※この連載はSAMEJIMA TIMESの筆者同盟に参加するハンドルネーム「憲法9条変えさせないよ」さんが執筆しています。
<目次>
1.「大阪春の陣」(大阪ダブル選挙)を酒の肴に
2.大阪府知事選挙はみんな出馬したらええんちゃう?
3.「れいわローテーション」は衆議院でもやったらええがな
4.大阪市長選挙「救世主待望論」
5.トピックス:学校では教えてくれない生活保護
1.「大阪春の陣」(大阪ダブル選挙)を酒の肴に
今年の春の統一地方選挙は、全国注目の「大阪春の陣」、大阪府知事選挙と大阪市長選挙のダブル選挙が行われます。
大阪政界の与党「大阪維新の会」は、大阪府知事選挙には現職の吉村洋文さんの出馬を、現職の松井一郎市長が引退する大阪市長選挙には大阪府議会議員から鞍替えの横山英幸さんの出馬を、それぞれ表明しています。
これに対して、大阪維新の会に対抗する政治団体「アップデートおおさか」は、大阪府知事選挙には大阪芸術大学客員准教授の谷口真由美さんを、大阪市長選挙には自民党に所属する大阪市議会議員の北野妙子さんを、それぞれ候補者として擁立することを決め、本日2月8日に立候補の記者会見を開く予定とのことです。
SAMEJIMA TIMESでは、主筆の鮫島浩さんが、れいわ新選組に対して、大阪市長選挙への八幡愛さんの出馬を提案する記事を書いています。
大阪ダブル選挙は野党再編の好機!共産党参院議員だった辰巳孝太郎氏が知事選へ!れいわは市長選に八幡愛氏を擁立して共闘を呼びかけては?
私自身は大阪には縁もゆかりもなく、友人や知人も誰ひとり住んでいませんので、あくまでも部外者の野次馬としての意見で、「こうなったら面白いのでは?」という視点で、今日は面白おかしく筆を進めていきたいと思います。
2.大阪府知事選挙はみんな出馬したらええんちゃう?
まずは、SNS上で見かけた大阪の地元の方のツイートを紹介します。
ポンピィさんとMoto Takemuraさんの議論の内容をまとめると、大阪府知事選挙に関しては複数の反維新候補が出馬して現職の吉村知事に論戦を挑んで選挙戦を盛り上げ、大阪市長選挙に関しては反維新候補が一本化して新人どうしの選挙戦で維新に競り勝つ、というシナリオを模索しているのだと思います。
3.「れいわローテーション」は衆議院でもやったらええがな
ポンピィさんとMoto Takemuraさんの議論をふまえたうえで、私が思っているのは、「れいわ新選組から大石晃子さんが大阪府知事選挙に立候補したら非常に面白いんじゃないか」ということです。
「れいわ忠臣蔵~コロナで命を落とした人々の無念を晴らす~」
「大阪の人々をこれ以上泣かせるな!」
「れいわ大石が古巣の大阪府庁に討ち入り!」
「維新の苛政をここで止める!」
「狙うは吉村の首ただ一つ!」
大石晃子さんが衆議院議員を辞職して大阪府知事選挙に鞍替え出馬すれば、マスコミも大きく取り上げてくれることでしょう。
2020年の東京都知事選挙では、れいわ新選組代表の山本太郎さんが小池百合子都知事に敢然と戦いを挑みました。結果は652,277票の得票にとどまり落選でしたが、無所属で日本維新の会推薦の小野泰輔さんの612,530票という得票を上回る数字を出したことは、2022年の参議院議員選挙東京選挙区で日本維新の会の海老沢由紀さんに競り勝って当選することにつながったと思います。
大石晃子さんが大阪府知事選挙に鞍替え出馬する場合には、衆議院で繰り上げ当選が発生することになります。私は、これを「れいわローテーション」するのが良いのではないかと考えています。
2021年衆院選比例近畿ブロックれいわ新選組
1位:大石晃子(大阪5区惜敗率32.1%)→ 比例復活当選
1位:辻恵 (兵庫8区惜敗率24.8%)→ 落選
6位:八幡愛 (比例単独候補) → 落選
大石晃子さんが衆議院議員を辞職した場合には、次点が辻恵さんになりますが、これを「れいわローテーション」してみます。
「れいわローテーション」改案
衆議院議員 任 期 | 衆議院 比例 近畿ブロック | 参議院議員 任 期 | 参議院 全国比例 |
2021年10月~2023年3月 | 大石晃子 | 2022年7月~2023年1月 | 水道橋博士 |
2023年3月~2024年6月 | 辻恵 | 2023年1月~2024年6月 | 大島九州男 |
2024年7月~2025年10月 | 八幡愛 | 2024年7月~2025年6月 | 長谷川羽衣子 |
2025年7月~2026年6月 | 辻恵 | ||
2026年7月~2027年6月 | 蓮池透 | ||
