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こちらアイスランド(175)海に面した絶景の露天風呂はクヴァムスヴィク!レイキャビクから1時間弱で行ける好立地!

アイスランドは夏を迎え、確実に本格的な白夜にむかっている。

日没は23時過ぎになり、寝ようかなという真夜中過ぎにやっと外が暗くなる。「もう少し暗くなるのを待つか」なとど悠長にしていると、夜が白々と明け始めてしまう。

日本人が思う「寝る」という行為に相応しい闇のない季節となった。

日照が夜中まであるのに慣れれば何と言うことはないし、夜遅くまで日照があるのは実にうれしい。唯一の欠点は、夜寝る時間がわからなくなる、ということだ。人によっては「明るすぎて眠れん!」だと思う。

カーテンを引き、アイマスクをすれば暗闇は作れるが、外がピカピカに明るいと、どうにも感覚が狂う。冬の朝、それも9時ごろ起きてきても外が真っ暗で時間の感覚が狂うのとは対極の物事だ。

日照が極端すぎるということでは、同種の違和感だ。どちらにしても、日本人には慣れない。面を食らう。

そんな夏の息吹を感じながら、メーデーに近隣の温泉施設へ行ってきた。

この温泉施設Hvammsvikはレイキャビクの街中の我が家から約1時間弱の場所にある。同じような距離感の場所にFontanaという温泉施設もある。それを言うならブルーラグーンも同じだ。スカイラグーンはここから車で10分、徒歩90分の距離にある。

アイスランドに来てレイキャビクに宿泊し、手軽な場所で温泉をということだと、上記4箇所がリーチ範囲かと思う。もちろん公共プールという手もある。「温泉」といっても日本のような男女別の「風呂」ではなく、水着着用のプールだ。

Hvammsvík(クヴァムスヴィーク)の温泉施設はHvalfjörður(クヴァルフョルヅル)という湾岸の出島にある。数年前までは自由に入れる温泉だったらしい。”らしい”というのは、周辺を通る度にそういう話はするものの、それを目的に行かなかったため、「いつか行こう」の「いつか」が訪れなかったのだ。真偽を確かめる前にこの施設の建築が始まり、行くチャンスを逃してしまった。

メーデーは彼が休日だし、天気も悪くなさそうだった。携帯電話の契約でニコイチ料金で行ける時期を狙っていたので、条件が揃った。料金は簡易脱衣所でよければブルーラグーンの半額程度で入れる。けれど、ニコイチ料金は個別ロッカー付きのコースで、現在の為替レートで1万円越え(涙)。でも、二人でこの料金なのでまぁ許されるかと。

結論から先に書くと、と〜〜ってもよかった。最高によかった。アイスランドの温泉施設はここで網羅したはずで、ピカイチだと思う。

とはいえ、もしもアイスランドに来て、一度しか温泉に行くチャンスがないとすれば、ブルーラグーンを推します。だって、一生に一度でしょ。ブルーラグーンのあのだたっ広い青い露天風呂はアイスランドにしかないから。

クヴァムスヴィークは海岸にある温泉なので、日本でも海岸はあるから、無理して行くことはない。けれど、晴天で周囲が見渡せるのであれば、絶景が見られるという意味ではクヴァムスヴィークを選んでも悪くないほど景色はよかった。

目の前には山々や半島が広がり、広大で清々しい景色に囲まれた。

ホットポットと呼ばれる岩で囲まれた温泉は8箇所あり、上手に考えられた設計で、1箇所として数えられている場所でも、2-3人が隣り合わせになりにくい形状で2-3組が入れる感じになっていた。

ホットポットは分散されているため、人数が多くても混雑している印象が薄らぎ、とてもゆったりした気分になれた。

海に出ることのできるボードも用意され、自由に使えるので、若い人を中心に人気があった。あまり遠くへは行けないので、みんな10-15分程度で戻ってくるから、待っていれば割合早く順番は来る。私は寒がりなので、濡れた身体が冷えそうで遠慮したけど、もう少し気温があれば絶対に喜んで試した遊具だった。

その他、こういった施設にお決まりのサウナもあるし、夕方になると暖炉のような火のあるスペースが海岸にお置かれるそうだ(冬の方がこういった仕掛けは楽しみが増す)。

海岸線に位置するため、ホットポットにより、満潮になると海へドボンと勢いよく飛び込めるようになる場所もあるという。私たちは干潮気味の時間に行ったため、それを試すことはできなかった。

アイスランドのこういった温泉施設で、直接海に出られるのはこの1箇所しかない。GeoSeaやSky Lagoonも海に面してはいるけれど、そこから海に飛び込むことはできない。

湖へ直接出られるのはFontanaとVokで、レイキャビクから気軽に行ける範囲にあるのはFontanaだ。Fontanaも大きな景色を楽しむことはできるけれど、Hvammsvikの方が雄大だ。けれど、天候がイマイチな場合は、Fontanaの方が楽しめる。Hvammsvikは自然に近すぎて、天候が悪いと我慢大会になる可能性が高い。その点、Fontanaはひどく天候に影響を受けないような配置になっている。

写真を出さないと何のこっちゃという感じではあるけれど、実際に行く人がいれば、参考にしてほしい。

自然にとても近い場所ながら、更衣室やカフェも完備、遊具等まであり、ここがぶっちぎりで私のお気に入り温泉施設になった。ブルーラグーンよりもこちらの方が好きだ。

ちなみに、まったくの天然温泉で一番好きなのは以下の写真の場所。こちらがこの温泉に関してのコラム。

スナイフェルスネス半島にあるRauðamelslaug(ロイザメルスロイグ)天然温泉

こういった場所は当然更衣室などは全くない。風を遮る場所はないし、外に出るとめちゃ寒い。湯の温度も変化する場合が多いし、道路状況が許す時期でないと通れない(道路がぬかるむ時期は通行禁止になる)。

何が言いたいのかといえば、スナイフェルスネスのこの温泉に匹敵する絶景がクヴァムスヴィークの温泉から見えるのだ。ブルーラグーンは溶岩に囲まれるだけなので、雄大な景色はない。何度も書くけど、あの広大な施設に広がる青い水に浸かる体験は代え難いものがある。

私の趣味でしかないけれど、噴火の関係でもしもブルーラグーンが使えない時は、ぜひ試してほしいのがこのクヴァムスヴィークの温泉だ。ただ、天気が悪いと周囲の景色が見えにくくなるので、そんな時は近場のSky Lagoonを選んだ方が賢いかもしれない。

小倉悠加(おぐらゆうか):東京生まれ。上智大学外国語学部卒。メディアコーディネーター、コラムニスト、翻訳家、ツアー企画ガイド等をしている。独自企画のアイスランドツアーを10年以上催行。当地の音楽シーン、自然環境、性差別が少ないことに魅了され、子育て後に拠点を移す。好きなのは旅行、食べ歩き、編み物。

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