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立憲民主党代表選、野党第一党のリーダーにふさわしいのは誰? さあ投票しよう!

衆院選で惨敗した立憲民主党が新しいリーダーを決める代表選を行っています。30日の投開票にむけてテレビやネットで討論が続いています。

立候補したのは、逢坂誠二(62、北海道8区)、小川淳也(50、香川1区)、泉健太(47、京都3区)、西村智奈美(54、新潟1区)の衆院議員4人。

いずれも民主党政権で閣僚や党執行部を務めた経験がなく、新しい世代の政治家として支持率低迷が続いた党のイメージを刷新することが期待される一方、知名度や実績は非常に低く、党再建の先頭に立てるのか実行力を疑問視する声もあります。

来年夏の参院選に向けて、立憲民主党は正念場を迎えています。今回の衆院選に続いて来年夏の参院選でも惨敗すれば、求心力が一挙に低下して解党に追い込まれ、衆院選で第三党に躍進した日本維新の会に野党第一党の座を明け渡す可能性も十分にあると私はみています。

それでは、久しぶりにみなさんのご意見を聞いてみましょう。この4氏のなかで野党第一党のリーダーにもっともふさわしいのは誰だと思いますか。

立憲民主党代表選に出馬した4氏のうち、野党第一党のリーダーにふさわしいのは誰だと思いますか?

これまでの討論をみているところ、私の正直な感想は「4氏ともお行儀が良すぎて、立憲民主党が直面している難局を乗り切る力強さに欠ける」ということです。党内の対立や分裂を避けようとするあまり、既存の枠組みを決してはみ出さない優等生的な態度が目立ちます。庶民感覚とかけ離れたエリート的な「頭でっかち」の立憲民主党の弱点が出ていると思います。危機に瀕した野党第一党を背水の陣で再建しようとする迫力が伝わってきません。学校の先生にレールを敷かれた「生徒会長選挙」を見ているようです。

党が壊れることを恐れて恐る恐る討論するような内向きの代表選で、はたしてこの党は再生できるのか。この党はもっと深刻な危機に陥っていることを自覚していないのではないか。

こんなにお行儀が良いリーダーで、百戦錬磨の自民党と対決できるのか。同じリーダー選びでも、自民党総裁選はもっと壮絶でマジな「殴り合い」で、河野太郎氏にしろ、高市早苗氏にしろ、野田聖子氏にしろ、キャラが立っていました。

自民党だけではありません。躍進する維新の人気を支えている吉村洋文・大阪府知事や、衆院進出を果たしたカリスマ性のあるれいわ新選組の山本太郎代表と互角にわたりあえるのか。

4氏とも真面目で誠実な印象は感じるのですが、低迷する野党第一党を再生させる勢いや輝きにやや欠ける気がしてなりません。新規注目株という意味では、れいわ新選組の大石あきこ氏や渡辺てる子氏の演説のほうが、地べたから這い上がってきた迫力を感じます。

自民党や維新からすれば、いまの立憲民主党よりはれいわ新選組のほうがはるかに脅威でしょう。

誰が当選したところで、民主党政権の中枢にいた菅直人元首相、野田佳彦元首相、岡田克也元外相、枝野幸男元官房長官、赤松広隆元農相らの影響力を強く受け、党刷新のイメージは醸成されない恐れがあります。

自民党の派閥ほど引き締めが強くないにしろ、立憲民主党にも派閥(グループ)が存在します。立候補に必要な20人以上の推薦人の顔ぶれをみると、菅氏のグループは西村氏を、野田氏のグループは小川氏を、赤松氏のグループは逢坂氏を、希望の党→国民民主党出身者の多くは泉氏を推していることがうかがえます。

このままでは立憲民主党は代わり映えせず、政界での存在感はますます薄れ、支持率は低迷したまま、維新やれいわに「自公政権に対抗する主役」の座を明け渡す可能性も十分にあると思います。

今回の代表選にベテラン勢が出馬しなかったのも「新しい世代を抑え込む」印象を避ける狙いがあるとともに、来年夏の参院選での苦戦を見込み、その後の野党再編に備えて自由な立場に身を置いたほうが得策であるという判断もあるとみられます。

新代表はまさに「火中の栗」を拾う役割が期待されています。4氏に求められるのは「お行儀の良さ」ではなく深刻な危機に陥った立憲民主党を刷新する「突破力」であるはず。自民党や維新に対抗する政党として生まれ変わるにはどうしたらよいのか。

今からでも遅くはない。既成概念の「殻」を打ち破って、世論の関心を引き寄せる大胆でアグレッシブな討論を期待したいものです。

スポーツ界に目を転じると、プロ野球パ・リーグで5位に沈んだ日本ハムの再建を託された新監督・新庄剛志さん(49)が繰り出す奇想天外な構想が脚光を集めています。就任会見から2日間の露出効果は広告費に換算して105億円とか。

パフォーマンス先行との批判もあります。しかし、まずは低迷する球団に世論の関心を引き寄せてチームに勢いと輝きを取り戻す。その先頭に監督自らが立つ姿勢は、支持率が低迷する立憲民主党の代表に欠けているリーダーとして最も重要な要素ではないでしょうか。

企業の株価も社長の言動で上下する時代。低迷する政党が息を吹き返すためトップリーダーに求められているのは、真面目に誠実に政策を語るという優等生的な態度ではないと私は思います。

さて、いまいちどみなさんに尋ねてみましょう。

立憲民主党代表選に出馬した4氏のうち、野党第一党のリーダーにふさわしいのは誰だと思いますか?

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