注目の新刊!
第一回は9/4(月)夜、東京・渋谷で開催! オンライン参加も!

こちらアイスランド(66)連載1周年御礼。人気記事トップ3とワースト3。サメタイ読者の心に自然と芸術も!〜小倉悠加

「私は妖精の国に住んでいる。嘘ではない。」

こんなマユツバな書き出しから始まった「こちらアイスランド」も、本体のSAMEJIMA TIMESに続き1周年を迎えた。それもゾロ目の66回。ムムッ、いい感じ?!

これも毎週読みに来てくださる読者のおかげです。ありがとうございます!!

SAMEJIMA TIMESの最初の記事公開は2021年2月28日。そのほぼ一ヶ月後の3月に「こちらアイスランド」はデビューした。

連載のきっかけは、立ち上がったばかりのSAMEJIA TIMESに応援の気持ちを伝えたく、私が感想を送ったことだった。鮫島さんとは知り合いでもなんでもなかった。アイスランドというキーワードが気になったのか、鮫島さんからは丁寧なお返事をいただいた。そうして返信が数度重なるうちに、以下のような提案が飛び込んできた。

私は自分のホームページに自分のコラムだけではなく、私以外の方のコラムも掲載できたらいいなと考えています。そうした「小さなメデイア」になる思いでSAMEJIMA TIMESと名付けました。私は日本の政治やマスコミ業界に詳しいので、できればその他の分野、海外の方が良いなと思っていました。

上記のメールを受け取ったのが3月12日で、約一週間後の3月20日には、第一回目の『こちらアイスランド(1)私は五十を過ぎて妖精の国に移住した〜小倉悠加』を掲載した。そして66回目の今回で1周年を迎える。

あれ?一ヶ月は四週間だから、一年で48週強のはず。なぜ年間65本も?そうだ、夏休みは週二本に増やしたんだ。それにしても本数多くないか?と、一覧表を作ってみた。ちなみに1年は52週間で、13本(=3ヶ月と1週間分)ほど多く書いていることになる。

夏休みは二ヶ月ほどと思っていたのが少し多めの連載となり、ゴールデンウィーク中も飛石で書いていたことがわかった。我ながら筆がマメだわぁ。

筆マメではあるけれど、毎週ネタを見つけるのは案外大変で、当初は毎週かなり悩んだり模索しながら題材をひねり出した。鮫島さんが扱う時事ネタの方が話題は多いとはいえ、中身の真剣味は「こちらアイスランドのような」脳みその軽いものとは異次元。私が休むと鮫島さんの負担が増えるので、とりあえず欠かさないよう自分に言い聞かせ、可能な時は多めに書き溜めて出した。

苦し紛れの回もあったとはいえ、毎回秘めた思いや考えがあり、それが読者数に反映したりしなかったり。一覧を作ってみると、興味深い傾向が見られた。

1周年を記念して、今回は「最も読まれたトップ3」を発表!同時に、読まれなかったコラム記事のご紹介や、懺悔などもしたい。


『こちらアイスランド』掲載1周年特別企画
 人気記事トップ3&ワースト3
  
対象期間:2021年3月20-2022年3月12日

  1. 最も読まれたコラム:トップ3
  2. 最も読まれなかったコラム:ワースト3
  3. 懺悔:放置シリーズ

最も読まれたコラム:トップ3

ごく順当な結果だと思う。この一年間の読者ビュー数を基準にしているため、当然、最近投稿したコラムはビュー数が少ない。それを加味しても、たぶんこんなところかと。第3位に関しては、本当は続きがあるので、放置シリーズのひとつでもある。

次点の4位は第11回の「親子を血縁と思うなかれ。結婚している思うなかれ。」、5位は第45回「「女性を変えるな、世界を変えよ!」世界初の女性大統領を誕生させた「 10.24 女性の休日」」。さすが時事社会派のサメタイ読者。社会問題につながる物事への関心は高い。
前者は5月、後者は9月下旬に掲載。ビュー数にかなり差があるとはいえ、長期的には「女性の日」のビュー数は、3-4位のどちらの記事も抜いていくのではと思っている。

第3位:こちらアイスランド(5)移住や留学を本気で考えている人たちへ

第2位:こちらアイスランド(1)私は五十を過ぎて妖精の国に移住した

第1位:こちらアイスランド(2)火山が噴火!いざ現地へ!溶岩まで50メートル!世にも稀なエンタメをどうぞ!


