないよ」さんが執筆しています。


<目次>

1.悪夢のような選挙戦序盤の情勢

2.高市総理自身の統一教会疑惑と政治資金疑惑

3.衆院選「戦略的投票」のお願い

4.奈良2区と福岡8区と大阪5区で奇跡を起こせ!

5.衆院選後の「護憲派結集」を目指して

6.おわりに

(この原稿は1月31日に書かれたものです。)


1.悪夢のような選挙戦序盤の情勢

「高市自己都合解散」あるいは「サナエのわがまま解散」と呼ばれる突然の衆議院解散、会期150日の通常国会が冒頭のわずか3分で閉会となる異例の解散劇で始まった真冬の衆院選、マスコミによる選挙戦序盤の情勢調査が続々と出されています。

多くのマスコミが「自民単独過半数の勢い」との情勢調査を伝え、「このままいけば、高市自民党圧勝か?」という雰囲気が出来上がりつつあります。

しかし、この情勢報道の基になっている世論調査のデータによれば、「5割余りの人が投票先未定」と回答しているというのです。

このような状況をふまえれば、確かに序盤の情勢としては自民党が先行しているかもしれませんが、今後の展開次第で、大きく選挙結果が変わってくる可能性もあります。

高市自民党が「過半数割れ」を起こす可能性もあれば、その逆に「単独過半数」を超えるだけではなく「絶対安定多数」や「3分の2」まで議席を伸ばす可能性もあります。

いずれにしても、高市自民党の獲得議席の多寡によって、衆院選後に起きる政局は、大まかに言って次の3つのパターンになるものと考えられます。

衆院選後の政局

パターンA:高市総理がそのまま続投する

パターンB:高市総理は退陣するが政権交代は起きず、次の自民党総裁が「ポスト高市」の総理大臣に選ばれる

パターンC:政権交代が実現し、中道改革連合が新しい与党第一党となって、現在の野党を中心とする新政権が誕生する

これらの3つのパターンのうち、「パターンC」の状況になる可能性は極めて低く、現実的な争点は、「パターンA」と「パターンB」のどちらになるのかということにほぼ絞られてきました。

最悪の状況が「パターンA」で、高市自民党の圧勝を許せば、そうなります。

GAIA FORCE

戦争行くか、投票行くか

https://x.com/GAIAFORCETV/status/2017277026517078368

高市自民党が圧勝して「パターンA」の「高市総理続投」となった場合に日本を待ち受けているのは、①「レアアース等の入手が困難となり経済的に破綻する」未来か、②「日本が暴発して中国との戦争状態に陥り壊滅する」未来のどちらかです。

いざ「一朝有事」となれば、若者だけではなく、ロスジェネ世代まで「根こそぎ動員」される可能性があります。

そんな悲惨な未来は御免蒙ります。

2.高市総理自身の統一教会疑惑と政治資金疑惑

そもそも、なぜ高市総理は突然1月解散に踏み切ったのか?

それは、高市総理自身が「統一教会に関する疑惑」と「政治資金に関する疑惑」の2つの疑惑を抱えていて、そのことが露見する前に急いで衆議院を解散する必要があったのだ、という話が、SNS上であがっています。

統一教会疑惑と政治資金疑惑のどちらが「本丸」なのか、私には判断しかねますが、いずれも重大な問題であり、衆院選の選挙戦において、大きな争点として追究していかなければならない問題だと思います。

3.衆院選「戦略的投票」のお願い

今回の衆院選は、護憲リベラル派の有権者が全体的に意気消沈しており、右派の盛り上がり方と反比例するように、非常に存在感が薄くなってしまっています。

その理由は、立憲民主党の衆議院議員たちがこぞって政策をかなぐり捨てて新党「中道改革連合」に参加し、護憲リベラル派の有権者を裏切ってしまったから、ということに尽きると思います。

立憲民主党を離党して中道改革連合に参加した候補者は、「安保法制を合憲と認める」と「原発再稼働を認める」という方針を受け入れた上で参加しており、さらに、中道改革連合は、緊急事態条項の創設も含めた改憲の議論を進めていくことに前向きな姿勢さえ打ち出しています。

