政治を斬る!

立憲野党私設応援団(69)立憲民主党よ、どこへ行く? リベラル市民の嘆きの唄〜憲法9条変えさせないよ

※この連載はSAMEJIMA TIMESの筆者同盟に参加するハンドルネーム「憲法9条変えさせないよ」さんが執筆しています。


<目次>

1.愛知15区公認問題

2.野党第一党「寄り合い所帯」問題

3.立憲民主党代表選「期待できる候補不在」問題

4.トピックス:日本共産党よ、どこへ行く?~神谷貴行氏除籍・解雇問題~

5.おまけ:暗黒シーズンを過ごす西武ファンへ贈る唄~横浜ファン嘆きの唄&中日ファン嘆きの唄~


1.愛知15区公認問題

衆議院の小選挙区「愛知15区」は、立憲民主党にとって「鬼門」の選挙区となっています。

前回の2021年衆院選の際は、自民党の根本幸典さんと立憲民主党の関健一郎さんとれいわ新選組の菅谷竜さんの三つ巴の選挙戦となったのですが、立憲民主党の支持者とおぼしき女性の方がれいわ新選組の「おしゃべり会」に押し掛けて、「とっても残念です!」、「だから降ろして下さい!」と叫んで、代表の山本太郎さんと候補者の菅谷竜さん本人に立候補の断念を迫るという出来事がありました。

結果的には立憲民主党の関健一郎さんもれいわ新選組の菅谷竜さんも両方とも落選して自民党の根本幸典さんが当選し、その後、立憲民主党の関健一郎さんは党を離れて日本維新の会から次期衆院選に出馬することとなりました。

れいわ新選組の菅谷竜さんは、その後、統一地方選で当選して豊橋市議会議員となり、愛知15区の支部長が不在となったれいわ新選組は、元衆議院議員で弁護士の辻恵さんが公認予定候補として愛知15区で活動を進めていくことになりました。

こうして、自民党の現職候補に対して、維新に移籍した元立憲候補と、れいわ新選組の辻恵さんが三つ巴で争う構図で展開していた愛知15区の状況の中で、今回、立憲民主党は元れいわ新選組川口市議の小山千帆さんを新しく愛知15区の公認予定候補に選出し、その経緯から、れいわ新選組の支持者、そして立憲民主党の支持者からも多くの批判が噴出する事態となっています。

2.野党第一党「寄り合い所帯」問題

今の「立憲民主党」は、どうしても「寄り合い所帯」というお家事情で、まとまりのなさを隠しきれないという問題を抱えています。

それは、2003年に民主党と自由党が合併してできた「民主党」や、2016年に民主党と維新の党が合流してできた「民進党」や、2020年に立憲民主党と国民民主党が合流してできた「立憲民主党」に共通する問題で、「自民党に対抗できる二大政党の一角を担う」という問題意識で幅広い構成メンバーが集まってくることによる宿命というふうに捉えることもできます。

「民主党」や「民進党」や「立憲民主党」が共通して抱える問題点としての「構成メンバーの幅広さ」という点に関して、少し整理してみたいと思います。

政策面の幅広さ

タイプA:昔の「自民党ハト派」に近い立場

タイプB:「新自由主義的改革派」に近い立場

タイプC:昔の「社会党右派」に近い立場

出馬動機の幅広さ

タイプA:選挙での当落を度外視しても自らの政治理念や理想を訴えたい

タイプB:自民党以外にもう一つ「政権担当能力のある政党」を作りたい

タイプC:国政選挙で当選して「国会議員」というキャリアを持ちたい

与党志向vs野党志向

タイプA:できれば(政策が実現できる)与党になりたい

タイプB:できればずっと(気楽な)野党のままでいたい

タイプC:自分が当選できれば与党でも野党でもどっちでもいい

このようにいろいろな面でいろいろな考え方の人が混在していることによって、「まとまりのなさ」が生じたり、「次の選挙で他党から立候補する人」が現れたりしているのではないかと思います。

3.立憲民主党代表選「期待できる候補不在」問題

SAMEJIMA TIMES主筆の鮫島浩さんは、立憲民主党代表選に関して次のような記事を書いています。

小沢一郎の存在感高まる!9月の立憲民主党代表選へ最後の戦い~「泉おろし」の狼煙をあげ、後継代表は「野田佳彦、枝野幸男、馬淵澄夫、小川淳也、重徳和徳、江田憲司の6人から選ぶ以外にない」

実際に代表選に名乗りを上げそうな候補としては、現代表の泉健太さん以外には、前代表の枝野幸男さんと、元総理の野田佳彦さんという顔ぶれが予想されているようです。

自民党総裁選の候補者として小泉進次郎さんの名前が挙がっている現状を考えれば、分かりやすい形で有権者にアピールできる代表を選ばないかぎり、立憲民主党は次期衆院選を勝ち抜くことができないのではないかと思います。

そういう意味では、単純なアイデアとして、女性議員を代表に選ぶという考え方に立って検討することも必要なのではないかと考えます。

立憲民主党所属小選挙区選出女性衆議院議員

氏名年齢選挙区
石川香織40歳北海道11区
鎌田さゆり59歳宮城2区
金子恵美59歳福島1区
西村智奈美57歳新潟1区
菊田真紀子54歳新潟4区
吉田晴美52歳東京8区
酒井菜摘38歳東京15区
早稲田夕季65歳神奈川4区
亀井亜紀子59歳島根1区
堤かなめ63歳福岡5区

