※この連載はSAMEJIMA TIMESの筆者同盟に参加するハンドルネーム「憲法9条変えさせないよ」さんが執筆しています。
<目次>
0.れいわ新選組の候補者は「落選したら地獄、当選しても棘の道」
1.民主党の歴史から将来の「れいわ単独政権」を構想してみる
2.次期衆院選では「泉房穂前明石市長」との連携は期待できない
3.まずは山本太郎代表が小沢一郎さんと会って話をすべき
4.野党共闘不成立時の次期衆院選戦略①「比例優先」
5.野党共闘不成立時の次期衆院選戦略②「目玉小選挙区」
6.野党共闘不成立時の次期衆院選戦略③「その他の小選挙区」
7.トピックス:れいわ新選組を応援する人々からの諫言
0.れいわ新選組の候補者は「落選したら地獄、当選しても棘の道」
まずは、れいわ新選組のいとうゆうきさんの動画を見てみましょう。
いとうゆうきさんは、動画の中で「落ちたら地獄、通ったところで棘の道」と語っています。
実際、れいわ新選組の地方議員の中には、当選して初めて質疑を行ったところで、いきなり懲罰動議を出された議員がいます。
1.民主党の歴史から将来の「れいわ単独政権」を構想してみる
今日は、今年の秋に行われる可能性が高い衆院選について、れいわ新選組の選挙戦略を考えるにあたり、民主党が政権を獲るまでの歴史を振り返ったうえで、その推移をれいわ新選組に当てはめてみたいと思います。
民主党衆院選獲得議席推移
第41回衆議院選挙(1996年): 52議席
第42回衆議院選挙(2000年):127議席
第43回衆議院選挙(2003年):177議席
第44回衆議院選挙(2005年):113議席
第45回衆議院選挙(2009年):308議席(政権交代)
第46回衆議院選挙(2012年): 57議席(下野)
第47回衆議院選挙(2014年): 73議席
主要野党衆院選獲得議席(抜粋)
衆院選 | 立憲民主党 | 希望の党 | 国民民主党 | 日本維新の会 | 日本共産党 |
第48回(2017年) | 55議席 | 50議席 | ― | 11議席 | 12議席 |
第49回(2021年) | 96議席 | ― | 11議席 | 41議席 | 10議席 |
れいわ新選組が今後議席倍増や3倍増・4倍増を繰り返していくと仮定して、目標数値を書き出してみます。
れいわ新選組衆院選獲得議席実績および目標
第49回衆議院選挙(2021年):3議席(社民超え)
第50 回衆議院選挙(未定):6議席~12議席(国民、共産超え)
第51回衆議院選挙(未定):20議席~50議席(公明超え)
第52回衆議院選挙(未定):60議席~100議席(立憲、維新超え)
第53回衆議院選挙(未定):240議席~300議席(自民超え)
かなり楽観的な仮定をおいたとしても、れいわ新選組が衆議院で単独過半数を獲るためには、最低でもこれから4回~5回程度の衆院選を経る必要があるという計算になります。
2.次期衆院選では「泉房穂前明石市長」との連携は期待できない
次期衆院選について、前明石市長の泉房穂さんは『政治はケンカだ!』で次のように述べています。
当面の見立てとしては、次の総選挙でがらりと変わると期待しています。2025年7月に衆参ダブル選挙になると睨んでいまして、兵庫県の場合は知事選も重なってトリプル選挙になる。ここが一つの山場でしょう。何度も言ってますが、変わる時は一気に変わるから。それこそ、ずずずっと地球の地盤が動くようなイメージかな。
いま、国民は苦しんでいます。私が増税批判のツイートをすると、共感が溢れかえる。それだけキツキツの生活をしているわけです。その結果、人生が変わっちゃってる人もたくさんいます。「これ以上税金上がるなら、子どもは一人でやめておこう」とか。
にもかかわらず、国の政治家は「子どもが少ないのは、女性が早く結婚しないから」なんてズレたことをいう。
「何言うてるねん!あんたら、私らのこと全然わかってへんな!」
という国民の不満が、マグマのように溜まっているのが、今の状況です。国民の根っこのところにある不満に対して、どこの既成政党も新たな道を示せていない。そこが示せる政党なり政治家が出てくると、状況は一気に変わるでしょう。
泉房穂さんは基本的に「しばらくコメンテーターをやって名前と顔を売って、こども向けに政治塾を開催して世論を喚起して、2年後の2025年7月の衆参ダブル選挙と兵庫県知事選挙で勝負する」ということを考えているようで、今はテレビ等でコメンテーターとして「芸能活動」をすることが楽しくて仕方ない様子です。
また、もし年内に衆議院の解散総選挙があって泉房穂さんが選挙戦に参戦するという場合でも、「新たな道が示せる政党」とは「橋下徹×泉房穂 新党」を意味し、「新たな道を示せる政治家」とは「橋下徹」のことを意味している可能性があるようです。
橋下徹さんは「元維新」で泉房穂さんは「元民主」ですので、「橋本徹×泉房穂 新党」を創って、その旗印の下に「日本維新の会」と「立憲民主党の一部」と「国民民主党の一部」が集結する、といった展開は、決して有り得ない話ではありません。
そのあたりの構想があるのかないのかについて、MCの鮫島さんが、二人からうまく話を聞き出されるのでしょうか?