これは、護憲リベラルの立場から立憲民主党に投票してきた有権者にとっては、「裏切り」と言っても過言ではありません。

記事の最初の部分で触れた世論調査が「5割余りの人が投票先未定」という状況になっているのは、こうしたところにも原因があると考えられます。

さて、ここからは、護憲リベラル派の有権者の方へ向けて、私からのお願いです。

少し長い文章になりますが、まずは「ystkさん」の投稿をお読みください。

「ystkさん」が指摘しているとおり、小選挙区では1位しか当選できません。

そのことをふまたうえで、私から護憲リベラル派の有権者の方へ、「戦略的投票」のお願いです。

護憲リベラル派の有権者の方へ「戦略的投票」のお願い

○今回の衆院選は「支持政党の議席の最大化」ではなく「高市自民党の議席の最小化」に目標を切り換えてください

○中道改革連合の候補者がいる小選挙区では、中道改革連合の候補者に投票してください

○中道改革連合の候補者がいない小選挙区では、共産党の候補者か、れいわの候補者か、社民党の候補者のうち、自分が一番推ししている候補者に投票してください

○比例区では、共産党の支持者の方は「比例は共産」に、れいわの支持者の方は「比例はれいわ」に投票してください

○共産党とれいわの支持者以外の護憲リベラル派の有権者の方は、シニア世代の方は「比例は共産」に、現役世代の方は「比例はれいわ」に投票してください

気持ちの面では納得いかないことも多々あるかと思いますが、「小選挙区で中道改革連合の候補者に票を集めよう」という考え方については、理屈としてはご理解いただけるものと思います。

一方、比例区で「比例は共産」と「比例はれいわ」に集約しようと考えている点については、もう少し詳しく説明する必要があると思いますので、共産党とれいわと社民党の国政選挙における比例獲得議席数の推移をご覧ください。

護憲派野党 国政選挙 比例区獲得議席推移


2019年参院選2021年衆院選2022年参院選2024年衆院選2025年参院選
日本共産党
れいわ新選組
社会民主党

このデータをご覧いただいたうえで、今まで立憲民主党を支持してきた護憲リベラル派の有権者の方に訴えたいことは、「比例は中道」と書かないでください、ということです。

中道改革連合は、立憲民主党出身の候補者は小選挙区から出馬していて、公明党出身の候補者は比例単独で出馬しています。

今まで立憲民主党を支持してきた方は、候補者の方へ心情的な応援の気持ちを示す意味でも、小選挙区の投票では、ぜひ中道改革連合の候補者の名前を書いていただきたいと思います。

しかしながら、比例区の投票で「中道」と書くことは、これまで自民党と一緒になって悪政を進めてきた公明党出身の候補者と公明党の政策を丸ごと信任してしまうことを意味します。

これは絶対に避けるべきです。

中道改革連合が今後「野党第一党」たるにふさわしい政策を掲げるように自己改革していくためには、今回の衆院選では「小選挙区では健闘して自民党に対抗できる得票と議席を獲得できたが、比例区では大きく票を減らして惨敗した」という選挙結果を現出させる必要があります。

中道改革連合が結党早々解党しないためには、一つでも多くの小選挙区で中道改革連合の候補者を勝たせる必要がありますし、中道改革連合に党の政策の見直しを検討させる機会を作るためには、比例の票を大きく減らしてお灸を据えて、中道改革連合の党執行部に、支持者の「想い」を分からせる必要があります。

また、選挙結果にもよりますが、中道改革連合は衆院選後に(高市総理以外の人を総裁に担ぐ)自民党と大連立して、「野党第一党」ではなく「自民党の補完勢力」として衣替えしてしまう可能性も考えられます。

その場合、「ポスト高市」として選ばる新しい自民党総裁が誰になるか次第で、「自民と中道が話し合って合意し、憲法改正の発議を進める」という事態になることも想定されます。

その意味でも、国会内における「たしかな護憲勢力」を少しで多く確保するために、共産党とれいわに比例票を寄せていただきたいというのが私の思いです。

そして、社民党の支持者の方へ、大変心苦しく大変申し訳ないお願いになりますが、今回の衆院選では、比例区では社民党に投票せず、ぜひ共産党かれいわに票を寄せていただきたいと考えております。

