※この連載はSAMEJIMA TIMESの筆者同盟に参加するハンドルネーム「憲法9条変えさせないよ」さんが執筆しています。
<目次>
1.政党要件の維持が危ぶまれる「社会民主党」と「みんなでつくる党」
2.福島瑞穂さんへの提言
3.大津綾香さんへの提言
4.トピックス:フジテレビネタ動画三選
1.政党要件の維持が危ぶまれる「社会民主党」と「みんなでつくる党」
国政政党の中で、今年の夏に行われる参院選で議席を獲得して得票率2%のラインをクリアすることができないと政党要件を失ってしまう崖っぷちに立っているのが、「社会民主党」と「みんなでつくる党」です。
果たして「得票率2%」というラインをクリアできるのかどうか、まずは、三春充希さんが算出されている「リアルタイム得票数推定」の数字を見てみましょう。
各党の党名を正式なものに書き直すと、次のようになります。
自由民主党 1437万票
立憲民主党 875万票
国民民主党 824万票
公明党 573万票
日本維新の会 433万票
れいわ新選組 416万票
日本共産党 340万票
参政党 178万票
日本保守党 137万票
社会民主党 93万票
みんなでつくる党 33万票
投票率にもよりますが、「得票率2%」のラインをクリアするには概ね100万票近くの得票が必要だと考えられ、社民党はそのラインにあと少し届いていない状況で、そして、みんなでつくる党に至っては、そのラインの半分にさえ遠く及ばないという状況です。
こうした状況をふまえたうえで、社民党党首の福島瑞穂さんと、みんなでつくる党党首の大津綾香さんに、政党要件の維持へ向けた方策の提言を行いたいと思います。
2.福島瑞穂さんへの提言
まずは、過去5回の参院選における社民党の比例区での得票の推移を見てみましょう。
社会民主党参院選比例区得票数推移
選挙年 | 2010年 | 2013年 | 2016年 | 2019年 | 2022年 |
政党名得票 | 1,614,821票 | 938,227票 | 1,103,157票 | 761,207票 | 963,899票 |
個人票1位 | 福島瑞穂 381,554票 | 又市征治 156,155票 | 福島瑞穂 254,956票 | 吉田忠智 149,287票 | 福島瑞穂 216,984票 |
個人票2位 | 吉田忠智 130,745票 | 山城博治 112,641票 | 吉田忠智 153,197票 | 仲村未央 98,681票 | 宮城一郎 22,309票 |
党合計 | 2,242,735票 | 1,255,235票 | 1,536,238票 | 1,046,011票 | 1,258,501票 |
※「党合計」は個人票3位以下の得票まで全て含んだもの。
社民党の得票数の推移を見てみると、福島瑞穂さんが出馬する時と出馬しない時で1回おきに政党名の得票と党合計の得票が増えたり減ったりしているのがはっきり分かります。
社民党の参議院における議席は計2議席で、副党首の大椿裕子さんが2025年改選、党首の福島瑞穂さんが2028年改選(それぞれの改選時に1議席ずつ)という状況です。
過去の得票の推移から推論する限りでは、2025年の得票は減ることが予想され、おそらくは議席にも届かず政党要件を失ってしまうのではないか、という流れが見てとれます。
政党名の得票が減ることを前提としたうえで、個人票でカバーするとしても、又市征治さんはすでに鬼籍に入っておられ、吉田忠智さんも立憲民主党に移っておられるので、社民党で10万票以上の個人票を獲得できそうな候補者は、福島瑞穂さんをおいて他にない、というのが現状です。
この状況を打破するために、福島瑞穂さんは、3月16日投開票の千葉県知事選挙に立候補するべきだと思います。
千葉県知事選挙には、現職知事の熊谷俊人さんの他に、NHK党党首の立花孝志さんが立候補を表明しています。
立花孝志さんは、当初、自らの当選は目指さずに現職の熊谷俊人さんを応援する「2馬力選挙」を行うことを公言していましたが、その後、2馬力選挙を行わない考えを示すなど、複雑な動きを見せています。
このような状況に一石を投じるために、福島瑞穂さんは、現職知事の熊谷俊人さんのことには一切触れずに(いわば無視するような形で)「民主主義を守るために、立花孝志さんと戦う!」と言って千葉県知事選挙に参戦すれば、けっこうな話題になるのではないでしょうか。
