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こちらアイスランド(60)東京→ロンドン→レイキャビク、コロナ禍の渡航顛末記〜小倉悠加

まだふわふわしてる。夢の世界と現実の間を行き来しているような、不思議な気分が続いているし、その中でずっと漂っていたい気もする。

アイスランドに戻ってきた!航空便の接続が悪く、ロンドンの22時間という待ち時間をイスで過ごすのは辛いため、ターミナル内にあるホテルで一泊。日本とアイスランドの間で一泊を過ごすことにより、少しだけ気持ちの切り替えが楽になった気がした。

ロンドンならラウンジで過ごすという手もあるじゃん?と思うよね。確かにそうだけど、ラウンジ滞在は6時間まで。ラウンジをハシゴするにも夜中はやっていないため、それならホテルをとってしまえ!ということになった。PCR検査とホテルでン万の余計な出費。ただでさえ修復費がいろいろと嵩んでいるのに、これは辛すぎる・・・(コロナで仕事も激減だし。トホホ)。

アイスランドに戻り隔離の5日間を過ごして、今日から無罪放免(昨日のPCR検査陰性)。まだ外を出歩いていないので、帰国関連の雑記を。

まずは航空便。今回はJALを使い(有事にはJALが使えることを再確認)、アイスランド航空の事情もあり、帰国便が二転三転。結果、前述のようにロンドン22時間放置。それでも、荷物がスルーでアイスランドの空港まで通ってよかった。

荷物の総合計が60キロあるため(23Kgx2個と手荷物7-8キロ)、20時間以上待機があるため荷物を一度出せと言われたらどーしょーと気が重かった。JAL側でも荷物の扱いがどうなるか予約時点では判明せず、「ロンドンで一度荷物を出してくださいと言われる可能性がある」と伝えられていた。やだよ〜。

ロンドンへの便はガラガラ。ブリティッシュ航空とのコードシェア便で、乗務員の話によれば「エコノミーで30名程度」とのこと。ビジネスクラスに数名乗っていたとしても、まず40名は超えてない。私が数えてたところ、エコノミーに乗ったのは28名だった。

この乗客数で、コックピット3名、乗務員4名は手厚い。乗務員はさぞ手持ち無沙汰だったと思うし、エコノミーにも関わらず、客室責任者がひとりひとり搭乗直後とフライト終了時に挨拶にまわっていた。

10時間以上のフライトでは、どれだけ機内で快適に過ごせるかがその後の体調の鍵にもなる。私は中央列の通路側を指定することが多い。その方が隣が空席になる可能性が高くなるからだ。けれど、今回のフライトは隣もなにも、前後の列も含めて誰もいない。

「窓際がお嫌いでなければ、お好きな席へどうぞ」と言われた。なので、久々に窓際へ。

フライトは快適だったけれど、乗客が少なすぎて航空会社の赤字が心配。渋い日本政府でもさすがにフラッグキャリアを潰すことはないとは思うけれどーー。搭乗客一人一人に目が届きすぎるため、客室乗務員はサービス過剰にならないように心がけていたと思う。あまりに乗客が少ないと、乗ってるこちらも少し緊張する。

ロンドンのヒースロー空港では、イギリス滞在ではなく乗り換えでも「Passenger Locator Form」に記載するよう書いてあったので、用意しておいた。けれど、直前にアナウンスされた「全面的規制緩和」の対象なのか、私の読み違いでそもそも必要なかったのか、または事前に登録したことは移民局の処理画面に出てくるのか、パスポートコントロールを通る際、これに関しての言及は一切なかった。(一泊したホテルはターミナル直結ではあるが、パスポートコントロールの外=イギリス国内だった)ちなみにコロナ関係書類は羽田でチェックされたこともあってか、ここでは請求されなかった。