最も読まれなかったコラム:ワースト3

いやはや。ワースト3のみならず、ワースト10まで見ると、サメタイ読者の傾向がよくわかる。読まれなかったということは、興味をそそられなかった。読者の傾向として、自然と芸術に興味がないということが導き出せそうだ

自然も芸術も趣味の範疇であると考えれば、時事問題に興味を置くサメタイ読者に読まれないのは、当然かと思われる。私としては写真だけ見ても充分楽しんでもらえそうなものを選んでいるので、とっても残念!
特に夏休みの自然特集からアイスランド一周までは、観光客としてこの国に入ったのでは到達できないような場所を数多く取り上げた。他国を少しでも知りたいと考える読者であれば、興味を持ってもらえるだろうという私の期待を、まーんまと裏切ってくれた。ズルッ(滑った音!)

今からでも遅くないので、アイスランド一周話はぜひお目通しを。これが初回。毎回最後に「(次回に続く)」と続けてあるし、読み逃した方のために、文頭にも「(前の話)」や、前の回のメインの地名などから前回につながるようにしてある。

ワースト3位:文化の秋、芸術の秋、コロナの前はこんな風だった!

ワースト2位:こちらアイスランド(29)アークレイリの美術館を出てフィヨルドの先端へ。北に向かって道路が続く限り車を走らせた

ワースト1位:こちらアイスランド(24)夏休み、アイスランドの自然紹介③Haifoss


懺悔:放置してるシリーズ

ごめんなさい!放置のままです!というシリーズが二つある。

  1. 移住や留学、ワーホリ等に関するシリーズ:連載1回目(第5回)
  2. ICELANDia音楽レーベル設立裏話:連載1回目(第13回)2回目(第14回)3回目(第16回)

長期滞在(移住、留学等)に関する物事は、初回の「こちらアイスランド(5)移住や留学を本気で考えている人たちへ」を書いでストップしたままだ。よく読まれた記事トップ3に入っているにもかかわらず、で、申し訳ありません〜。

アイスランドに関してよく質問されるのが、留学や移住に関することだ。個別に対応するのが難しいため、広く参考になるようなコラムを書いておこうという意図だった。それが第一回目、つまりは導入部分を書いた後、ハタと「これは一般的な話をする前に、自分の体験談を書いた方がわかりやすくないか?」と思った。そこで音楽レーベル設立の裏話を開始した。

私自身、どのような経緯でアイスランドに関わるようになり、移り住むようになったのかを知ってもらうのも、悪くなかろうという思いもあった。

この裏話を終わらせてから、長期滞在に関するコラムに戻る計画だった。けれど、長期滞在方法には興味があるが、音楽レーベル設立には気持ちが向かないようで、ビュー数がとても少なかった。

ビュー数の挽回を図ろうと、裏話の間に社会的な話題を入れると、やはりビュー数は伸びた。人気がなく読まれない連載を書き続けては鮫島さんに申し訳ない。どうしたらいいものかと考えているうちに夏休みに突入した(夫が)。

そうなると、じっくり考えながら文章を書く時間がとれない。そうかといって、コラムに穴を空けたくもない。それなら、夏休みに一番時間を使うのは旅行なのだからと、写真を投げ入れれば一応の格好がつくアイスランドの自然シリーズに突入した。

そうするうちに秋になり、冬になり、書き始めたシリーズの内容は、読み返さないと分からなくなっていった。うあ”〜ごめんね〜放置でぇ〜と申し訳なく思ってはいるけど、放置のままなのです。

心の中ではずっと引っかかっているので、書く気になったら再開する予定。で、「書く気になったらっていつ?」というのは自分でも分かんない!ひたすら、ごめん、ごめん、ごめん、ね!!


一年間、悩みながらも楽しく書いてきました。とにかく穴を空けずに書けたのが何よりでした。少しは鮫島さんに休んでいただけたかな、と。

読者からの直接のコメントや、ビュー数という一人一人が目にしてくれる数字が、とてもうれしく支えになっています。読者のみなさま、本当にありがと〜〜。「楽しんでます」「応援してます」というひと言でもコメントを残してもらえると、書き続ける活力になります。本当に、すごーく。ぜひコメントを残してくださいね!

小倉悠加(おぐら・ゆうか):東京生まれ。上智大学外国語学部卒。アイスランド政府外郭団体UTON公認アイスランド音楽大使。一言で表せる肩書きがなく、メディアコーディネーター、コラムニスト、翻訳家、カーペンターズ研究家等を仕事に応じて使い分けている。アイスランドとの出会いは2003年。アイスランド専門音楽レーベル・ショップを設立。独自企画のアイスランドツアーを10年以上催行。当地の音楽シーン、自然環境、性差別が少ないことに魅了され、子育て後に拠点を移す。好きなのは旅行、食べ歩き、編み物。自己紹介コラムはこちら

筆者同盟の最新記事8件