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ワクチン接種で帯状疱疹相次ぐ!それでも「まずはしっかり接種を」でいいの? YouTubeで「切り抜き政治ニュース ここがおかしい!」を始めます

コロナ対策やウクライナ戦争をめぐる最近のマスコミ報道に接して痛感するのは、時の政権が旗を振る国策に沿ったプロパガンダを平気で垂れ流していることです。

国家権力が暴走することを防ぐために権力監視を最優先すべきマスコミが、国家権力に加担し、一緒になって国策を推進している。日本を焦土と化した太平洋戦争と同じ過ちを繰り返しているように思えてなりません。

日本の政治がおかしくなっているのは、マスコミの政治報道がおかしくなっているからではないか。

まずはマスコミの政治報道がまともになれば、政治も良い方向へ向かうのではないか。

そんな思いからマスコミ報道、とくにテレビニュースについて「なんだか変だぞ」という疑問を指摘するYouTube企画「切り抜き政治ニュース ここがおかしい!」を始めることにしました。

第一弾は「コロナ禍で帯状疱疹の患者が急増している」ことを伝えるANNニュースです。

このニュースは、近畿大学医学部教授へのインタビューをもとに、以下のように伝えています。

①コロナ禍で帯状疱疹の患者が1.5倍から2倍に増えている

②帯状疱疹の原因は体内に潜伏している水疱瘡のウイルスが免疫力低下で再活性化することにある

③コロナの影響でストレスが増え免疫力が低下する人が増えている

④コロナワクチンの接種後に帯状疱疹が出たという事例が相次いでいる

⑤ワクチンを接種した人の10%で帯状疱疹のヘルペスウイルスが再活性化するという論文があり、海外でも症例報告が多く出ている

この5項目自体は、視聴者に伝えるべきニュースですね。

とくに④の「ワクチン接種後に帯状疱疹が出たという事例が相次いでいる」と、⑤の「ワクチンを接種した人の10%で帯状疱疹のヘルペスウイルスが再活性化するという論文がある」という事実は、一人一人が「ワクチンを接種したほうがいいか、接種しないほうがいいか」を考えるにあたり、とても貴重な情報といえるでしょう。

本来ならば、この貴重な情報を受けて、テレビニュースは「ワクチンには重症化を防ぐ一定の効果があります。一方で、ワクチンを接種しても感染を防ぐ効果には限界があります。さらに接種直後の発熱などの副反応に加え、その他の健康被害のリスクも指摘されています。帯状疱疹が出る事例が相次いでいることも、そのリスクのひとつと言えます」と総括し、「ワクチン接種にあたっては、一人一人が自分自身にとってメリットとデメリットを慎重に検討し、自らの責任で接種の有無を判断するようにしましょう」と呼びかけるのが、科学的・論理的な報道姿勢でしょう。

ところが、ANNはこのニュースを次のようなナレーションでしめくくったのです。

ただ、帯状疱疹には治療薬もあり、感染後のリスクを比べれば、まずはワクチンをしっかり接種することが大切だということです。

ちょっと、待ってよ! 私はそう思いました。

ワクチン接種後に帯状疱疹が出るケースが相次いでいると報じながら、それでも「しっかり接種することが大切」というのは、あまりに非論理的な「結論ありき」報道です。

なぜこんな報道になってしまうのでしょうか?

ワクチン接種後に10%の確率で帯状疱疹のウイルスが活性化するとしたら、かなりの高いリスクです。

帯状疱疹が出た経験がある読者はわかるでしょうが、とても痛いです。見るだけでも悲しくなります。それだけではありません。帯状疱疹が出るということは、身体の免疫力が低下しているのです。その結果として身体に異変が生じているのです。だとすると、他の病気を引き起こすリスクも高まっているのです。

薬を投与されて帯状疱疹が治ったとしても、免疫力の低下を引き起こした根本的な原因が解消されるわけではありません。別の症状が出てくる恐れは十分にあります。

一方で、コロナに感染しても特に若い人は重症化するリスクは極めて低いのです。しかもワクチンを接種しても感染を防ぐ効果は限られています。それなのに、接種後はかなりの確率で発熱や頭痛、痛みという副反応が出ます。三回目の接種はそれら副反応がさらにきついという声が相次いでいます。それに加えて、帯状疱疹が出る事例が相次いで報告されているというのです。

