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阿波おどりを踊ってみた!民衆パワー、女性パワーが溢れる大衆文化、阿波の国は政治大国? 歴史ある徳島新聞社「滴翠クラブ」で講演しました

徳島新聞社の歴史ある「滴翠クラブ」に講師として招待され、2月8日に「政治を読む 岸田政権の行方」と題して講演させていただいた。

過去の登壇者の顔ぶれは豪華多彩だ。

政治家では、徳島が輩出した三木武夫元首相や後藤田正晴元官房長官に加え、中曽根康弘氏、竹下登氏、海部俊樹氏、羽田孜氏、菅直人氏ら首相経験者をはじめ大物が続々登壇。作家では五木寛之氏、瀬戸内寂聴氏、吉永みち子氏ら、ジャーナリストでは田原総一郎氏、後藤謙次氏、田崎史郎氏ら大先輩も。森永卓郎氏、佐藤優子氏、千代の富士といった名前もある。

講演時間は90分。たっぷり時間をいただいたので、今回の裏金事件について、①短期的には岸田政権の権力構造を大きく変えた、②中期的には20年以上続いた自民党の清和会(安倍派支配)が終焉した(もっとも派閥はなくならない)、③長期的には1990年代に始まった政治改革(小選挙区制度導入による二大政党政治と政党助成金の導入による政治資金の透明化)が失敗に終わったーーという視点でじっくりお話しさせていただいた。

翌日には徳島新聞に大きく掲載していただいた。

私は地方講演に招待いただいた時は、時間が許す限り、街を歩くようにしている。今回は前日午後に徳島入りし、徳島新聞社の方に「阿波おどり会館」を案内していただいて実演を観覧した後、他の来館者と一緒に実際に踊ってみた。

阿波おどりは、どんどんアップテンポになるリズムで差し迫ってくる。一揆や革命の前夜ような高揚感が伝わってきて、「文化芸能」というよりは「民衆パワー、政治的熱狂」という印象を私は抱いていた。実際に踊ってみると、気持ちが昂ってくる。阿波の民衆文化は政治性が強いことを実感した。

お恥ずかしながら、私の一枚も。首にかかった花輪は「優秀賞」だそうで…。

徳島で育った徳島新聞社の方も一緒に踊ったが、さすが子どものころから慣れ親しんでいるだけあって、ワイシャツ姿でもすっかり様になっていた。。阿波おどりは地元の人々の暮らしに溶け込んだ大衆文化なのだ。

一緒に踊った人々には、中国人旅行者もいた。スクリーンにも中国語表記があり、阿波おどりが中国などからのインバウンドで支えられているのも事実なのだろう。

阿波おどりはやはり女性の印象が強い。翌朝の徳島新聞には「徳島県内の女性社長の割合は二年連続で日本一」という記事が掲載され、「阿波女」は仕事熱心という解説もあった。民衆パワー、女性パワーのシンボルが阿波おどりといえるかもしれない。

阿波おどり会館からは徳島市のシンボル・眉山(びざん・標高290m)にロープウェイで登れる。残念なことに年次点検で運休中だった。

そこで翌朝、夜明け前に起床して、徒歩で登ってみることにした。石段と急坂の山道だったが、30分ほどで山頂に到着。朝日に間に合った!

阿波おどりの熱狂ぶりとは対照的に、徳島市中心部の商店街はシャッターが閉まり、人通りもまばらだった。百貨店が撤退した後、郊外のショッピングセンターへ車で出かける生活習慣が定着したという。

同じ四国でも、私が中高生時代を過ごした香川県高松市(人口42万人)や愛媛県松山市(人口50万人)の商店街は活気がある。一方で、徳島市の人口は24万人で、高松市や松山市の経済圏に及ばない。

東京をはじめ大都市圏は異次元の金融緩和と規制緩和による再開発で地価が高騰。現役・若者世代は家賃負担に耐えかねて続々と東京を脱出し、地方の中核都市は勢いを取り戻していると言われる。

東日本大震災では被災地の過疎化が加速する一方、中核都市の仙台市への人口流入が進んだ。今年の能登半島地震でも金沢市への人口集中が進むかもしれない。

徳島市と同規模の地方都市が勢いを取り戻すことができるのか。文化の多様性を守るためにはどうすればよいかを考えさせられる旅でもあった。

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