近年の衆院選において、社民党は比例区での獲得議席ゼロという状況が続いています。

今回の衆院選において、社民党が比例区で議席を獲得できる可能性は、限りなくゼロに近いのではないかと思います。

そうすると、比例で「社民党」と書いた数十万票のみなさんの票が、まるまる死票になってしまいます。

ここは、「憲法を護る」という観点から、ぜひ比例票を共産党とれいわに寄せていただきたいというのが私の思いです。

社民党のみなさんにとって重要なのは、2028年の参院選です。

この参院選で、福島瑞穂さんの当選と、得票率2%、そして政党要件の維持を勝ち取る必要があります。

2年後の参院選で、特定の支持政党を持たない護憲リベラル派の有権者と手を携えるためにも、今回はあえて比例では「共産」か「れいわ」と書いて、護憲派の議席確保の下支えに尽力していただくなら、これに過ぎる喜びはありません。

大変勝手な物言いで恐縮ではありますが、護憲リベラル派の有権者の方へ、以上が私からの「戦略的投票」のお願いになります。

4.奈良2区と福岡8区と大阪5区で奇跡を起こせ!

選挙戦が進むなか、野党支持者の間で、「奈良2区」と「福岡8区」と「大阪5区」の3つの選挙区に、俄然注目が集まっています。

まず、奈良2区ですが、これは高市総理の選挙区で、現職の総理大臣である自民党の高市早苗さんに共産党の池田えい子さんが挑む一騎打ちの選挙区です。

この奈良2区でもし池田えい子さんが高市早苗さんを破ることができれば、高市政権に終止符を打つことができることになるため、ネット上で「池田えい子応援サイト」が立ち上がるなど、全国から応援と期待を寄せる声が集まっています。

次に、福岡8区ですが、これは麻生元総理の選挙区で、自民党副総裁の麻生太郎さんに、れいわ新選組の沖園リエさんと、無所属の森田としふみさんが挑む三つ巴の構図です。

「打倒麻生」の一番手候補として、沖園リエさんに各方面からの支持が集まっています。

元文春記者のyoutube番組の分析によれば、福岡8区は、公明党(創価学会)の票の動き次第で、「麻生太郎落選」の可能性もワンチャンあるのではないかという状況のようです。

元文春記者チャンネル 麻生太郎も落選?!衝撃自民大敗リストを考察

そして、大阪5区ですが、これは自民党の杉田みお(杉田水脈)さんが出馬している選挙区で、6人の候補者のうち、維新の梅村さとしさんと自民党の杉田みおさんによる与党どうしで事実上の一騎打ちとなるものと目されていました。

しかし、ここ最近のテレビ番組での露出が効いているのか、れいわの大石あきこさんが、この2人に迫る猛追を見せています。

ここは「高市早苗・麻生太郎・杉田水脈」の3人を「自民党の三悪人」と位置づけ、野党支持者のみなさんは一致結束して「奈良2区は池田えい子」、「福岡8区は沖園リエ」、「大阪5区は大石あきこ」に票を集めて、高市早苗と麻生太郎と杉田水脈を落選に追い込み、私たちの力で日本の歴史を変えましょう!

5.衆院選後の「護憲派結集」を目指して

衆院選の直前に、社民党の福島瑞穂さんとラサール石井さんが、参議院の立憲会派を離脱しました。

衆院選の結果がどうなるのか、まだ結果は予断を許しませんが、衆院選後の政局は、政界再編含みの波乱の展開がある可能性が想定されます。

右派側の動きがどのようになるかについては予測できませんが、私からの提案として、護憲派の3党は、日本共産党、れいわ新選組、社会民主党がそれぞれバラバラに党運営を行うのではなく、何らかの形で提携・協力関係を模索していくべきだろうというふうに考えています。

まずは、参議院でれいわ新選組と社会民主党が統一会派「希望の会」(仮称)を結成するところから始めるのが良いのではないでしょうか。

かつて、「社会民主党」と「生活の党と山本太郎となかまたち」の2党で参議院統一会派「希望の会」を結成していた時期がありますので、それを復活させるのです。

そのうえで、今回の衆院選(第51回衆院選)の次の衆院選(第52回衆院選)に向けて、徐々に提携・協力関係を深化させていったら良いのではないかと思います。

政策の擦り合わせや、お互いの支持者どうしの交流を進めていったうえで、次の衆院選(第52回衆院選)には「社民れいわ希望の会」(仮称)という新党を作って選挙に臨むという形が最も望ましいのではないでしょうか。

