政治を斬る!

総裁選最中に麻生派の裏金疑惑が浮上、検察のリークか!菅義偉が担ぐ小泉進次郎が優勢に、キングメーカー陥落が濃厚となった麻生太郎を検察が見切った!?

 

自民党総裁選に向けて麻生太郎副総裁vs菅義偉前首相のキングメーカー争いが激化する中、麻生派にも裏金疑惑が浮上した。毎日新聞がスクープしたのだ。

リークしたのはほぼ間違いなく検察だ。

検察は安倍政権時代に検事総長人事に介入してきた菅氏と激しく対立し、麻生氏にべったりだった。麻生氏の意向を忖度して安倍派や二階派、岸田派の裏金事件を「国策捜査」してきたが、総裁選で菅氏が担ぐ小泉進次郎氏が優勢とみて、菅氏との関係修復に動き出したのだろう。

麻生氏はキングメーカー争いに敗れれば、総裁選後の10月解散総選挙で引退に追い込まれるとの見方も浮上している。検察は一足先に麻生切りに動いたとみていい。

麻生氏の求心力が急速に下がっている。

毎日新聞のスクープによると、麻生派に所属していた薗浦健太郎元衆院議員(2022年に政治資金規正法違反で略式命令を受け、自民党を離党・議員辞職)の元秘書が東京地検特捜部の調べに対し、「麻生派からキックバックされた約380万円を記載せず、事務所の裏金口座で管理していた」と証言したという。

このスクープは、検察が認めない限り、記事化できない。検察が意図的に流したと見て間違いない。

これは安倍派などの裏金事件とまるで同じ構図だ。

そもそも自民党の裏金事件は、しんぶん赤旗がスクープし、大学教授が刑事告発したものだった。その対象は、安倍派、麻生派、茂木派、岸田派、二階派の5派閥だったのだ。

ところが、東京地検特捜部が立件したのは、安倍派、二階派、岸田派だけで、キングメーカーの麻生氏が率いる麻生派と、麻生派と良好な関係にあった茂木派は捜査対象外だった。ここに裏金事件が総裁選に向けて麻生氏に有利な状況をつくるための国策捜査だった疑いが浮上したのである。

ところが、ここにきて麻生派にも裏金疑惑があったことを検察がリークしたとすれば、麻生氏失脚の気配を察知して、次のキングメーカーとなる菅氏にいちはやく乗り換えたということであろう。検察は何よりも自分たちの組織防衛を優先し、時の最高権力者になびくものなのだ。

権力闘争に敗れそうになると、次々に離れていく。政治の世界は恐ろしい。キングメーカーとして君臨してきた麻生太郎、ついに落日の様相である。

政治を読むの最新記事8件