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こちらアイスランド(103) 世界最高峰ン百万円級。アイスランド産100%アイダーダック羽毛布団は暖かく感じないのに快適!〜小倉悠加

この秋から世界最高峰といわれるアイスランド産アイダーダックの羽布団を使用している。これが意外な驚きの体験になっているのでご紹介したい。

日本の有名寝具メーカーからこの羽毛布団を購入するとたぶん2百万円相当になる。ちなみにアイスランドから直輸入すれば、価格はグっと抑えられる。

コロナの影響で貯金の取り崩し生活が続く中、そんな高額な買い物はしたくないしできない。未分不相応すぎる。けれど、鳥を保護することで採取される、愛鳥精神に基づく羽毛布団の啓蒙をしたい。

保護地区や製造過程は実際に見ても、掛け布団を実際に使用して眠った実体験したことがない。それでは片手落ちだ。

なので、宣伝協力をしているアイスランディック・ダウン社にかけあい、割引をしていただいた。それでも、掛け布団に普通その金額はないっしょという値段なので、本当に購入すべきかは迷いに迷った。

購入の決めては、手入れをすれば数十年使える耐久性。生協で購入した羽布団を20年間使った私なので、20年は軽く使えるだろうと踏んだ。60代の私は、残りの人生20-30年だ。最高級布団で生涯の最後をおくるのも悪くないかもという思いも。15年も使えば1日100円程度の出費だ。ということで落とし前をつけた。ソレデモシュゴクタカイ。

思い返せば80年代の初頭、発売されたばかりのウォシュレットを母は導入した。確か当時の価格で20万円以上したのでは。普通のトイレの10倍以上の値段だったと記憶している。温水トイレは365日毎日家族全員が毎日気持ちよく使えたし、何よりも痔瘻持ちの父が楽になった。我が家の初代ウォシュレットは10年以上活躍した。使い始めた当初から買ってよかったと感謝したし、5年以上使ったところで、こんなに安い買い物はないと思うようになっていた。

今回の羽布団を購入する際、その時と少し近い感覚を感じた。高いけれど、毎日必ず使う。下手な洋服やバッグよりも、ずっと実用的・実質的であろう、と。

結論を先に書けば、この羽毛布団はぜ〜〜んぜん違う!私が持っていた羽毛布団の常識と照らし合わせることができない。

まずはアイダーダックのダウン(羽毛)に関しての説明をここで読んでほしい。言いたいことはわかるけど、でも実際そこまでの価値があるか?

ということで、ここからは私が実際に3ヶ月間使用した嘘偽りのない感想。

軽い!この羽毛に重さは存在しないーーそう思うほど軽い。実際にこの羽毛を触ったことがある人は少ないとは思うけど、羽毛だけだと重さがないほど軽い。布団の重さは、ほぼ布地の重さでしかない。そう感じるほど軽い。まるで雲を乗せているかのようだ。

これは良し悪しが分かれるかもしれない。私自身は、実は布団には少しどっしりとした重さが欲しい。その方が暖かさが確実にキープできる。日本では夏冬ともに全く冷暖房を入れないで寝ていたので、特に冬はどっしりと重くないと暖かさを維持できなかった。

なのにこれは軽い!軽すぎる!

ふっかふかの嵩 ふっかふかで軽いのは言うまでもない。

正直言ってカサはあまり重要ではないし、「軽い!」と同義でしかない。ダウンパワー(かさ高性)で品質を測る基準があるけれど、これに関してはアイダーダウンの高級品に関しては無意味と断言。というのも、100%ダウンボールのみのかさ高は最高にはならない。かさ高は若干のフェザーが入ってこそ維持できる。最高級品の100%(目で見て、手で触って、徹底的に”フェザー=硬い軸”を除去)であると、かさ高は劣ることになる。

驚くほど軽いというより、重さが存在しない!

手の上に乗せるとふわ〜、じわ〜っと温かさが伝わる、天国ってこんなんか?としか形容できない心地よさ。
この手触りを読者の方々にも体感して欲しい。楽しいよ。

温度調整能力 これが最高!!

今まで何枚か羽毛布団を使ってきたし、特に部屋が寒い日本ではかなりいいやつを使ってきた。選ぶ主眼はどこまでも「暖かい」だった。寒くて夜中目覚めるのはイヤだしね。

この羽毛布団を使って理解したこと=掛け布団は暖かくなくていい!

