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文豪たちも通された東京・音羽の講談社旧本館の由緒ある「貴賓室」にお邪魔しました〜『朝日新聞政治部』集中取材デー

6月8日は東京都文京区の音羽通りにある講談社を訪れ、新刊『朝日新聞政治部』についてメディアの取材を集中的に受けました。

音羽通りといえば、政治史に残る数々の場面に登場する旧鳩山邸(鳩山会館)があります。

私が民主党をはじめて担当した2001年の春、当時の鳩山由紀夫代表が自公与党に対峙するため、旧鳩山邸で催した「桜を観る会」に野党各党の幹部を招待したことを思い出します。この時の最大のニュースは、自民党史に残る旧鳩山邸に共産党の志位和夫委員長ら幹部が馳せ参じたことでした。それは共産党が野党共闘に大きく踏み出すひとつの節目でした。

当時の永田町で民主党政権が実現すると信じていた人はほんのわずかでした。それでも立憲民主党が自民党にすり寄る連合の意向に従って共産党との共闘を白紙に戻した現在よりも、当時のほうが野党間の信頼関係は希望に満ちていたような気がします。

この音羽通りでもうひとつ忘れてはならない歴史的建造物が、講談社の旧本館です。かつて講談社を訪れた文豪たちが通されたという由緒ある「貴賓室」へ私も案内され、メディアの取材を次々に受けたのでした。

重厚感あふれる部屋へ入る際、ちょっと失礼してiPhoneのカメラを回しました。

さて、トップバッターは和田靜香さん。香川県立高松高校で私と同級生だった立憲民主党の小川淳也衆院議員との1年にわたる徹底問答の軌跡を著した『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』(左右社)で一躍有名になったフリーライターです。

私が小川議員に密着したドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』を手がけた大島新監督のトークイベントにゲストとして招かれた会場で、小川議員の秘書である八代田京子さん(彼女も小川議員と私の同級生)から和田さんを紹介されました。ほどなくして『時給はいつも〜』のゲラが送られてきたので目を通すととても面白かったので、私はSAMEJIMA TIMESに勝手に書評を書いたのです。これが大拡散し、売り上げに多少なりともお役に立てたのでした。和田さんは当時、とても喜んでくれ、私も心よりうれしくなったのを覚えています。

最低賃金で働いてきた56歳フリーライターと小川淳也衆院議員の1年にわたる徹底問答の記録が本になった〜立憲民主党に欠落しているものがここにある!

今度は和田さんが私に「恩返し」するといわんばかりに、『朝日新聞政治部』を週刊女性primeで紹介してくれるといいます。ありがたいこと。そこでこの日のなが〜い取材のトップバッターは和田さんにということでお願いしました。

私の本のこと、最近の立憲民主党や小川議員のこと、新聞の未来…話題は多岐にわたって長丁場のインタビュー取材の最初から盛り上がってしまいましたが、相撲から政治まで何でもわかりやすく書き上げる和田さんがこのとりとめもないインタビューをどう仕上げるのか、たいへん楽しみです。

そのあと、ネットメディア、テレビ番組のプロデューサー、通信社、業界紙など一連の取材が終わったころには辺りは薄暗くなっていました。5時間以上しゃべりつづけてさすがに頭がくらくらになり、講談社の真下にある地下鉄の駅には向かわず、夕暮れの爽やかな風に身を任せて音羽通りをしばし歩きました。

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