2027年7月~2028年7月 | 依田花蓮 |
参議院の「れいわローテーション」は、現時点では通常国会開会の時期を起点に1年ごとのローテーション組む予定になっていますが、今回私が作った「改案」では、通常国会閉会の時期を起点にローテーション組む形を採っています。
この形だと、2024年の通常国会では「衆議院:辻恵、参議院:大島九州男」のベテラン勢が論戦に臨み、2025年の通常国会では「衆議院:八幡愛、参議院:長谷川羽衣子」のフレッシュなメンバーが論戦に臨むことになります。
また、大石晃子さんですが、仮に大阪府知事選挙で当選が叶わなかった場合でも、「れいわ新選組共同代表」という肩書きは残りますので、「れいわ新選組共同代表」の肩書きで政治活動を続けて、次期衆院選または次期参院選で国政復帰を目指すことが可能だと思います。
大阪府知事選挙を盛り上げるという意味でも、れいわ新選組の党勢拡大を目指すという意味でも、大石晃子さんの大阪府知事選鞍替え出馬に、私は大いに期待しています。
4.大阪市長選挙「救世主待望論」
では、大阪市長選挙の方はどうでしょうか。
北野妙子さんの出馬記者会見の話を聞く前の段階で判断してしまうのは、本当は良くないのかもしれませんが、「非維新統一候補」が果たして自民党の市議会議員でよいのかどうか、私個人としては、疑問に感じています。
選挙まではまだ少し時間がありますので、「救世主」の出現を求めるべきなのではないでしょうか。
私が「救世主」として期待しているのは、もともと民主党の衆議院議員で2011年から明石市長を務めている泉房穂さんです。
泉房穂さんの明石市長としての手腕と実績はみなさんご存じだと思いますが、泉房穂さんはこの春での政界からの引退を表明されています。そういう意味では、泉房穂さんの大阪市長選出馬は「2万パーセントない」話なわけですが、「もし、そうなれば」という意味においては、期待したい候補と思うわけです。
もし、みなさんが「女性候補がいい」と考えるなら、民主党や社民党などから推薦を得て市長選に挑んで当選を果たし2012年から2020年まで大津市長を務めていた越直美さんに出馬をお願いするのがよいのではないかと思っています。
越直美さんの大阪市長選出馬が有り得るのかどうか、その可能性を私は知る由もありませんが、もし出馬が叶うなら、非常に期待できるのではないかと思います。
既存の政治家からではなく民間から人材を求めるとするならば、日本城タクシー社長の坂本篤紀さんはどうでしょうか。「報道1930」で橋本徹さんをコテンパンにやっつけたディベート力には、大いに期待できると思います。
橋下徹を日本城タクシー坂本社長が再びコテンパンに! 橋本話法を「アホな議論」と一刀両断、吉村知事にも「何もしてないもん」
そして、芸能界に人材を求めるとするならば、シルク姉さんをおいて他にないと思います。
シルク姉さんはブログで「大阪市長候補もないし。。また4年間維新地獄か。。。」と嘆いておられますが、それならいっそ、ご自身で大阪市長選に出馬してみてはどうでしょうか。
現職の大阪府知事の吉村洋文さんは、行政手腕はともかくとして、人気と知名度においては抜群の存在ですが、維新の大阪市長選候補の横山英幸さんは、府議会議員から鞍替えの新人候補ですので、付け入る隙はあると思います。
5.トピックス:学校では教えてくれない生活保護
今日のテーマの話はここまでにして、最後に、雨宮処凛さんが1月24日に出版された新刊を紹介したいと思います。
生活保護の受給は、日本国憲法第25条に規定される「生存権」に基づく国民の権利です。
日本国憲法第25条
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
②国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
「施しを受けるようで嫌だ」とか、「生活保護だけは受けたくない」というふうに思って生活保護の受給申請をためらわれる方も少なくないですが、まずは「生活保護とはどういうものなのか」ということを知っておくことは大切だと思います。
一人でも多くの方に雨宮処凛さんの新刊をお読みいただければと思います。
憲法9条変えさせないよ
プロ野球好きのただのオジサンが、冗談で「巨人ファーストの会」の話を「SAMEJIMA TIMES」にコメント投稿したことがきっかけで、ひょんなことから「筆者同盟」に加わることに。「憲法9条を次世代に」という一民間人の視点で、立憲野党とそれを支持するなかまたちに、叱咤激励と斬新な提案を届けます。