※この連載はSAMEJIMA TIMESの筆者同盟に参加するハンドルネーム「憲法9条変えさせないよ」さんが執筆しています。
<目次>
0.れいわ新選組について取り上げた過去の記事の紹介
1.山本太郎さんへ
2.櫛渕万里さんへ
3.大石晃子さんへ
4.大島九州男さんへ
5.タコスキッドさんへ
6.有村博さんへ
7.三好諒さんへ
8.八幡愛さんへ
9.れいわ新選組の1年後、11年後、21年後を想像する
10.トピックス:日本中学生新聞
0.れいわ新選組について取り上げた過去の記事の紹介
今日は、「れいわ新選組への手紙」と題して、れいわ新選組の議員や候補者の方々のことを取り上げて、お話をしていきます。
その前に、まず、れいわ新選組について取り上げた私の過去の記事のリンク先を貼っておきます。
1.山本太郎さんへ
2013年7月に山本太郎さんが参議院議員に初当選してから10年以上の歳月が流れ、その間に山本太郎さんは国会での質問能力を磨き、最近の参議院予算委員会の能登半島地震に関する質問を聞いた人々からは「リトルリーグの選手の中にひとり大谷翔平がいるかのようだ」という感想が湧き起こってきています。
山本太郎さんは国会議員が8名しかいない小規模政党「れいわ新選組」の代表という立場でありながら、「望ましい次の首相」のアンケートで2位、そして「首相になってほしくない政治家」のアンケートで1位となるような、非常に世の中の注目を集める政治家になっています。
10歳の小さなお子さんからも、「山本太郎総理」の誕生を期待する声があがってきています。
山本太郎さん本人が街宣で語っているように、これから5年~10年の間に政権交代を果たして、日本の未来を変えることが必要です。
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授の中島岳志さんは、中島岳志・雨宮処凛・杉田俊介・斎藤環・平野啓一郎(共著)『秋葉原事件を忘れない―この国はテロの連鎖へと向かうのか』(かもがわ出版、2023年)の中で、次のように述べておられます。
我々3人(筆者注:中島岳志・雨宮処凛・杉田俊介)はすごく近い誕生日で、1975年の1ヵ月以内に生まれたんですよね。山本太郎さんも1974年11月で近いんですが、自分を含めてずっと考えているのが「60歳の山本太郎」という問題なんです。我々はあと10年ちょっとで60代になる。これから10年間、山本太郎さんや僕たちが、ロスジェネ世代としてどのように闘い、そして老いていき、最後にどのような形を作ることができるのか、ということです。これは、ある種の政治的シンボルとして、山本太郎という人に仮託されているところがあると思っているんですね。
私は闘技デモクラシーや制度の不審者であることの重要性を認めたうえで、これを次の段階に進めることが必要なのではと思っています。大きな包摂というか、その敵対性を超えてみんなが幸福へと向かうことができる次元の運動とはどのようなものだろうかと考えています。僕たちの運動や批評性、あるいは政治性を、次の段階に昇華させないといけない、そうした段階がこの10年で来ると思うんですね。これが僕のいう「60歳の山本太郎」問題なのです。
ここからは私の意見ですが、山本太郎さんは、次回の改選となる2028年の参院選では、東京選挙区からではなく比例区から出馬するべきだと思います。
2001年の参院選の全国比例で自民党の舛添要一さんが158万8,262票という得票数を記録していますが、この記録を上回る200万票~300万票の「山本太郎」個人票を獲得して、その人気と期待度を分かりやすく可視化するべきだと思います。
そして、2028年~2034年の任期の間に、憲政史上初の参議院議員の内閣総理大臣として国会から指名を受けることができるように、支持基盤を広げていくべきなのではないでしょうか。
2.櫛渕万里さんへ
櫛渕万里さんといえば、2023年5月18日の衆議院本会議で「与党も野党も茶番!」と書いたプラカードを掲げて不規則発言を行ったことに懲罰動議が出されたときの弁明の演説が、戦前の斎藤隆夫議員の「反軍演説」を想起させるような圧巻の演説でした。
