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国会の役割とは? 立法? 内閣の監視? 政策論争? それとも…さあ、投票してみよう!

あなたは今の国会を支持しますか?

SAMEJIMA TIMES(サメタイ)が呼びかけた「国会支持率」アンケートに約1700人が参加してくれました。およそ4人に3人が「支持しない」と答えました。現時点での投票状況は以下からご覧になれます。今からでも投票できます。

あなたは国会を支持しますか?

「国会支持率」は内閣支持率や政党支持率にならってサメタイがつくった用語です。内閣支持率や政党支持率だけでは与野党対決の枠組みを超えて「国会全体」がその役割を果たしているのかを有権者が評価する指標がないと考えました。

きっかけになったのは、サメタイ政治倶楽部の会員である池野青空さんの提案です。これについては以下のユーチューブで詳しく説明しています。ぜひご覧ください。

これに対し「国会制度を支持しないということは憲法を否定するということか」というご批判もいただきましたが、もちろんそのような意図はありません。あくまでも現在の国会制度を前提とした上で「今の国会を支持しますか?」という問いかけです。

また「国民が選んだ国会を支持しないということは議会民主主義の否定だ」というご批判もいただきました。これについては国民が大統領を直接選ぶ国で「大統領の支持率」が世論調査されるのと同じように、国民が直接選んだ国会の支持率を世論調査することは、議会制民主主義の否定にはつながらないと考えます。

自分が選挙の時点で投票した政治家について「支持」から「不支持」に転じても何ら問題はないでしょう。選挙は「全権委任」ではありません。主権者はあくまでも私たち国民です。

「国会支持率」という新しい言葉が定着していないなかで、皆様にはそれぞれの判断で投票していただきました。この場を借りて御礼もうしあげます。「今の国会は役割を果たしていないと思うが、自分たちが選んだ国会を否定してくない」という思いから悩んだ上に「支持する」と回答したとコメントしてくれた方もたくさんいました。「今の国会」に不満を持つ方が極めて多いということはいえると思います。

さて、きょうは議論を一歩前へ進めたいと思います。今の国会がその役割を十分に果たしていないとしたうえで、では「国会の役割」とはいったい何でしょうか。国会に求められる役割はたくさんあるでしょうが、いちばん優先すべきは何でしょうか。

ちなみに、日本国憲法41条は国会を以下のように定めています。

国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。

日本国憲法は「主権在民」を大きく掲げています。国会が「国権の最高機関」というのは「国民が国会議員を直接選ぶ」ことを重視して「内閣」や「司法」よりも上位に位置づけたということでしょう。最高権力者である内閣総理大臣も国会議員たちによる選挙で選ばれます。この「総理大臣指名選挙」で勝った議員たちが「与党」、負けた議員たちが「野党」です。つまり国会の多数派が「与党」、少数派が「野党」ということです。

次に「唯一の立法機関」というのは、国民の基本的人権を守ったり逆に制約したりする「法律」を制定できるのは国会しかできないという意味です。実際はほとんどの法律案は中央省庁の官僚たちが作っています(国会議員が自ら法律案を作成・提出することを「議員立法」といいます)。しかし、すべての法律案は衆参両院の審議を経て可決しない限り成立しません。

国会についての「復習」は以上です。それでは設問に移ります。今回は4択(その他を入れて5択)とします。

 
鮫島
どなたでも投票できます!
国会の最も重要な役割は何だと思いますか?ひとつだけ選んでください。

この中から選ぶだけでは物足りないという方は、政治倶楽部に無料会員登録して、記事末尾のコメント欄から投稿してください。お待ちしています!

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