それだけではありません。接種後に命を落としたという事例も報告されています。それに対し政府は「因果関係はわからない」といい、ワクチン接種のメリットばかりを強調してきました。マスコミもそれに同調して「死亡リスク」を掘り下げて取材することなく、政府の「ワクチン接種」の国策を一緒になって流布してきたのです。

ワクチン接種のメリットばかりを強調してリスクを隠蔽する政府やマスコミの姿勢が「ワクチンさえ打てば大丈夫」と信じ込む非科学的な「ワクチン神話」を作り上げ、一人一人がメリットとデメリットを慎重に検討することを妨げてきたと思います。これから大規模な薬害が発覚する可能性は十分にあります。政府やマスコミはその時、どう責任をとるつもりでしょうか。

メリットばかりを強調してリスクを隠蔽する姿勢は、長い目でみれば、ワクチンに対する信用性を失うことにつながると思います。ワクチン接種にはさまざまなリスクがあり、医師がひとりひとりの体質や健康状態などを適切に診断して接種するのが本来の姿のはずです。

政府やマスコミは国民一人一人の健康よりも、ワクチンを開発・販売する製薬会社の利権を重視しているのではないか、巨額の税金を投入してワクチン接種を推進してきたから今更ネガティブな情報を伝えることができなくなっているのではないかーーなどという不信感は募るばかりです。政府やマスコミへの信用低下に拍車をかけるのではないでしょうか。

今回のANNニュースにはもうひとつ、看過できない問題があります。

それは最後の締めくくりのナレーションです。もう一度、振り返ってみましょう。

ただ、帯状疱疹には治療薬もあり、感染後のリスクを比べれば、まずはワクチンをしっかり接種することが大切だということです。

この表現はマスコミにしばしば登場する、極めて悪質な表現です。「まずはワクチンをしっかり接種することが大切」と言っているのは、いったい誰なのか。近畿大学教授なのか、厚生労働省なのか、総理大臣なのか、はたまたテレビ局なのか。この言葉に責任を持つべき「主語」をわざとぼかしているのです。

あなたがこのニュースを信じて「まずはワクチンをしっかり接種しよう」と考え、ワクチンを接種したところ、あなたの身体に帯状疱疹が出た場合を想像してみましょう。たとえ薬を飲んで帯状疱疹が治ったとしても、しばらく仕事を休むことになるかもしれませんし、治療費もかかります。さらに免疫力が低下してあなたの身体の見えないところに異常が生じているかもしれません。

さて、そのとき、誰に文句をいうのか、近畿大学教授なのか、厚生労働省なのか、総理大臣なのか、はたまたテレビ局なのか。あなたはこのニュースの録画を見直しましたが、最後の部分「まずはワクチンをしっかり接種することが大切だということです」に「主語」がないことに気づきます。

そうです。この言葉は誰も責任を追及される矢面に立たないように、あえて「主語」をぼかしているのです。

欧米メディアではこのような記事はほとんど存在しません。というか、英語がこのような「主語」があいまいな文章になじまないのです。

この「まずはワクチンをしっかり接種することが大切だということです」という日本語を英訳してみてください。どう英訳していいのか、とても迷うと思います。大学入試でこのような問題が出たら、模範解答をつくりようがありません。「主語」がないから、この文章自体が意味をなしていないのです。

このように「主語」がないニュースを流す時は、マスコミが「ズル」をしている時です。主語があいまいなニュースは鵜呑みにせず、疑ってみましょう。その背景には「責任逃れ」や「国策のプロパガンダ」という動機が潜んでいることが多いのです。

マスコミは「ネットにはフェイクニュースが溢れている」と批判します。私はむしろマスコミ報道に「政府のプロパガンダが溢れている」ことのほうが重大な問題だと思います。なぜなら、ネットのフェイクニュースよりもマスコミのプロパガンダを信じ込む人が圧倒的に多いからです。そして、国家のプロパガンダを流布するほうが、それが間違っていた場合の被害が甚大になるからです(その最たるものが戦争ですね)。

サメジマタイムスがユーチューブで「切り抜き政治ニュース ここがおかしい!」を始めたのは、そのような問題意識に基づいたものです。

このウェブサイトでも折りを見て紹介していきますが、ぜひユーチューブもチャンネル登録して、ご覧ください。以下がその第一弾です。

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