3.まずは山本太郎代表が小沢一郎さんと会って話をすべき
橋下徹さんと泉房穂さんの間でキナ臭い動きがある中で、小沢一郎さんも独自の動きを見せています。
れいわ新選組代表の山本太郎さんは、まずは小沢一郎さんと会って話をするべきです。
そして、「野党が『消費税廃止』を旗印として政権交代を目指すことに合意できるなら、候補者の一本化に全面的に協力する」と言えばよいのではないでしょうか。
もし他の野党が全面的に「消費税廃止」の政策を受け入れるなら、政策的にれいわ新選組が主導する形で「野党連合政権」の樹立を目指すことになりますし、他の野党が「消費税廃止」の政策を受け入れないという場合には、他の野党に気兼ねせずにれいわ単独で選挙戦を進めていけることになります。
4.野党共闘不成立時の次期衆院選戦略①「比例優先」
「野党共闘」が不成立の場合のれいわ新選組の次期衆院選戦略は、基本的に「比例優先」になると思います。
比例区での獲得議席に関して、三春充希さんのシミュレーションを見てみましょう。
三春充希さんの指摘を基に、れいわ新選組が比例区で議席獲得可能性が高い議席を順番に並べてみます。(なお、具体的な候補者名は、私の独断と偏見で選定して記載しています。)
①東京ブロック1議席目:櫛渕万里(比例単独)
②南関東ブロック1議席目:多ケ谷亮(比例単独)
③東海ブロック1議席目:高井崇志(比例単独)
④北関東ブロック1議席目:辻村千尋(小選挙区重複立候補)or西美友加(比例単独)
⑤九州ブロック1議席目:山川仁(小選挙区重複立候補)or奥田芙美代(比例単独)
⑥近畿ブロック1議席目:大石晃子(比例単独)
⑦東北ブロック1議席目:蓮池透(比例単独)
⑧東京ブロック2議席目:依田花蓮(比例単独)
⑨南関東ブロック2議席目:辻恵(比例単独)or長谷川羽衣子(比例単独)
⑩近畿ブロック2議席目:長谷川羽衣子(比例単独)or辻恵(比例単独)
⑪東海ブロック2議席目:我喜屋宗司(比例単独)
三春充希さんの今年5月の時点でのシミュレーションではれいわ新選組の比例区での獲得議席は「1議席~6議席」になると計算されていたのですが、その後の支持率の伸びを勘案すれば、比例は「6議席~11議席」を狙っていくべきではないか、と私個人としては考えています。
そのうえで、「具体的な候補者名」に関して、私は次のような考え方で優先順位をつけて割り振っています。
優先順位①:現職の衆議院議員3名(大石晃子、櫛渕万里、多ケ谷亮)を比例区で確実に当選させる。
優先順位②:高井幹事長を比例区で確実に当選させる。
優先順位③:後述する重複立候補者(辻村千尋、山川仁)が小選挙区で落選した場合に比例区で確実に当選させる。
優先順位④:参議院政策委員4名(辻恵、蓮池透、長谷川羽衣子、依田花蓮)を可能な限り衆議院の比例区で当選させる。
優先順位⑤:昨年の参院選の選挙区の候補者(奥田芙美代、我喜屋宗司、西美友加)を可能な限り衆議院の比例区で当選させる。(ただし、この順番で考えていくと、八幡愛さんのところまで議席を確保するのは難しいようです。)
現職の衆議院議員3名をあえて小選挙区から外して「比例単独」にしているのには、理由があります。
それは、与党も野党も他の政党が束になって「れいわ潰し」を図って東京22区と千葉11区と大阪5区に候補者を積極擁立してくるなら、票が分散して、れいわ新選組の候補者の得票率が10%を下回ってしまい、供託金を没収されて、比例復活できなくなる危険性があるからです。
特に、大阪5区は、公明党と共産党以外に維新と参政党が候補者を擁立することによって、大石晃子さんの比例復活がかなり危うくなる可能性が濃厚なようです。