れいわ新選組共同代表の櫛渕万里さんは、次期衆院選で東京22区から出馬予定になっていますが、私個人の意見としては、来年2025年に行われる参院選に鞍替え出馬をして、東京選挙区で議席を獲得することを目指すのがよいのではないかと思います。
れいわ新選組立ち上げ当初の2019年の参院選では、新人の野原善正さんを東京選挙区に擁立したため、当選ラインに絡むことができませんでしたが、5年近く経った今では支持基盤も整ってきているので、候補者次第で議席獲得が十分視野に入ってくると思います。
れいわ新選組がさらにもう一つ上の段階へステップアップしていくためには、「山本太郎」以外の候補者を東京選挙区に擁立して選挙区で議席を獲得することが不可欠ですので、共同代表の櫛渕万里さんにその大事な役割を担っていただくのが一番よいのではないかと私は考えています。
3.大石晃子さんへ
今年の大石晃子さんは、なんだかとても張り切っていて、1月20日に行われた「大石あきこ大決起集会」では、非常に飛ばしている様子が見て取れます。
その勢いで、橋下徹さんと対決した裁判闘争は、一審の大阪地裁で勝訴の判決を得ています。
大石晃子さんといえば、16年前の大阪府庁の朝礼で、当時大阪府知事だった橋下徹さんに噛み付いた、あの姿が思い出されます。
その大石晃子さんも、衆議院議員としていろいろなことを経験しながら知名度を上げ、遂には「次の首相になってほしい女性政治家」アンケートで9位にランクインするほどになっています。
れいわ新選組共同代表の大石晃子さんは、次期衆院選で大阪5区から出馬予定になっていますが、私個人の意見としては、来年2025年に行われる参院選に鞍替え出馬をして、大阪選挙区で議席を獲得することを目指すのがよいのではないかと思います。
まず、衆院選に関しては、共産党の宮本岳志さんが比例重複ではなく小選挙区単独での大阪5区からの出馬を決めていますので、大石さんが小選挙区から出ないことによって「選挙区は宮本岳志、比例区はれいわ新選組」を野党支持者共通の合言葉にすることができるようになります。
宮本岳志さんは比例重複ではなく小選挙区単独での出馬ということで、比例区で「共産党」と書いても宮本岳志さんの議席獲得には全く繋がらない訳ですから、宮本岳志さんのコアの支持者の方にも「選挙区は宮本岳志、比例区はれいわ新選組」というお願いの仕方をすることが可能になります。
また、2019年参院選・2022年参院選と2回連続で大阪選挙区で次点に泣いた共産党の辰巳孝太郎さんの衆院選出馬が決まっていますので、大石晃子さんが参議院大阪選挙区に出馬する際に共産党からも支持を受けるような交渉を行うことができるのではないかと思います。
その代わりに、2025年の参院選では、埼玉選挙区と京都選挙区にはれいわ新選組は独自候補を擁立せずに、共産党の伊藤岳さんと倉林明子さんをそれぞれ支持することとして、お互いに協力しながら選挙区の住み分けを行って、「市民派」あるいは「護憲派」の「たしかな野党」の議席の確保を図る形をとっていけばよいと思います。
4.大島九州男さんへ
れいわ新選組は、参議院において、1年ごとに自発的な議員辞職と繰り上げ当選を繰り返していく「れいわローテーション」を今年から実施する予定にしていましたが、昨年末に行われた不定例記者会見で、2024年からの「れいわローテーション」の実施を見送り、2年間の猶予期間を設ける旨を公表しました。
【LIVE不定例記者会見】山本太郎代表、くしぶち万里・大石あきこ共同代表、高井たかし幹事長(12月13日17時30分~国会内)れいわローテーション見送り(2年間猶予)表明部分を頭出し済
当初の予定では今年の1月に大島九州男さんが自発的に参議院議員を辞職して長谷川羽衣子さんを繰り上げ当選させてローテーションする計画でしたが、大島九州男さんが参議院議員の職を続けたいという意向を示して、代表の山本太郎さんもそれを認めて2年間の猶予期間を置くことを決めたため、このタイミングでの「れいわローテーション」は実現しませんでした。
