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明治神宮外苑の樹木伐採に「賛成?反対?」と街頭に立つ新宿区、港区、渋谷区の区議選候補者たちに話しかけてみよう!統一地方選はいよいよ後半(市区町村)へ

統一地方選の後半戦が4月16日に始まる。政令市を除く88市長選、294市議選と東京の12区長選・21区議選が告示される。18日告示の125町村長選、373町村議選とともに、23日に投開票される。

前半戦の道府県・政令市と比べて、より身近な首長や議員を選ぶ機会。みなさんが暮らす街の政治テーマに関心を持ち、投票所へ足を運んでいただければ幸いだ。

SAMEJIMA TIMESは国政をテーマに扱うことが多いが、私が暮らす東京都港区の身近な問題について調査報道し、取材の進捗状況を同時並行で伝える企画にも取り組んできた。

第一弾は港区のコロナ対策に注ぎ込まれた税金の行方を追うキャンペーン『総額15億円「スマイル商品券」の謎〜港区のコロナ目玉政策を追え!』(昨年2月〜3月にかけて5回連載)。

第二弾は目下進行中の『有栖川宮記念公園の伐採を追う』第1回を4月4日、第2回を6日に公開)。坂本龍一さんが亡くなる直前に小池百合子・東京都知事に「貴重な樹々を切らないで」と渾身の手紙を送ったのに小池知事が黙殺したことで注目を集めた明治神宮外苑の再開発事業への反対運動を受けて、私の身近な公園でも進む樹木伐採事業の背景を追う連載である。

統一地方選の最中に連載を開始することで、すこしでも多くの読者が身近な政治問題に関心を高め、行政に対して声をあげるきっかけになってほしいという思いで始めたキャンペーンだ。

実際に樹木伐採は、明治神宮外苑だけではなく、葛西臨海公園や芝公園、日比谷公園でも計画されている。東京ばかりではない。大阪でも街路樹をはじめ樹木が次々に伐採されていることが、維新による「木を切る改革」として批判されている。

街の樹木は住民の暮らしに根ざしてきた文化遺産・環境遺産だ。住民の理解なしに一方的に切り倒していくのは看過できない。統一地方選で問うべき政治テーマである。

もっとも効果的なのは、今まさに進んでいる区議会議員選挙の候補者が街頭で訴えている姿を見かけたら、その場で「明治神宮外苑をはじめ、各地で進む樹木の伐採についてどう考えるか」とただすことであろう。

明治神宮外苑の再開発反対運動の先頭に立つロッシェル・カップさんもツイートで呼びかけている。

4年に1度の選挙をくぐり抜けたら、区議会議員たちは区民の声に耳を傾けてくれないかもしれない。

そんなことを考えていたら、立憲民主党の看板を掲げた選挙カーが樹木伐採について見直そうと呼びかけながら街を走っていった。

統一地方選前半の維新台頭を目の当たりにして危機感を募らせる立憲候補たち。坂本龍一さんの渾身の手紙が報道されて樹木伐採に対する世論の関心が高まる前には見られなかった光景だ。

心の底から樹木を愛しているわけではなく、なりふり構わぬ支持獲得策だとしてもかまわない。選挙戦で訴えたことに、政治家は多少なりとも縛られるものである。訴えるだけマシだ。

政治家に「人徳」や「誠実」を期待しても無駄だと私は思っている。とにかく「公約」させ、当選後の議員活動を縛り上げることだ。

選挙真っ只中に、区議会議員選の候補者たちに対し、私たち住民の文化遺産・環境遺産を破壊する再開発事業や長年親しまれてきた巨木を含む大量の樹々を伐採することの是非を直接問いただし、投票行動の判断材料とするーーこれこそ、あるべき民主主義の姿である。是非各地で実践していただきたい。


統一地方選後半戦の注目は、兵庫県明石市の市長選・市議選です。

3期12年で大胆な子ども支援を断行して人口も税収も伸ばした泉房穂市長が、自民党の市議会議長らに「選挙で落としてやる」と暴言を吐いた責任を取って引退を表明。その代わりに「明石市民の会」を旗揚げして市長選・市議選に候補者を擁立し、地元選出の自民党の西村康稔経済産業相との代理戦争に挑みます。

泉氏が私のロングインタビューに対して、明石市長としての12年の政治闘争の内幕を赤裸々に語り、「明石から日本を変える」という今後の戦略を打ち明けた『政治はケンカだ!明石市長の12年』が5月1日に発売されます。

鮫島タイムスのユーチューブで「予告編」のショート動画(1分)を制作したので、ぜひご覧ください。ネット予約も始まっています。

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