他の政党(特に野党)の議員やその支持者は、れいわ新選組の現職議員を落選させて、れいわ新選組とその支持者に対して「『与党も野党も茶番!』などというれいわ新選組の主張は噴飯ものであるとして、有権者には受け入れられなかった」と言い放ちたいという欲求を抱えている人がたくさんいるでしょうから、彼らの望みがかなわないように、あらかじめ対策を立てておくべきです。
大石晃子さんも、櫛渕万里さんも、多ケ谷亮さんも、衆議院の小選挙区から出馬しないことを「逃げ」とは捉えずに、「れいわ新選組の党勢拡大のための布石」として考えていただけるとよいのではないかと思います。
れいわ新選組の党勢拡大のための具体的な方策として、大石晃子さんも、櫛渕万里さんも、多ケ谷亮さんも、衆院選は比例区から当選したうえで、次の2025年の参院選では、それぞれ地元の選挙区から鞍替え出馬することを模索するとよいと思います。
大石晃子さんは、2025年の参院選で「兵庫選挙区は立憲、京都選挙区は共産、大阪選挙区はれいわ」という「住み分け」に合意ができた場合には、大阪選挙区から出馬して、選挙区での議席を狙ったほうがよいと思います。
また、2025年参院選の東京選挙区は、「山本太郎以外の候補者で選挙区からの当選を果たす」ために、木村英子さんか櫛渕万里さんを候補者として送り出すべきだと思います。
そして、多ケ谷亮さんも、2025年の参院選で「埼玉選挙区は立憲1名、共産1名、千葉選挙区は立憲1名、れいわ1名、神奈川選挙区は立憲2名」というような「住み分け」に合意ができるなら、千葉選挙区から出馬して、選挙区での議席を狙ったほうがよいと思います。
こうした「鞍替え出馬」を積極的に行う(参院選だけではなく、場合によっては首長選挙を狙う)ため、あるいは、国会内で「懲罰」に遭った場合のリザーブメンバー(繰り上げ当選できる交代メンバー)の確保のために、比例区の東北ブロック、北関東ブロック、東京ブロック、南関東ブロック、東海ブロック、近畿ブロック、九州ブロックの7つのブロックについては、当選目標の人数の2倍から3倍程度の候補者を準備して登録しておく(場合によっては、地域の「れいわボランティア」の誰かを比例名簿の下位に入れておく)べきだと思います。
また、「参議院政策委員」の辻恵さん、蓮池透さん、長谷川羽衣子さん、依田花蓮さんの4人は、衆院選の比例区でぜひ当選させたいところです。(そのためには、蓮池透さんには「比例東北ブロック」に回っていただき、そのうえで、辻恵さんと長谷川羽衣子さんのどちらか一人には「比例南関東ブロック」に回っていただく必要があります。)
4人全員が衆院選で当選すると、「れいわローテーション」で引き継ぐ人がいなくなりますので、参議院議員の大島九州男さんは、2028年7月までそのまま参議院議員を続けることになり、揉める可能性がある要素を事前になくしてしまうことができます。
北海道ブロック、北陸信越ブロック、中国ブロック、四国ブロックの4つのブロックについてですが、このエリアに関しては比例の候補者を全く擁立せずに、「共産党を応援」するようにしてはどうかと思います。
2021年衆院選比例区(一部抜粋)
共産 | れいわ | 2党合計 | 1議席獲得政党 | |
北海道ブロック | 207,189票 | 102,086票 | 309,275票 | 【公明】294,371票 |
北陸信越ブロック | 225,551票 | 111,281票 | 336,832票 | 【公明】322,535票 |
中国ブロック | 173,117票 | 94,446票 | 267,563票 | 【維新】286,302票 |
四国ブロック | 108,021票 | 52,941票 | 160,962票 | 【維新】173,826票 |
もし北海道ブロックと北陸信越ブロックで共産党とれいわ新選組の得票を一つにまとめれば、公明党の得票数を上回って、比例区の議席を獲得することができます。
