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不倫相手を国政選挙に擁立するつもりだった!? 国民民主党の玉木代表に文春砲が追撃、年末の代表辞任の流れが強まる 石破政権はますます流動化

国民民主党の玉木雄一郎代表に新たな疑惑が浮上した。週刊文春が「玉木代表が不倫相手の国政選挙擁立を模索していた」と報じたのだ。玉木代表が不倫していた元グラビアアイドルの小泉みゆき氏は単なる不倫相手ではなく、国民民主党の国政選挙の候補者に浮上していたというのである。

文春の報道によると、不倫相手の小泉氏は10月の総選挙への出馬を模索したものの実現せず、玉木代表は来夏の参院選出馬の可能性を模索していたという。国民民主党関係者の「参院選直前に不倫が報じられれば公私混同の批判を浴びるところだった」とのコメントも伝えられている。

これが事実なら、不倫そのものより打撃は大きい。公私混同というばかりではなく、国民民主党の候補者選定過程そのものに大きな疑念が向けられるからだ。

玉木代表はただちに否定したが、文春の記事は玉木事務所が「小泉氏は政治への興味関心があった。玉木が個人的に選挙への立候補の可能性について話したことはある」「党が正式に検討するには至っていない」とするコメントを掲載している。小泉氏の構成選挙擁立をめぐり何かしらの動きがあったのは事実なのであろう。

文春は、玉木氏が出席する憲法審査会を小泉氏が傍聴し、玉木氏にヤジを飛ばす傍聴席に向かって抗議するなど援護射撃の言動をとっていたことも報じていた。不倫相手を国会で傍聴させるとは大胆というか、脇が甘いというが、玉木氏の振る舞いには驚くほかないが、小泉氏もそもそも政治に興味関心があったのだろう。

減税を訴える玉木代表に対しては、財務省や地方自治体が反発を強めて「玉木包囲網」が着々と構築されており、今回の文春砲もそのような背景から飛び出した可能性もある。今後も玉木氏のスキャンダルが次々に飛び出すかもしれない。減税を阻止したい政権内部の反発は相当強いといっていい。

それにしても今回のスクープは国民民主党にとって大打撃だ。

玉木代表の不倫に対しては、支持母体の連合からも「ケジメをつけるべきだ」との声があがり、玉木代表自身も所得税減税をめぐる自公与党との協議が決着した時点で、出処進退を判断する意向を表明していた。今回の文春の追撃を受けて、年末の予算編成が終われば代表辞任に追い込まれる可能性が高まってきた。

国民民主党は春の衆院東京15区補選の候補者擁立でも失敗している。擁立予定の女性が「過去のラウンジ勤務」を理由に出馬辞退を迫られたとSNSに投稿。玉木代表は「党として看過できない法令違反があったため公認を取り消した」と説明したものの、詳細は公表しなかった。この後、女性が自ら命を絶つ事態に発展した。

はたして国民民主党の候補者選定は公私混同なく適正に行われているのか。玉木代表の不倫相手が国政選挙の候補者に浮上していたという文春報道は根本的な疑念を浮かび上がらせた。国民民主党は総選挙で元女子アナら女性新人候補を7人擁立して躍進したが、その候補者擁立にも疑念の目が向く恐れがある。来夏の参院選の候補者擁立にも影響が出る可能性がある。

玉木氏は不倫発覚後、総選挙で掲げた公約を自公与党との協議で実現させるため代表続投を表明したが、党内や連合からも批判が収まらず、自公協議が決着する年末に出処進退を判断する意向を示すまで追い込まれている。今回の文春砲の追撃は年末辞任へのトドメになるかもしれない。

玉木代表が辞任した場合、当面は代表職を空席にし、来夏の参院選前に代表復帰するという選択肢もあるが、不倫問題への批判が収まらなければ、それも難しくなる。後任を決める代表選が行われることになれば、ベテランの古川元久代表代行や玉木最側近の榛葉賀津也幹事長の出馬が有力視されるが、玉木代表の一枚看板で総選挙で躍進した勢いは大きくそがれるだろう。

国民民主党との連携で少数与党政権を運営することにした石破茂首相にとっても、国民民主党の失速は打撃だ。当面は国民民主党内の動向が政局の鍵を握ることになる。

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