もしこの衆議院議員10名だけに限定せずに、参議院議員からも候補者を探すとするなら、この3名も候補者に加えることができるのではないかと思います。

氏名年齢参議院選出状況
石垣のりこ50歳2019年宮城選挙区(1人区)
岸真紀子48歳2019年全国比例(得票1位)
辻元清美64歳2022年全国比例(得票1位)
※「得票1位」とは、立憲民主党の中での得票1位を指す。

このように、「女性」かつ「選挙に強い」という条件を満たす13名の国会議員をピックアップしてみましたが、自民党の小泉進次郎さんが43歳であるということで「若さ」という要素も考慮に入れれば、48歳の岸真紀子さんか、40歳の石川香織さんか、38歳の酒井菜摘さんの3人の中から誰かを新しい代表に選ぶくらいの大胆な策を取って、はじめて自民党と対峙することができるようになるのではないかと思います。

アメリカ大統領選挙では、民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領という対決構図となり、アメリカ史上初の女性大統領が誕生するかどうかに注目が集まっています。

日本でも野党第一党の立憲民主党が女性議員を新しい代表として選ぶなら、次期衆院選では「日本で史上初の女性総理が誕生するか」ということを話題として挙げることが可能になります。

自民党の小泉進次郎氏が圧倒的な国民人気を誇る中で、小泉進次郎総理大臣が誕生する可能性を想定したうえで、それに対抗するためには、「日本でも史上初の女性総理を誕生させよう」というスローガンで次期衆院選に挑むしかないのではないでしょうか。

4.トピックス:日本共産党よ、どこへ行く?~神谷貴行氏除籍・解雇問題~

神谷貴行さんが日本共産党から除籍・解雇され、そのことに対する抗議の声があがっています。

5.おまけ:暗黒シーズンを過ごす西武ファンへ贈る唄~横浜ファン嘆きの唄&中日ファン嘆きの唄~

プロ野球は100試合以上経過して、レギュラーシーズンも終盤戦に入ってきました。

この時期は、優勝を狙うチームと、優勝をあきらめて3位以内に入ってクライマックスシリーズから逆転日本一を目指すチームに戦い方が分かれてきますが、そうした中で、今シーズンは、12球団中ただ一つ埼玉西武ライオンズが、クライマックスシリーズ進出も望めない下位(8月18日時点で107試合を消化して31勝74敗2分で勝率2割9分5厘のダントツ最下位)に沈んでおり、西武ファンの友人からは嘆きの声が聞こえてきます。

今シーズンの西武は、投手陣はそこそこ頑張っているのですが、呪われていると言うしかないほど貧打に喘いでおり、勝率が3割を切ってしまうという非常に厳しい状態に陥っています。

私には、西武ファン以外に横浜ファンや中日ファンの友人もおり、果たして西武ファンの慰めになるのかどうか分かりませんが、2003年シーズンに横浜ファンが口ずさんだ嘆きの唄と、2023年シーズンに中日ファンが口ずさんだ嘆きの唄を、ここにご紹介したいと思います。

2003年シーズン横浜ファン嘆きの唄「PAY STAR」

(CHAGE&ASKA「SAY YES」替え歌)

余計な失点ばかりだ

すべてが無駄な四球とエラー絡みさ

少しくらいのソロ(HR)や押し出し(四球)じゃ

追いつけない大量失点 監督の苦しさ知った

このまま続投 打たれて[交代]打たれて[交代]

デニー出て[切り札さ]救援失敗[アアアー]

ベイにはベイで誇りあるのさ

メジャーリーガー輩出してる

佐々木と大家 君は確かに

ベイの選手だった

勝率4割越えない

とても勝ちたいんだけど虎には勝てない

一つ勝ちたくて勝てなくて苦しい夜

星野阪神にまた負けて 泥沼の連敗街道

このまま一人で 黒星[連敗]重ねて[一人で]

いつまでも[いつまでも]借金暮らしか[アアアー]

ベイにはベイでファンがいるのさ

負け続けても応援してる

ノンプロじゃない 確かにプロさ

横浜ベイスターズ

PAY STAR ベイスターズ PAY STAR ベイスターズ

2023年シーズン中日ファン嘆きの唄「タッツ」

(岩崎良美「タッチ」替え歌)

お米を止めて1秒

あなた戦う顔をしたから

そこから割れを教えたくなるの

亡命ロドリゲス

急に人気の根尾を投手に代えて

素晴らしい先輩なのね

(気の)抜けた走塁は見ないふり

阿部アリエル郡司京田

あと何人あげたら

打線は良くなるの?

お願いタッツタッツ

辞めてタッツ

あなたから[タッツ]

フォーム改造ぶっつけファースト

三振の数だけ増えてく周平

援護なければ黒星なんて知らずに増えていくのね

他の球団へこんにちは

あなたが獲ったピッチャー全部

移ってしまえばいいね

2人も肩を壊したけれど

ガチ屑ロドリゲス

柳、宏斗と援護計ってみたら

宏斗が少し多くて

移籍横浜へ決意した

守備練(習)はね時間のムダ

割れ過ぎてる溝脇

バットが空回り

お願いタッツタッツ

辞めてタッツ

あなただけ[タッツ]

勝ち増やしてウケ取ってよ

三振の数だけ増えてく周平

お米を止めて1秒

あなた戦う顔をしたから

そこから割れを教えたくなるの

亡命ロドリゲス

竜に入らなければ白星なんて知らずに増えていくのに

次の監督にこんにちは


憲法9条変えさせないよ

プロ野球好きのただのオジサンが、冗談で「巨人ファーストの会」の話を「SAMEJIMA TIMES」にコメント投稿したことがきっかけで、ひょんなことから「筆者同盟」に加わることに。「憲法9条を次世代に」という一民間人の視点で、立憲野党とそれを支持するなかまたちに、叱咤激励と斬新な提案を届けます。