ロンドンからアイスランドへの航空便は、便数が大幅に減らされていることもあり、ほぼ満席。空席はビジネスクラスのみだった。

アイスランド到着後はとてもスムーズだ。パスポート・コントロール後は免税品を買うことができる酒税が高いため、酒飲みの地元民的にはこれが大切!がっつりリミットまで酒を買い、荷物をピックアップ。2日前、東京で別れた荷物を見た時のうれしさといったら。

荷物をカートに乗せ、税関を通って外へ。そこで待ち受けるのがコロナ対策のスタッフ。担当員のチェックがあり、そこでひとりひとりの事情に合わせた指示があり、私の場合は「あなたは5日間隔離です。PCR検査をここで受けて、2度目は隔離5日目になります」と。

アイスランドの住民の場合は、陰性証明もワクチン証明も必要がない。空港でPCR検査を受けて、その結果とワクチン証明で隔離期間が異なる(または無くなる)。観光客の場合は陰性証明かワクチン証明が必要とされる。

空港でのPCR検査はスムーズで、待ち時間ゼロ。そのまま公共のバスを使って市内に出ることも可能。

イギリスもそうだったけど、アイスランドもレストランやカフェで透明の仕切りも見なかったし、簡易な窓口にもそういうのはなかった。あの透明の仕切りは不衛生に見えて仕方がなかったので、無い方が気持ちがいい、

いつもなら喜び勇んで空港まで私を迎えに来る彼は、骨折で運転ができずレイキャビクのバス停で落ち合うことに。自宅から徒歩数分とはいえ、総重量60キロの荷物を運ぶのは無理なので、そこからタクシーで帰宅。

エレベーターのない物件の4階へは、荷物の中身を分散して運んだ。ふ〜、まる二日間かかった移動は、こうして無事終了。いやぁ本当に、無事に終了してよかった!

コロナに関しては、到着翌日、コロナ事務所から電話が一本かかってきて、注意事項と5日目のPCR検査に関してを確認。日本のように二週間毎日、1日何度もIAの位置確認にイライラさせられることもなく、ごく快適に普通に自宅にこもった。ちなみに私は隔離を言い渡されなくても、通常自宅にいるだけなので、生活自体は全くなにも変わらない。

という訳で、アイスランドに戻って本日が6日目。外に出たのは2回目のPCR検査のみなので、街の様子はほとんど分からない。それほど変わってるとは思えないけど、彼によれば新しいカフェができたとか。

不思議なもので、アイスランドに戻ると日本での生活が本当に夢のよう。そして日本の滞在中はアイスランドが夢の中の出来事のようだった。人間、二つの場所に同時に存在できないのだと、あったりまえのことをしみじみと、つくづくと感じている。

日本で結構な時間を過ごしたことは、いろんな人に会った思い出や、美味しいものを食べた記憶。コンビニで買ったもので食事をするという自堕落食生活も楽しかった。そして手元にある大量の緑茶や、行く前から買おうと狙っていた下着類。そして衝動買いを避けられなかったかわいい手袋!

アイスランドで手袋は必需品なのに、繊細で可愛い手袋はゼロ。かたや日本は国土の半分以上の地域が通年手袋なしで暮らせるのに、なのに、なのにぃ〜というか、季節商品であるからこそ、凝った素敵な手袋がわんさか。狂喜乱舞するよね〜。たぶん私はアイスランド・ナンバーワンの手袋リッチではないかと思うのです。

小倉悠加(おぐら・ゆうか):東京生まれ。上智大学外国語学部卒。アイスランド政府外郭団体UTON公認アイスランド音楽大使。一言で表せる肩書きがなく、アイスランド在住メディアコーディネーター、コラムニスト、翻訳家、カーペンターズ研究家等を仕事に応じて使い分けている。アイスランドとの出会いは2003年。アイスランド専門音楽レーベル・ショップを設立。独自企画のアイスランドツアーを10年以上催行。当地の音楽シーン、自然環境、性差別が少ないことに魅了され、子育て後に拠点を移す。好きなのは旅行、食べ歩き、編み物。自己紹介コラムはこちら