中国ブロックと四国ブロックにおいても、共産党とれいわ新選組の得票を一つにまとめて、さらに10%の得票の上積みをすることができれば、日本維新の会の得票数を上回って、比例区の議席を獲得することができます。
国会の審議では、共産党とれいわ新選組の間で協力関係を構築することができています。
また、れいわ新選組の櫛渕万里衆議院議員に対する懲罰動議において、明確に反対の立場を示してくれた政党は、日本共産党だけです。
日本の国会を守るという意味で、北海道ブロック、北陸信越ブロック、中国ブロック、四国ブロックの4つのブロックの比例区については、共産党の応援をすべきなのではないでしょうか。
このような形での選挙協力は、「次の参院選」や「次の次の衆院選」などを睨んで考えた場合には、大きな布石になってくるものと思います。
何回かの衆院選を経た後でれいわ新選組が「野党第一党」になった時に、野党第二党や野党第三党となった立憲民主党や日本共産党とどのような選挙協力を行うのか、そのことを視野に入れた動きを今のうちから進めていくべきです。
特に、過去の「野党共闘」で共闘の果実を得ることができていない共産党に果実を手にしてもらうことで、共産党の支持者の方々に「立憲民主党が野党第一党で共闘するよりも、れいわ新選組が野党第一党になって共闘するほうがいいよね」と思ってもらえるようにしておくことが、将来に向けた大きな布石になると思います。
5.野党共闘不成立時の次期衆院選戦略②「目玉小選挙区」
仮にれいわ新選組の次期衆院選戦略が基本的に「比例優先」になるとしても、目玉となる小選挙区においては、選挙区での勝利または比例復活での当選を目指す必要があります。
私の個人的な意見になりますが、次期衆院選におけるれいわ新選組の「小選挙区比例区重複立候補」は、「沖縄4区」と「埼玉5区」の2ヵ所に絞るべきなのではないかと思います。
あえて2ヵ所に絞ることによって、全国の地方議員やボランティアや支持者が「沖縄4区」と「埼玉5区」に大集結し、あるいは現地にまでは行けないという人も「電話かけ」などで応援することによって、「沖縄4区」と「埼玉5区」に関しては「しらみつぶしにあたる」というのか、自民や維新がやっているような「ドブ板選挙」的な選挙戦を展開して、「この2ヵ所で勝ち切る」ことを狙うべきなのではないでしょうか。
れいわ新選組代表の山本太郎さんは、立憲民主党の枝野幸男さんがいる「埼玉5区」に候補者を擁立したいと考えている旨を表明しています。
私は「消費税廃止」と「東京8区問題」を争点化するために、「埼玉5区」には、れいわ初期メンバーの辻村千尋さんを候補者として擁立すべきではないかと考えています。
前回の衆院選の投票結果を基に、次期衆院選のシミュレーションを行ってみます。
第49回衆院選埼玉5区(2021年)投票結果
小選挙区当選:枝野幸男(立憲民主党)113,615票
比例復活当選:牧原秀樹(自由民主党)107,532票
仮に牧原秀樹さんの得票数が変わらずに、辻村千尋さんが出馬することによって枝野幸男さんから票を奪い、それが投票総数の1割に達したとします。
そのうえで、れいわ新選組が比例北関東ブロックで議席を確保できたと仮定した場合には、埼玉5区の投票結果は次のようになります。
第50回衆院選埼玉5区シミュレーション(目標値)
小選挙区当選:牧原秀樹(自由民主党)107,532票
落 選:枝野幸男(立憲民主党) 91,500票
比例復活当選:辻村千尋(れいわ新選組)22,115票
辻村千尋さんが比例北関東ブロックで復活当選できるように小選挙区で1割の票を集めることができれば、結果的に、枝野幸男さんが小選挙区で落選したうえに「惜敗率85.1%」となって立憲民主党の他の候補者との競争に敗れ比例北関東ブロックでも当選できないようになるという計算になります。(立憲民主党の比例北関東ブロックの獲得議席と他の立憲民主党の候補者の惜敗率が前回と同じであると仮定した場合の計算結果です。)