外から見る限りでは「大島九州男さんが辞めたくないと言ってゴネた」というふうにしか感じられませんが、もし好意的に解釈するなら、「参議院議員としての立場を保ったうえで、今年または来年に衆議院解散が行われた時点で衆議院への鞍替えを表明し、福岡8区から出馬して、自民党の麻生太郎さんへの刺客に立つ」ということを計画して「2年間猶予」の期間を設けるに至ったという可能性が考えられます。
いずれにしても、大島九州男さんが次期衆院選に鞍替え出馬をするのかどうか、今後その動向を注目していきたいと思います。
5.タコスキッドさんへ
福岡県太宰府市では、市議会議員としてれいわ新選組のタコスキッドさんが活躍しています。
太宰府市では元民主党衆議院議員の楠田大蔵さんが市長を務めておられるのですが、この楠田大蔵さんが次期衆院選での福岡5区からの出馬を模索しているのだそうです。
福岡5区は、2021年の衆院選では自民党の原田義昭さんと立憲民主党の堤要さんの一騎打ちとなり、野党共闘の堤要さんが接戦を制して小選挙区での当選を果たしています。
こうした状況から、タコスキッドさんは、乱戦となる福岡5区から衆院選に出馬するか、あるいは現職市長の辞任に伴って発生する太宰府市長選に出馬するか、党勢拡大を目指して衆議院解散のタイミングで太宰府市議を辞職することを検討しているのだといいます。
ここからは私の意見ですが、タコスキッドさんは、もし楠田大蔵さんが太宰府市長を辞任した場合には、太宰府市長選挙のほうに出馬するべきだと思います。
なぜなら、もしタコスキッドさんが太宰府市長に当選できた場合には、太宰府市をれいわ新選組の「モデル地区」にすることができるからです。
太宰府市は学問の神様の菅原道真を祀る太宰府天満宮があって全国的に有名な土地であり、また、「令和」という元号のゆかりとなった坂本八幡宮の最寄りの場所には「都府楼前(令和の里)」という名前の私鉄駅もあることから、「れいわ新選組のモデル地区」にするにはうってつけだと思います。
Samejima Times主筆の鮫島浩さんが「れいわ新選組は『やってみせる』モデル地区を作れ!」と主張しているように、まずは太宰府市という地方自治体で「れいわ新選組の独自政策」を実現することが、近い将来の国政での「山本太郎総理誕生」に繋がる大きな布石になるのではないでしょうか。
6.有村博さんへ
れいわ新選組には、昨年の統一地方選挙で初当選を果たした弱冠33歳の春日市議会議員、有村博さんがいます。
この有村博さんはとてもポテンシャルを感じさせる新人議員で、初当選して人生初の市議会一般質問で学校給食に関する質疑を行ったのですが、非常に素晴らしい質問をしています。
特に糾弾調や対決姿勢が見られるわけではなく、柔らかい言葉遣いで理路整然と議論を進めているのですが、法律論や財源論などの観点から質問を行い、春日市の学校給食について、現状どこまでのことが行えるのか、課題として挙げられるものが何なのか、質疑を通して明らかにしたうえで、今後どうしていくべきかという点についても要望を語っています。
ちょっと気が早すぎるかもしれませんが、山本太郎さんが20年後~25年後ぐらいに政界を引退する時に「ポスト山本」としての役割を担っていく可能性がある有望な人材だというふうに感じています。
政治家としてのキャリアはまだ始まったばかりですが、じっくり経験を積んで、近い将来、れいわ新選組を、そして日本の政治を担う大きな政治家に育ってほしいと思います。
7.三好諒さんへ
れいわ新選組は、菅義偉前首相がいる神奈川2区に独自候補の擁立を発表しました。
その神奈川2区の公認予定候補が、三好諒さんです。
三好諒さんは外務省に勤めていながらわざわざ外務省を退職して山本太郎さんの秘書になり、政治の世界に飛び込んできた異色の逸材です。
ロシア外交の経験もあり、政治への情熱もあり、年齢も38歳と非常に若いことから、今後の活躍が期待されます。
かなり先のことになりますが、「ポスト山本」を考えた場合には、「西の有村、東の三好」の二人が有力政治家として育ち、山本太郎さんが政界を引退した後もれいわ新選組の政治理念を守っていけるような、そんな人材になってほしいと思います。
8.八幡愛さんへ
八幡愛さんは、元々タレントとして活動していたのが、2011年の東日本大震災をきっかけに政治に関心を持つようになり、山本太郎さんを応援するボランティアとして政治に係わるなかで、れいわ新選組の候補者になったという経歴の持ち主です。