いや、そりゃないっしょ。いくらアイスランドの部屋は暖かいとはいえ、羽毛布団、それも最高級品であれば暖かくなくちゃぁねーーーというのが、いかに素人考えなのか、私はやっと理解した。

暖かい方がいい?違うんですよ、奥さま。

一番心地いいのは体温でしょ。自分の体温は普段気にしてませんよね。いちいち、「今日は体温があったかい」とは思わない。熱いのは熱が出ているので論外。

この羽毛布団で一番驚いたのは、あったかくない!何と番狂わせな発言。

暖かくはないんだけど、寒くもないし、まして冷たくもない。外側にカバーをかける関係で、布団に入る時はすこ〜しだけ冷たい気がする。けれど、それは一瞬で消え、あとはただただ、ひたすらに快適。

この暖かくなさが、当初は物足りなく思った。「超高級羽毛布団であったかくない。あり得ない。返品したい・・・」が正直な感想。

暖かくはないけど寒くもないのでとりあえず寝てみると、これがよく眠れる。元来あまり夜中に目を覚さない私だけど、暑くもなく、寒くもなく、あったかいとか冷たいとか、そういう温度に関する描写が無用。とにかく快適。その一言。

今一度ここの説明を読んでほしいんだけど、アイダーダックの羽毛には究極の断熱性と弾力性が備わっていて、体温そのものを上手に保持してくれる。アイダー鴨の卵は、この羽毛に包まれて保温される。この布団で寝ると、卵の気持ちがよくわかる。暑くもなく寒くもなく、お母さんの体温そのものが保たれる。

最初はこれが不思議すぎて、高級品なのに暖かくないと幾度憤慨したことか(笑)。

卵を温めるアイダー鴨。鳥の周囲に見えている羽毛を採取し、洗浄、選別して布団に使用。

数ヶ月間使用して、やっと腑に落ちた。そして先日、彼にこの布団を渡し、私は以前使っていたIKEAの羽毛布団を使ってみた。

一晩アイダーダック100%の布団を使った彼の感想は、「暖かく感じなかった」。そして「寝汗がすごく少なかった」とも。彼の場合は寝汗がポイント。いつもの羽毛布団では寝汗をたっぷりかく。けれど、この高級布団だと寝汗をかかない。見た目、IKEAの布団の方が薄っぺらくて、私のアイダーダウンの布団はフッコンフッコンだ。フカフカの後者の方が寝汗をかきそうだけど、実際はアイダーダウンの方が汗をかかなかった。

冷え性で、布団が温まるのに時間がかかるというそこの奥様(って私のこと!)、この布団ならすぐに体温が羽毛に伝わるから、布団が暖まるのを待つ時間が短い。ほとんど無い。

この掛け布団を使い始めて三ヶ月が経過した。最初は「あったかくない!」と戸惑ったのが、「体温と同じで最高に快適」に変わり、今では毎日寝る時間がとても楽しみだ。すんごい優越感だし(笑)。

ヨーロッパの王族が大変に好んだ理由を身をもって知ることになろうとは。

アイダーダウンの羽毛布団は高級品だ。値段も安くない。高級バッグや時計のように他人に見せるものではないし、見栄を張るにはぶが合わない。けれど、睡眠は生活の中でとても大切な、そして時間の長い行為ではないのか?それを考えると、自分自身へのご褒美には最高だと思う。もちろんプレゼントしても喜ばれるのではと思う。

受注生産なので発送まで少し待つけれど(私も一ヶ月半くらい待ちました)、その価値あり!ごく一般的なサイズは用意されているし、たとえば膝掛けサイズ等も対応。微調整も応じてくれるので、ぜひこちらから連絡を(日本語オッケー)。ちなみに日本からのご注文は、必要な時には私もお手伝いするので、ぜひどうぞ〜!

小倉悠加(おぐらゆうか):東京生まれ。上智大学外国語学部卒。アイスランド政府外郭団体UTON公認アイスランド音楽大使。一言で表せる肩書きがなく、メディアコーディネーター、コラムニスト、翻訳家、カーペンターズ研究家等を仕事に応じて使い分けている。アイスランドとの出会いは2003年。アイスランド専門音楽レーベル・ショップを設立。独自企画のアイスランドツアーを10年以上催行。当地の音楽シーン、自然環境、性差別が少ないことに魅了され、子育て後に拠点を移す。好きなのは旅行、食べ歩き、編み物。

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