中居正広さんの性加害疑惑をめぐり、今週の週刊文春は衝撃的な続報を放った。ターゲットは中居さんではなく、フジテレビの港浩一社長だ。
ポイントは二つある。
①港社長自身も女性社員X子さんが中居さんから性被害を受けたという報告を聞いていた!
これまでは、女性社員は大物プロデューサーの編成局幹部A氏から中居さんとの飲み会に誘われたものの、A氏を除く全員がドタキャンし、ふたりだけの密会となって性被害を受けた。女性社員はアナウンス室長ら上司に性被害にあったことを報告し、医師を交えて話し合いもした。その結果は番組制作局長にもあがっていたーーというところまで報道されいた。
今回の続報は、番組制作局長は専務取締役に報告し、そこから港浩一社長にまで報告があがっていたと報じている。つまり、港社長は女性社員が被害にあっていたことを知りつつ、聞き取り調査などをすることなく、中居さんの番組を継続させたいたのだ。性被害もみ消しの主犯は、港社長だったといっていい。
②港社長自身が女子アナを使った接待の常習者だった!
文春の続報には新たな証言者としてフジテレビの現職アナとみられる人物が登場する。
彼女は2021年、A氏から東京・六本木のグランドハイアット東京へ飲み会に誘われた。ホテル内のレストランで会食と思ったら、人目につかないようにホテルの1室を借りたと告げられ、騙し討ちにあったとおもったという。
これは松本人志さんの性加害疑惑と瓜二つの手口である。場所も同じホテルだ。
そこへ他の女子アナ2人が到着し、中居さんともうひとり別の男性タレントが現れた。この男性タレントもフジテレビに多数出演しているという。
A氏ら他の参加者は次々に帰り、部屋には中居さんと男性タレント、女子アナ2人の計4人が残った。もうひとりの女子アナは中居さんに口説かれ、彼女は男性タレントに迫られた。ここで拒否するとA氏からもう仕事は回ってこないと思ったが、半泣きになって拒否したという。その後、A氏と仕事をともにすることはなかったという。
A氏はこのような女子アナを使った性接待を繰り返していた。だが、そのような性接待文化は実は港社長から受け継がれたものだった。港社長もとんねるずを担当し、芸能畑から社長へ上り詰めた。芸能界の接待に女子アナを使ってきたというのだ。
A氏は港社長に引きたてられ、編成局幹部に出世し、港社長の性接待文化を受け継いだ。だからこそ、港社長はA氏を厳しく処分することなく、女性社員の性被害の訴えを握り潰したというのである。
この報道が事実なら、港社長は引責辞任を免れない。
フジテレビは昨年末に「社員の関与は一切ない」と否定コメントを公表したが、社員どころか社長自らが女子アナを使った接待文化を広げ、側近のA氏が関与する性接待疑惑をもみ消したことになる。
しかも港社長は社内一斉メールで「社員を守る温かい会社でありたい」「社長として社員を全力で守る」と強調していた。ところが実際は女性社員の性被害の訴えをもみ消し、女性社員の健康を害して退社に追い込んでいたのだ。
なぜそんなことをしたのか。もちろん中居さんの番組を継続するためであろうが、それだけではない。女子アナを使った接待文化を広げた自らの責任を回避することを最優先したのではないか。
フジテレビは、港社長が17日に記者会見するとマスコミ各社に伝えた。しかし、記者クラブ加盟社以外の出席を拒んでいるという。マスコミ業界の仲間なら厳しい追及をかわせると考えたのだろう。マスコミ各社の記者会見での追及姿勢も問われている。