もし立憲民主党の創設者である枝野幸男さんが小選挙区でも比例区でも落選するということになれば、枝野さん本人もショックでしょうし、立憲民主党の幹部や他の有力議員も大きな衝撃を受けるでしょう。
これは政界全体にも大きなインパクトを与えると思います。
「得票率1割」というのは簡単な数字ではありませんが、しかし、東京と埼玉をはじめとするれいわ新選組の関東エリアの地方議員とボランティアの方々が「埼玉5区」に大集結して選挙戦を展開するなら、これは狙っていける数字なのではないかと思います。
れいわ新選組の「埼玉5区」の候補者は辻村千尋さんにお願いするという考え方もありますが、思い切って八幡愛さんに大阪から埼玉に移ってきてもらって、「刺客」としてプロモーションしていくという手もあります。
「候補者の顔ぶれがオジサンばっかり」になるよりも、有権者の興味を惹きつけるという意味で、八幡愛さんに「埼玉5区」から立ってもらったほうが、面白いかもしれません。
いずれにしても、埼玉5区での「枝野幸男落選運動」は、今後の政界の行方を大きく左右する動きにつながっていくのではないかと思います。
6.野党共闘不成立時の次期衆院選戦略③「その他の小選挙区」
「沖縄4区」と「埼玉5区」以外の小選挙区をどうするのかということに関して言えば、「近い将来れいわ新選組が野党第一党になった時に、野党第二党や野党第三党となった立憲民主党や日本共産党と選挙協力をして政権交代を目指す」ということを念頭に置いて、候補者の擁立戦略を考えていくべきだと思います。
2021年衆院選で「野党共闘」の候補者が自民党の候補者を破った小選挙区は全国で59ヵ所あります。
「埼玉5区」は例外としたうえで、その他の58ヵ所の小選挙区に関しては、基本的に候補者を擁立しないようにしたほうがよいと思います。
「れいわ新選組単独」だと、政権交代までに最短でも4回~5回程度の衆院選を経る必要がありますが、「他の野党と協力して」政権交代を目指す場合には、それを2回~3回程度の選挙に期間を短縮できる可能性があります。
仮に前回小選挙区で当選した現職の野党議員がいる選挙区を除外したとしても、残り229ヵ所の選挙区に候補者を擁立する余地があります。
ここにどのように候補者を立てるかについて言えば、「市議会などの地方議会の議員になりたい」と思っている人に地元の小選挙区で「小選挙区単独候補」として立候補してもらい、まずは「国政政党の衆院選候補」として自分の名前と顔を売って、その後の地方議会の選挙で当選を目指す、という方針で活動してもらうのがよいのではないかと思います。
そのような形で一人でも多くの候補者を擁立することができれば、党としての比例区の票の掘り起こしにもつながります。
候補者本人も、衆院選では苦杯をなめたとしても、その後の地方議会の選挙で当選することができれば、政治家としての第一歩を踏み出すことができます。
そのようにして誕生した地方議員が地方議会で当選を重ね、上位当選できるようになってくれば、どこかのタイミングでまた衆院選にチャレンジして、今度は小選挙区での当選を狙うことも視野に入ってきます。
そのような形で地道に選挙地盤を構築していくことで、着実に「政権交代」へと近づいていくことができるのではないでしょうか。
7.トピックス:れいわ新選組を応援する人々からの諫言
最後に、トピックスとして、れいわ新選組を応援する人々からの様々な諫言をいくつか載せておきます。
憲法9条変えさせないよ
プロ野球好きのただのオジサンが、冗談で「巨人ファーストの会」の話を「SAMEJIMA TIMES」にコメント投稿したことがきっかけで、ひょんなことから「筆者同盟」に加わることに。「憲法9条を次世代に」という一民間人の視点で、立憲野党とそれを支持するなかまたちに、叱咤激励と斬新な提案を届けます。