立憲民主党と公明党が今回創った新党「中道改革連合」があまり上手くいっていないのは、政策の擦り合わせが不十分だったことと、それぞれの支持者への事前の説明がなく唐突だったことが大きな原因だと思います。

現状の「中選挙区比例代表並立制」という衆議院の選挙制度を前提とすれば、衆院選ではある程度「大きな塊」を作ることを志向せざるを得ません。

立憲民主党と公明党が参議院議員と地方議員を現状のまま残して衆議院だけ「中道改革連合」という新党を創るというやり方を採ったのは、アイデアとしては決して悪くはなかったと思います。

それぞれの党の歴史的経緯や思想的バックボーンなどを考慮すれば、参議院議員と地方議員は独立性を保って、そのうえで衆議院では「国会内における統一会派」と「選挙戦における統一名簿」をより安定的に進めるための「大同団結新党」を創る、というのは、考え得る最適解の一つである可能性があります。

今回は高市総理による突然の衆議院解散で仕方がありませんでしたが、やはり、あまりにも唐突でした。

「社民れいわ希望の会」(仮称)は、「中道改革連合」の失敗を教訓に、拙速を避けて着実に一歩ずつ提携・協力を進めていくべきだと思います。

もし衆議院で「社民れいわ希望の会」(仮称)という試みが成功したなら、その時点で共産党にも声をかけて、衆議院統一会派「護憲連合」(仮称)を結成するように働きかけていくべきです。

その「護憲連合」(仮称)の国会内における協力体制が上手くいくなら、近い将来、衆院選における共産・れいわ・社民3党の統一名簿政党として「護憲新党」(名称は募集するなどして別途要検討)を立ち上げるよう、提携を進めていけば良いと思います。

その「護憲新党」(名称要検討)が衆議院で「21議席」(議案が提出できる議席数)、「51議席」(内閣不信任案が提出できる議席数)、「156議席」(憲法改正の発議を阻止できる議席数)、「233議席」(過半数で政権が獲得できる議席数)というそれぞれのハードルのうちどこまで議席を増やしていくことができるのか、その将来的な興隆の可能性に「平和憲法とくらしを守る」希望を託したいというのが私の想いです。

6.おわりに

今回の衆院選の現状は、護憲リベラル派にとって、かなり悲観的な状況にあります。

この今の状況で、私が思い出しているのは、2016年の参院選です。

あの時は安倍政権が衆議院で3分の2を超える議席を保有しており、参議院で自民・公明・維新の改憲3党で3分の2を超えるかどうかが争点となる選挙でした。

当時の野党第一党は民進党で、岡田克也さんが党代表を務めていました。

「市民と野党の共闘」で安倍自民党に対峙し、私たちは土俵際まで追い詰められましたが、比例の最後の1議席を「維新」と「生活の党と山本太郎となかまたち」が激しく争い、青木愛さんが最後に滑り込んで、自民・公明・維新の3分の2超の議席獲得をギリギリで阻止しました。

今度の衆院選も、私たちは最後まであきらめずに戦うしかありません。

「選挙は最後の3日が重要」と言われます。

今からさらに新たな文春砲が飛び出すかもしれませんし、しんぶん赤旗がスクープを飛ばしてくれるかもしれません。

何より、高市総理が最後の最後で致命的な失言をしてしまう可能性も、決して低くはありません。

接戦に持ち込めた時に野党が勝ちを拾えるように、私たち一人ひとりがそれぞれの場所で高市自民党に対峙していくしかないと思います。

私たちの、そして、若者や子どもたちの未来を守るためにも。

憲法9条変えさせないよ

プロ野球好きのただのオジサンが、冗談で「巨人ファーストの会」の話を「SAMEJIMA TIMES」にコメント投稿したことがきっかけで、ひょんなことから「筆者同盟」に加わることに。「憲法9条を次世代に」という一民間人の視点で、立憲野党とそれを支持するなかまたちに、叱咤激励と斬新な提案を届けます。

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