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こちらアイスランド(55)日本のお正月、一瞬一瞬を噛み締め、抱き締めながら過ごしてます〜小倉悠加

2022年おめでとうございます

Gleðilegt nýtt ár! (グレディレグニィトアゥル=A Happy New Year!)

2022年、おめでとうございます!

SAMEJIMA TIMESの読者のみなさんは、どこでどのようなお正月をお過ごしでしょうか。

私は夫婦合計178歳の高齢の両親がいる実家で、元同居人くん(=息子)も加わり、日本の正月をめいっぱい、お腹いっぱい吸い込んでいます。

連載は「こちらアイスランド」なのに、今年はアイスランドから「Gleðilegt nýtt ár! 」をおおくりできず、新年早々、看板に偽りありですね。ごめんなさ〜い。

日本に帰国して一ヶ月以上になり、すっかり私は日本に住む普通の日本人。言葉がわからーんとか、納豆が売ってな〜いとか、そんな不便は一切ないし、トイレの便座はあったかいし、ウォシュレットも完備だし、郵便物も宅配便も何も言わなくても予定通りに届いて、本当に気持ちのいい毎日を送っています。感謝、感謝。

普通に過ごせることがうれしくて、気持ちがゆるんでいるのか、または無心で窓枠の掃除や庭仕事に勤しむせいか、ご飯と同じくらい好きなツイッターでもその存在を忘れるほど。いわんやインスタは放置。

撮っている写真といえばラーメンや蕎麦、餃子、焼肉などの食べ物か、デパ地下やスーパーの食品売り場や飲み物の自販機。食品以外の写真は、いかに生垣を盛大に刈り込んだかとか、歯医者の待合室とか、百均の品揃えとか、およそSNSに向かないものばかり(苦笑)。そんな写真がツボるは、アイスランドに置いてきた彼だけ。

何でもない普通の日々が、とても愛おしく、貴重で、一瞬一瞬を噛み締め、抱き締めながら過ごしています。いつから私、こんなに謙虚になったんだ?と思うほど。

去年はSAMEJIMA TIMESに「こちらアイスランド」の連載を続けたことが、とても張り合いになりました。充実感をもたらしてくれました。

硬派な物事を独自の視点から鮮やかに切り取るこの場所に、アイスランドでは鳥もも肉に皮がないとか、軟派な駄文を載せていいのかと自問しつつ、異文化だからいいんじゃない?と甘い自答を出して、毎週書いてきました。

それもこれも、読んでくださる読者がいるからです!

毎週、すぐに読みにきてくださる方が、思いのほか増えていて嬉しい限りです。「何でも自由に書いてください」という鮫島さんの言葉を鵜呑みにして、好き勝手に楽しく書いています。読者のみなさま、そして鮫島さん、本当に有難うございます。

今回が55回目。とりあえず100回を目指しますね。今年も毎週欠かさず、連載を続けることができますように。そして今年こそは、アイスランド旅行の独自企画を再開できますように。

読者のみなさん、ぜひ今年もSAMEJIMA TIMES、及び筆者同盟をぜひ読みにきてくださいね!ね!

2022年、今年もどうぞよろしくお願いします。

小倉悠加(おぐら・ゆうか):東京生まれ。上智大学外国語学部卒。アイスランド政府外郭団体UTON公認アイスランド音楽大使。一言で表せる肩書きがなく、メディアコーディネーター、コラムニスト、翻訳家、カーペンターズ研究家等を仕事に応じて使い分けている。アイスランドとの出会いは2003年。アイスランド専門音楽レーベル・ショップを設立。独自企画のアイスランドツアーを10年以上催行。当地の音楽シーン、自然環境、性差別が少ないことに魅了され、子育て後に拠点を移す。好きなのは旅行、食べ歩き、編み物。自己紹介コラムはこちら

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