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れいわローテーションの主役・大島九州男氏の地元小倉での講演で打ち上げた「今後の衆参選挙も比例はローテーションで!」〜比例復活を重ねる他党の国会議員こそ議席を私物化している実態を炙り出せ!

参院議員を辞職した水道橋博士の残り任期を5人が1年ずつ交代して務める「れいわローテーション」について、私は1月22日のSAMEJIMA TIMESで見解と提言を公表した。簡単に要約すると以下の3点である。

① 比例の議席は政党のものであり、「多彩で多様な人材を国会に送り込む」というれいわ新選組の政治理念を追求するためローテーション制を導入することに法的な問題はない。ローテーション制そのものは「チームで国会議員を担う」という画期的なアイデアで、新しい政党のあり方を探る意欲的な挑戦として大いに評価したい。

② 今回の唯一の問題点は、参院選時点でローテーション制を採用することを公表しておらず、「選挙後のルール変更」であること。それを乗り越えてローテーション制を成功させるには、残り任期をひとりで担うはずだった大島九州男氏と、大島氏に投票した28,123人の理解と共感が必要である。

③ 大島氏と彼に投票した有権者たちの理解と共感を得るには、ローテーション制を今回限りの措置としないことが重要だ。「多様で多彩な人材を国会に送り込む」という理念をさらに徹底し、今後の衆参選挙の比例はすべてローテーションにして「チーム型国会議員」を生み出す姿勢を打ち出せば、党内の結束を強めることができる。「個人で当選する力がある人は選挙区で勝ち上がって単独で任期を務め上げ、その他の多様で多彩な人材は比例で出馬してローテーションで議席を担う」という政党のあり方は斬新だ。

水道橋博士が残した比例1議席を受け継ぐ「れいわローテーション」は今後の衆参選挙で継続してこそ本物である〜党を揺るがす時限爆弾になる恐れ、大島九州男氏の動向が焦点に

れいわローテーションは与野党から非難の的になっている。それを逆手にとって、れいわは今後の衆参選挙でローテーション制を大胆に導入し、他の既存政党にはない「チーム型国会議員」を誕生させ、新しい政党像を示せというアイデアである。

他の既存政党には比例復活を重ねて議席を守り続ける現職が多数存在するほか、党実力者への根回しやコネで比例の公認が決まるケースも少なくない。れいわが比例でローテーション制を徹底採用することで「比例議席を私物化しているのは他の政党だ」という実態を炙り出せばいいーー私はそう考えた。これぞ、既存政党への反撃の狼煙である。

25日夜に公開したyoutubeでもこの考え方を解説したので、「活字より動画が好き」という人はぜひご覧いただきたい。ちなみに、動画の最後に登場するのは、山本代表がれいわを旗揚げした2019年、大島氏の地元・福岡県北九州市(小倉)で涙を流した街頭演説だ。

実は私がれいわローテーションを今後の衆参選挙の比例で本格実施すべきだという提案を最初に打ち出したのは1月21日、大島氏の地元・福岡県北九州市(小倉)での講演であった。この講演のスケジュールはかなり以前から決まっていたのだが、たまたまそこへローテーション問題が重なったのだ。

大島氏からはこの日はご子息の結婚式で会場を訪れることができないという丁重なご連絡をいただいていた。大島氏の支援者はたくさん来訪されるに違いなかった。SNSには大島氏の支援者とみられる人々からローテーション制への反発が公然と飛び出していた。

私はローテーション問題についてどう考えたらいいのか、正直、迷っていた。しかし、北九州市での講演でこの問題について見解を問われることは容易に想像できた。ここで自らの立場をあいまいにしたまま、後日に私の見解を公表するのはあまりに不誠実だと思った。何としても21日の講演までには自分なりの考えを固めて臨まなければならないと覚悟した。

そうとう考え抜いた上で21日早朝に書き上げたのが、上記のSAMEJIMA TIMESの原稿である。そのまま羽田空港に急行し、福岡空港に着いた後、博多のカフェで最終稿を仕上げ、新幹線で小倉に向かった。

会場には案の定、大島氏の支援者がたくさん訪れていた。講演前に彼らの肉声にできる限り耳を傾けた。やはりこの人々の理解と共感を得ることが絶対に必要であると感じた。

講演が始まり、質疑応答に移り、そこで予想通り、ローテーション制の質問が出たところで、私は満を持して自らの見解を述べた。冒頭に「明日のSAMEJIMA TIMESで今から述べる見解を発表します。今朝、その原稿を書き上げました。その前にこの場で発表します。ここが最初の発表です」と切り出した。会場の反応はとてもよかった。

この講演を通じて再確認したのは、政党の主役は国会議員ではなく、ひとりひとりの支援者たちであるという当たり前のことだ。

れいわは国会議員中心の政党として運営されてきたが、ローテーション制はそれをひとりひとりの支援者により近い「チーム型」へ転換する大きな可能性を秘めている。ここへ踏み切った山本代表の政治感性は非凡だ。きっと新しい政党のあり方への問題提起となろう。そして政党を引っ張るリーダーはやはり選挙区で個人名で勝ち上がらなければならない。

ローテーション制の主役である大島氏のお膝元での講演を通じて、私も自分の提案に手応えを感じた。山本代表以下、れいわ執行部が前向きに検討してくれたら幸いだ。

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