今回は珍しく日記風。
本日は2026年8月13日、千葉・東京が前代未聞の大雨でひどい被害が出ていて、夜中を過ぎてもまだ雨が降り続けている。
私はアイスランドにいるけれど、母も息子も千葉県にいるので天気図を見ながら心配しているところだ。息子と母は電車で30分ほど離れたところにいる。何かあれば母の手伝いはしてくれるだろうけど、母は忙しい孫の世話になりたくないだろうし。
一人娘の私がアイスランドにいる親不孝を感じるしかない。
身内に限らず、みなさんの安全を願ってます。本当に。
昨日2026年8月12日は首都のレイキャビクを含むアイスランドの西部で皆既日食が観られるというので、世界が沸き立った日だった。残念ながら天候が悪く、雲の間からもしや見えるか?という地域は西フィヨルドのごく一部の地域に限られ、私は早速諦めて家で中継を見た。
月が太陽を完全に覆った瞬間、周囲はあれよあれよという間に真っ暗になった。驚くほど真っ暗。レイキャビクは都会なのですぐに街頭が点灯して薄明るい感じにはなったけれど、あれは一瞬の漆黒だった。空気が一瞬ヒヤリとして、人の歓声にかき消されがちだったとはいえ、驚いて鳥が飛び立っていった。
太陽のコロナは見えなかったけれど、あの急激にやってくる暗闇を体験したことだけでも、凄いことだと感じた。
皆既日食は北欧では27年ぶり。レイキャビクから見られるのは100年以上ぶりだったらしい。私がこの地に移ってまもなく、部分日食はあった覚えがある。
さて、ここからは通常運転の「こちらアイスランド」。彼が8月から夏休みの後半に入り、早速西フィヨルドへ向かい、かねてから走ってみたいと思っていた道を探検した。
643号線と649号線を繋ぐ道とはいえ、道路公団は放置のジープ道だ。地図を拡大して見ていけば、道としての記載がある。バイクやバギー(全地形対応車)で来る人はいても、全行程を車で走ったというレポートは見つけられなかった。
50キロ強の走行に費やしたのは5時間強だと思う。実際は7時間以上かかっていて、途中あちこちで下車しては写真をとったりしていたので、たぶん5時間程度だろう、と。

危険な道ではないけれど、超悪路だった。石がゴツゴツ飛び出している区間が数キロ続く。歩いた方が早いくらいだったし、車酔いをしない私が車酔いっぽくなってきたので、途中歩かせてもらった。
南北の両方のフィヨルドが一望できる360度の景色はよかったけど、二度と通しては走りたくない(苦笑)。
今回は649号線側から入ったけれど、643号線から入れば、道は悪くないし、たぶん30分程度も走れば眺望がすこぶるいい場所まで行ける。逆側から来たので急な下り坂続きだったけど、643号戦側からだと急な上り坂が続く。車種によっては、また運転の経験値に不足があると結構怖いかとは思う。
私は運転をしないけれど、助手席の経験値はあり(なんじゃそりゃですが)、経験値が浅い時は、いちいち怖がっていたものだった。
夏休み後半の全般は上記のために西フィヨルドに2泊もした!私自身、何がやりたいという希望もないのでいいんですけどね。あえて言うなら編み物をしたいだけで。
後半はといえば、以下の投稿にある通り、天気が良かったので、キャンプ用品だけ持って適当に走って行ったというーーー。アイスランド観光にはなんの役にも立たないけれど、地元住まいはそんなもの、というのが日常のひとこまとして私の中にも織り込まれるようになってきた。
今年はフャットラバック(Fjallabak)へ行っていないので、それじゃ行こうかとということに。数年前までは未知の世界のように思っていた高地の世界。体験を積めば物事の定義も変わっていくのか、ジープ道に手を出し始めてからは、「山岳道ってこんなに整備されてるのか!」というほど道が整っていて安心してしまう(それでも四駆は必須)。
当てもなく飛び出してまもなく、目的地はランギショール(Langisjor)になった。ランギショールといえばこのアクシデントを思い出す。
そこは寄り道のルートが砂嵐で標識が埋まり、道がわからず抜け出せなくなってしまったことがあった。実に思い出深い。
今回は長さ20km、川幅最大2kmという細長い湖のランギショールを(ほぼ)一望できるブレイズバクル(Breiðbakur)という標高1022mの場所へ向かった。
ブレイズバクルは以前に一度行ったので、投稿済みかと思ったけれど、探し出せなかったので、これがお初だと思う。
360度パノラマの景色。景色が大き過ぎて、いわゆる「脳がバグる」という感じ。

長く長く長い湖の向こう側に見えるのは、アイスランドの大氷河のヴァトナヨークトル。少し離れてその横にはお隣のホフスヨークトル(氷河)まで見えていた。

この日はピカイチの天気で、本当に遠くの遠くまでよく見えていた。たとえば私が立ったこの場所からホフス氷河までは直線距離でどうやら80kmほどありそうだ。
この後は前述の2021年の投稿でも行った場所を再度訪れた。

地名はない。本当にない!(笑)
道案内の標識はあり、そこに書いてあったのは「Ytri-Gljúfur」。「峡谷の外側」という意味でしかなく、固有名詞とは思えない。map.isという細かくアイスランドの地名が出てくる地図でも調べてみたけれど、やはり地名はなかった。
10年ほど前まで、レイキャビクの全てのバス停に名前がついていた訳ではなかった国なので、さもありなんという感じ。ところで、地名は昔からそう言い伝えられて固定化したものもあるだろうし、最近はどうやって決めているのだろうか?
明日は彼の夏休み後半最後のお天気がよさそうな日になる。また当てもなくキャンプに出るのか、日帰りでどこかへ行くのか。当日の天気を見ないと行き先はわからない。
小倉悠加(おぐらゆうか)
東京生まれ。上智大学外国語学部卒。アイスランド在住。メディアコーディネーター、コラムニスト、翻訳家、ツアー企画ガイド等をしている。高校生の時から音楽業界に身を置き、音楽サイト制作を縁に2003年からアイスランドに関わる。独自企画のアイスランドツアーを10年以上催行。当地の音楽シーン、自然環境、社会の自由な空気に魅了され、子育て後に拠点を移す。休日は夫との秘境ドライブが楽しみ。愛車はジムニー。趣味は音楽(ピアノ)、食べ歩き、編み物。
