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新刊『朝日新聞政治部』、YouTube参入、参院選のれいわ支持表明……サメタイ激動の1年、ありがとうございました!

ウクライナ戦争、安倍元首相銃撃、円安物価高、防衛費倍増と敵基地攻撃能力の保有…。激動の一年がいよいよ幕を閉じます。後世から振り返れば、日本の政治史にとって重要な節目の年と位置付けられるに違いありません。

SAMEJIMA TIMESはこの一年、大きく変革する政治・社会について、誰にも忖度することなく、強い立場にある者たちに対して批判的な姿勢に徹し、一歩先の見通しを示しながら、深掘りの解説記事を発信するように心がけてきました。

私は高校から奨学金を得て進学し、大学卒業後に新聞記者となってジャーナリズムの道を歩いてきました。どのような家庭環境に置かれても良質の政治記事に接することができる機会を設けたいという思いから、2021年2月の創刊より一貫して「全文無料公開」を続けてきました。

これも多くの読者の皆様のご支援あってのことです。改めて御礼もうしあげます。

小さなメディア「SAMEJIMA TIMES」にとっても激動の一年でした。

とくに「新たな一歩」として以下の3つに挑戦したことは、この一年の実りを大きくしたと思っています。

①『朝日新聞政治部』刊行

5月に講談社から刊行した『朝日新聞政治部』は電子書籍をあわせて発行部数は約5万部に届くベストセラーとなりました。ご購入していただいた皆様に御礼もうしあげます。

朝日新聞社を辞めて1年となる節目で上梓したこの本は、私にとってはじめての単著であり、独立して最初の出版でした。新聞記者人生に区切りをつけてすべてを出し切る思いで書き上げた渾身の一冊となりました。

政治家の素顔や政治取材の裏側をノンフィクションとして暴露するだけではなく、巨大新聞社が崩壊していく過程を私の実体験をもとに登場人物を原則実名で生々しく描き、企業小説感覚でハラハラドキドキしながら読み進めてもらえるように工夫したつもりです。

私にとっても「書くことの喜び」を再認識させてくれた一冊となりました。

新年に向けてもいくつかの出版社から出版の打診をいただいています。日々の執筆・動画制作に加え、講演や他メディアへの寄稿と並行しながら一冊の本を書き上げるのは相当な労力なのですが、何とか実現させたいと考えています。

新刊『朝日新聞政治部』5.27発売! 保身、裏切り、隠蔽、巨大メディアの闇〜独立から1年、渾身の単行本

②YouTubeへ参入https://amzn.asia/d/bNpT0Srhttps://amzn.asia/d/bNpT0Sr

私が朝日新聞社を辞めて独立した目的は、フリージャーナリストとして活動するにとどまらず、「小さなメディア」を立ち上げることにありました。マスコミの報道姿勢に限界を感じ、自分自身の手で自分自身が理想とする新しいメディアをつくってみたくなったのです。

インターネットの発展でマスコミが情報発信を独占する時代が終焉するとともに、AI(人工知能)の発展によって個人がメディアを運営することが技術的にもコスト的にも可能になってきました。

一方、ネット社会の軸は「文章」から「動画」に移っています。私は新聞記者として取材・執筆のノウハウは蓄積してきましたが、動画制作はまったくの素人でした。

しかしそこで怯んでいてはネット時代のジャーナリズムとして通用しません。ひとりでも多くの人に届いてこそ、ジャーナリズムははじめて意味を持つのです。

試行錯誤の連続でしたが、ユーチューブもようやく軌道に乗り始め、週に2〜3回の配信で、毎回数万回も視聴していただけるようになりました。ユーチューブをご覧いただいた方からの講演依頼も増えています。やはり動画時代の到来を感じずにはいられません。

御礼「SAMEJIMA TIMES1周年」〜創刊2年目はテレビ政治打破を目指してYouTubeに本格参入します!

年末の特別企画『2022年最もダメな政治家は?ランキング100位から1位まで1人30秒解説で一挙公開 年末特別企画『ダメダメスペシャル100人メッタ斬り』はご好評をいただきました。

12月30日には今年最後の動画『岸田政権を倒すのはカリスマリーダーだ!投票率22%増、故郷を一度は捨てた東国原はなぜ健闘したか?マスコミ予想を覆す大接戦の宮崎知事選にみる秘策 与野党馴れ合いはもうウンザリ!春の統一地方選に向け必見!』を公開しました。

新年はユーチューブをはじめ動画配信にますます力を注いでいこうと考えています。元旦1日夜も公開する予定ですので、ぜひご覧ください。

③参院選でれいわ新選組への支持を表明

私は新聞社の「不偏不党」「政治的中立」文化のなかで27年間働いてきました。そこでずっと疑問に思っていたのは「真に政治的中立の報道なんてありえるのか」「不偏不党を『書くべきことを書かない口実』にして逃げているのではないか」ということでした。

とくに政治報道の分野では「政治的中立」の立場から政権与党と批判勢力の野党の主張を両論併記する結果、政権与党への追及が甘くなるばかりか、発信力の強い政権与党の主張を大量に垂れ流す「事実上の政権与党への加担報道」を展開する場面が目立っています。

ジャーナリズムの最大の役割は「権力の監視・追及」であるはずなのに、「政治的中立」という建前によってジャーナリズムが批判精神を失ってしまったのではないかと私は考えるようになりました。

米国メディアは選挙のたびに支持政党を表明します。読者は「FOXニュースは共和党支持だ」「ニューヨークタイムスは民主党支持だ」と割り引いたうえで記事を読みます。メディア側も支持政党を包み隠さず表明したうえで、データや論理で説得力を持つ記事を発信します。自らの政治的立ち位置を鮮明にしたほうが、読者の共感や理解を得やすいという考え方です。

それに対して日本のマスコミは「自分たちの報道が公正で中立だ」という虚構を作り出し、すべてを一方的に押し付けています。このような報道姿勢こそ、読者の不信を膨らませ、独りよがりな紙面作りにつながっているのだと私は感じていました。

そこで小さなメディアとして独立したのを境に、日本マスコミではタブーとされてきた「選挙報道で支持政党を表明すること」に挑戦してみたのです。

今夏の参院選ではれいわ新選組支持を鮮明にし、応援メッセージも公開しました。「特定政党に肩入れするのか」という批判も寄せられましたが、私はむしろ自分の政治的立ち位置を隠して中立公正を装う日本のマスコミ各社よりも、政治的立ち位置を表明してデータや論理で勝負する米国メディアのほうが遥かにフェアで、読者の信頼や共感を得られると考えています。

日本社会ではこのような報道姿勢は広く理解されていませんが、新しい挑戦として一歩踏み出すことにしました。以下の記事はその経緯を含めて紹介したものです。

れいわ新選組の課題と希望〜山本太郎の戦いは続く 参院選総括

本年も鮫島タイムスをご愛読いただいてまことにありがとうございました。新年もよろしくおねがいいたします。

SAMEJIMA TIMESは、くらし向きに余裕のない方を含め、できるだけ多くの人々に記事を読んでもらうことを願って、息が続く限り「全文無料公開」にこだわりたいと考えています。

皆様からのご厚意に支えられています。ご支援をいただければ幸いです。

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