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悪質いじめの小山田圭吾氏の続投に賛成ですか?〜東京五輪組織委の歪んだ体質を問う

東京オリンピック・パラリンピック大会の開会式で音楽を担当するミュージシャンの小山田圭吾氏が学生時代に障害のある同級生に苛烈ないじめをしたことを過去のインタビューであからさまに語っていたニュースが世界中に拡散している。アメリカのABC、イギリスのガーディアン、フランスのフィガロをはじめ、シンガポールやメキシコなどのメディアでも相次いで報じられている。

女性蔑視発言で東京五輪組織委員会の会長を辞任した森喜朗元首相、タレントの渡辺直美さんの容姿を侮辱する発言で東京五輪開会式の演出責任者を辞任したクリエイティブディレクターの佐々木宏氏に続く「東京五輪の三大人権侵害」として、日本の人権後進国ぶりを世界にさらけ出すものといえよう。

小山田氏は「過去の言動に対し、自分自身でも長らく嫌悪感を抱いていたにもかかわらず、これまで自らの言葉で経緯の説明や謝罪をしてこなかったことにつきましても、とても愚かな自己保身であったと思います」などと謝罪したうえ、開会式担当を続ける意向を表明した。

さっそく、皆さんの意見を聞いてみたい。小山田氏の続投に賛成ですか?

障害者に悪質ないじめをした過去を明かした小山田圭吾氏が五輪開会式の楽曲担当を続投することに賛成ですか?
 
鮫島
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謝罪をしたうえで音楽担当にとどまる意向を表明した小山田氏以上に問われるべきは、小山田氏の謝罪を受け入れ「現在は高い倫理観をもって創作活動に献身するクリエーター」と評価して続投させることにした東京五輪組織委の姿勢であると私は思う。小山田氏の苛烈ないじめを知ってしまった世界中の多くの人々は、東京五輪開会式で世界へ向かって発信される音楽に心穏やかに耳を傾けることはできないであろう。

それでも小山田氏を続投させる組織委の感性に、この組織を巣食う病理を感じずにはいられない。非常に内向きで、閉鎖的で、縁故的で、歪んだ体質は、いったい何なのか。いったい、誰のための五輪なのか。

安倍晋三首相が福島第一原発の汚染水について「アンダーコントロール」と大見得を切って招致したことにはじまり、電通が介在した金銭スキャンダルにしろ、迷走したエンブレム問題にしろ、噴出するすべての問題に共通するのは「歪んだ組織」の存在が垣間見えることである。

東京五輪の招致活動や大会準備には巨額の税金が使われてきた。その税金を「歪んだ組織」が思うままに使ってきたのは黙認できる話ではない。大会終了後に東京五輪組織委が解散してすべてをうやむやにすることを許してはならない。金銭スキャンダルから組織委の運営まで洗いざらい再検証する第三者委員会の設置が不可欠だ。野党は秋の総選挙の目玉公約に掲げたらどうだろう。

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