注目の新刊!
第一回は9/4(月)夜、東京・渋谷で開催! オンライン参加も!

こちらアイスランド(25)夏休み、アイスランドの自然紹介④Gjain〜小倉悠加

日帰りコースなので、HaifossとGjainを続けてご紹介しようとしたところ、写真が多くなってしまったので二回に分けてご紹介。

前回のHaifossを離れ、327号線(四駆専用道)を30分ほど進んでいくと出逢うのがGjain(ギャウィン)という少し不思議な地名の場所。

初めて訪れたのは去年のことで、32号線からの入り口には四駆専用道という標識はなく、小型普通乗用車で突破した。けれど、途中引き返した方が無難なのかとドキドキしながら時速10キロで進んだ場所はあった。なのに、332号線から327号線への入り口には、四駆専用道であることがわかりやすく書いてある。同じ道なのに、標識が違う。うーん、うーん、なんで?

なのでジープ車になった今回は楽ちん。運転手も、助手席の私も余裕しゃくしゃく(笑)。それでも安全運転はいつでも心がけていたい。

悪路ではないけれど、安全とも言い難い道路

上の写真のような道を通り、到着しましたGjain。去年と同じ時期に来たので、ちょっとだけ容易万端。あそことここに寄ろうというのは既に決めていた。

Gjainを一言でどう表せばいいのだろう?私は「自然の遊園地」とした。というのも、大きな滝ドーン、大きな洞窟ドーンではなく、あれもこれもがひと所に集まる自然の幕の内弁当状態。上から全貌を見渡した時、あまりにも色々な要素が詰まっていて、一瞬放心状態になった。

これが天然の造形?人工的に作ったんじゃなくて?

ここは石の階段があり、一応滑らずにしたまで降りられるようになっている。見どころが多くて紹介しきれないけれど、わかりやすそうな写真をいくつか。

奇岩と滝がとても面白い地形を織りなしている場所が多い。奥には少し大きめの滝もある。下の写真の奥の滝と、上の写真の奥の滝は同じ場所。そして下の写真の場所へいくためには、前に見えている滝のような流れの川を、奥の滝近くで渡る必要がある。

ということを知っていたので、今回はウォーターシューズを持ってきた。川越というほどの川ではないが、二箇所ほど水を超える必要がある。そして川を越えないと全貌を見ることができない。バランス力のある人であれば、川に点在している石を伝って濡れずに渡ることはできるが(前回はそうした)、時間がかかるし、石から落ちないようにするのが結構大変なので、今回は最初から濡れてもいい格好を用意してきたという訳だ。氷河の水なので冷たいことは覚悟!

川を越えると、こういう写真が撮れるようになる。

その傾斜や落差がどうであれ、水が落ちる景色は本当に気持ちがいい。特にここは、流れ方や落差に個性があり、刻々とどくどくと流れる水を、いつまでもボケっと眺めていたくなる。

ブリッジのようになっている奇岩の上に登ろうと思っていて忘れたことを、この写真をみて思い出した。次回またいく理由ができた!

もう一箇所の水を渡れば、この滝を見ることができる、滝のすぐ側まで簡単に歩いてもいける。前の池はあまり深くないようで、前回来た時は、犬がバシャバシャと水の中に入ってはしゃいでいた。

この他にも、眺めのいい小高い丘や、洞窟チックな場所もあり、探検のしがいがある。ササっと見るだけでも結構楽しいし、じっくりとあちこち回ればもっと豊な体験となることだろう。

自然が作った自然遊園地のGjain。四駆が我が家の仲間になったので、雪景色になった冬にも訪れてみたいと思ってる。

以下は実際に日帰り旅行を計画する際に役立つおまけ情報。

レイキャビクを出て、Gjainへと327号線へ入る少し手前の32号線を少しだけ右手に入れば(標識はある)、駐車場も遊歩道も完備されているHjalparfoss(滝)があり、327号線入り口を越えて先に進めば、ドラマの「ゲーム・オブ・スローンズ」のロケ地だったÞjóðveldisbærinnなどを回ることもできる(標識は出てるけど、見逃しがちになる)。ちなみに私はそのドラマを見てない。

Hjalparfossは以下の写真の場所。駐車場完備だし、すぐに素敵な滝を見ることができる。

Þjóðveldisbærinnはこの可愛らしい小屋が特徴で、近くには滝もある(アイスランド、本当に滝だらけだよね〜)。

実際にドライブする方はぜひご参考にどうぞ。自分で計画してドライブを楽しみたいという人は、真似すると断然お得なコースかと。で、ドライブコースの地図はICELANDiaサロン内でお裾分けしているので、興味ある方はぜひご参加を!

小倉悠加(おぐら・ゆうか):東京生まれ。上智大学外国語学部卒。アイスランド政府外郭団体UTON公認アイスランド音楽大使。一言で表せる肩書きがなく、アイスランド在住メディアコーディネーター、コラムニスト、翻訳家、カーペンターズ研究家等を仕事に応じて使い分けている。アイスランドとの出会いは2003年。アイスランド専門音楽レーベル・ショップを設立。独自企画のアイスランドツアーを10年以上催行。アイスランドと日本の文化の架け橋として現地新聞に大きく取り上げられる存在に。当地の音楽シーン、自然環境、性差別が少ないことに魅了され、子育て後に拠点を移す。好きなのは旅行、食べ歩き、編み物。

筆者同盟の最新記事8件