2021年の衆院選では大阪1区からの出馬を予定していたところを「野党共闘」に配慮して近畿ブロックの比例単独候補に転出して落選、2022年の参院選では大阪選挙区から出馬して110,767票を獲得するも定員4に対して7位で落選、次期衆院選は大阪13区から出馬予定となっており、国政へ「三度目の正直」を目指して日々活動を行っています。
2023年10月には、八幡愛さんが使用しているれいわ新選組の車の窓ガラスをパチンコ玉で割られるという事件が起きました。
この事件の犯人は逮捕されたようですが、その後もポスターにいたずらをされるなど、妨害行為が後を絶たないようで、そうした大変さを抱えた中での政治活動となっています。
それでも地道に活動を続ける八幡愛さんの努力が一日も早く報われてほしいと願うばかりです。
9.れいわ新選組の1年後、11年後、21年後を想像する
願望を込めて、れいわ新選組の1年後、11年後、21年後を大胆に想像してみます。
まず、1年後の2025年には参院選があります。
2025年の参院選では、選挙区で2~3議席、比例区で4~5議席を獲得して、合計7議席を獲得することを目指すべきです。
そうすれば、非改選の3議席と合わせて合計10議席を有することになります。
また、今年か来年のどちらかで必ず衆院選が行われます。
衆院選で比例を中心に全国で10議席を獲得することで、衆参両院でそれぞれ2桁の10議席を有するようになれば、れいわ新選組は一皮むけて「中規模政党」に進化することができます。
次に、11年後の2035年は、山本太郎さんが60歳で迎える年になります。
この頃までには、山本太郎さんが総理大臣になり、大石晃子さんが大阪府知事になるようなところまで、党の規模を拡大していきたいものです。
2040年には団塊ジュニア世代の年齢が65歳を超えることになり、高齢者人口がピークとなります。
山本太郎さんには2035年~2040年の期間および前後の期間を含めて10年以上総理大臣を務めてもらって、故・安倍晋三氏が持つ「3,188日」という総理在職日数歴代1位の記録をぜひ塗り変えてほしいと思います。
最後に、21年後の2045年ですが、これは日本が「戦後100年」を迎える年になります。
この頃にはロスジェネ世代が軒並み65歳以上の高齢者、75歳以上の後期高齢者という時代になります。
その時期にはおそらく山本太郎さんも政界を引退されているのではないかと思いますので、今30代の有村博さんが総理大臣、三好諒さんが東京都知事、八幡愛さんが大阪府知事を務めるような感じで、「ポスト山本」をにらんで党の組織をしっかり作れるようにしておくことが必要です。
ロスジェネ世代が安心して老後を過ごすことができ、それより下の若い世代がそれぞれの人生を幸福に生きていけるようにするためには、れいわ新選組をそのくらいの規模まで大きくしていき、日本の政治の流れを根本から作り変えていかなければならないのではないでしょうか。
10.トピックス:日本中学生新聞
政治の世界では「れいわ新選組」が未来への希望を感じさせてくれていますが、ジャーナリズムの世界では「日本中学生新聞」が未来への希望を感じさせてくれています。
「日本中学生新聞」は、中学1年生の川中だいじさんが自ら作って発行している新聞で、その創設の経緯を含めて東洋経済オンラインが記事に取り上げて紹介しているのですが、その記事の中で中学1年生の川中だいじさんが「実際に活動を始めて強く感じたのは、日本社会がどれだけ疲弊しているかということでした。」と語っていたのには、いろいろ考えさせられます。
中学生新聞の川中だいじさんが「\京都市民がんばれ/」とツイートしたのですが、結果的に京都市長選挙の投票率はあまり上がらず、残念な結果でした。
憲法9条変えさせないよ
プロ野球好きのただのオジサンが、冗談で「巨人ファーストの会」の話を「SAMEJIMA TIMES」にコメント投稿したことがきっかけで、ひょんなことから「筆者同盟」に加わることに。「憲法9条を次世代に」という一民間人の視点で、立憲野党とそれを支持するなかまたちに、叱咤激励と斬新な提案を届けます。