福島瑞穂さんが千葉県知事選挙に立候補すれば、参議院議員の座は自動失職することになりますが、2022年の参院選で比例個人票2位の宮城一郎さん、あるいは3位の岡崎彩子さん、4位の山口わか子さんのうち誰かが繰り上げ当選になることで、社民党自体の議席は維持することができます。
千葉県知事選挙自体は現職知事の熊谷俊人さんが再選する可能性が高いと思われますが、千葉県知事選挙を経たうえで、社民党の福島瑞穂さんは、夏の参院選で全国比例から出馬したらよいのではないでしょうか。
夏の参院選で、社民党は党首の福島瑞穂さんと副党首の大椿裕子さんが共に比例区から出馬して選挙戦に臨むなら、社民党は政党名で約90万票、福島瑞穂さんは個人名で約20万票の得票が期待できますので、単純合計で約110万票、多少の伸び悩みがあると仮定しても約100万票の得票と1議席の獲得は十分視野に入ってくることになります。
そうすれば、念願の「得票率2%」のラインをクリアして、政党要件を維持することができるのではないでしょうか。
このような形で2025年の参院選を乗り切ることができれば、党首の福島瑞穂さんは2031年改選の参議院議員として活動することができ、さらに、2022年参院選の繰り上げ当選枠について、いったん宮城一郎さんか岡崎彩子さんか山口わか子さんが使ったうえで、どこかしらのタイミングで議員辞職を行って比例個人票5位の大椿裕子さんを再び繰り上げ当選させる形をとれば、副党首の大椿裕子さんも、2028年改選の参議院議員として活動していくことが可能になります。
このような形で「れいわローテーション」ならぬ「社民ローテーション」を行うことで、うまく任期を調整していくことができれば、2028年参院選までの3年間、社民党はとりあえず一息つくことができるのではないかと思います。
3.大津綾香さんへの提言
三春充希さんの「2月13日現在のリアルタイム得票数推定」によれば、「みんなでつくる党」の得票数予測値は33万票であり、これを夏までに3倍増させないと、参院選で「比例得票100万票、当選1名、得票率2%」というラインに到達することはできません。
そのような「得票数爆上げ」を実現できる可能性を追及していくには、起死回生の策として「党名変更」を行う以外にないのではないかと思います。
具体的には、このように党名を変更するのです。
「フジテレビから女子アナを守る党」(略称:フジ)
いま一番の国民の関心事は「フジテレビ問題」であり、このシングルイシューで勝負することで、勝機を見出すことができるのではないでしょうか。
「みんなでつくる党」はもともと「政治家女子48党」でしたので、女性候補を揃えることは、比較的容易なのではないかと思います。
女性候補をできるだけたくさん集めて「フジテレビから女子アナを守る党」として活動すするなら、けっこうなインパクトがあるでしょう。
国会議員が一人もいないとはいえ、形式上は「国政政党」であるため、マスコミも一定程度、話題として取り上げざるを得ません。
党首の大津綾香さんは、子役タレントの時代にNHK「週刊こどもニュース」に出演していたという経歴があり、「テレビの裏側」をそれなりにご存じでしょうから、知っている限りのことを洗いざらいしゃべって、「テレビ業界の闇を一掃する!」と大見得を切れば、テレビ番組に出演するにしても、動画配信するにしても、映像的に絵になると思います。
政党名の略称も、カタカナ2文字で「フジ」にしてしまえば、ひらがな3文字の「れいわ」より簡単です!
みんなでつくる党党首の大津綾香さんには、ぜひ党名を「フジテレビから女子アナを守る党」(略称:フジ)に変更していただき、この夏の参院選で勝負していただきたいと思います。
4.トピックス:フジテレビネタ動画三選
フジテレビ問題が世間の関心を集めていますが、フジテレビに関するネタを扱った動画の中から、面白い動画を3つ選んで、みなさまにご紹介します。
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憲法9条変えさせないよ
プロ野球好きのただのオジサンが、冗談で「巨人ファーストの会」の話を「SAMEJIMA TIMES」にコメント投稿したことがきっかけで、ひょんなことから「筆者同盟」に加わることに。「憲法9条を次世代に」という一民間人の視点で、立憲野党とそれを支持するなかまたちに、叱咤激励と斬新な提案を届けます。