現在、野鳥の楽園に滞在中。この地域にはパフィンを含めて60種類以上の野鳥がいるとのこと。鳥はあまり興味がないとはいえ、十種類くらいは見かけたかな。
パフィンももちろん居ます!

でも私がここに来てから一番気に入ったのはギレモト〜!!
ギレモトというのは私がつけたあだ名で、この鳥の日本名はハジロウミバト。英語名はBlack Guillemot。なぜギレモトかといえば、最後の「モト」という音が日本人の人命っぽいから。
「ギレモト、おはよう!」
「ギレモト、また明日会おう!」
早朝は私が滞在している部屋の窓の横に必ず彼らがいる。こちらがギレモトくん達。黒い本体の羽の真ん中が白いのが特徴。日本名のハジロ(羽白)ウミバトという意味がよくわかる。というか、見たまんま。

上の写真ではよくわからないけれど、下の写真をごらんあれ。彼らの足はきれいな赤だ。鳥なのできっと足の部分の専門用語があろうと思うけれど、知らなくてごめんなさい。

ね、ね、赤いっしょ!それも、きれいな朱色に近いような落ち着いた赤で、黒と白とのコントラストも素晴らしい。そして、うまく写真がとれないのだけど、嘴を開けると、口の中まで赤いんです!!
目がクリっとしてかわいいし、色のコントラストが素敵におしゃれ。
その上、鳥としてはパフィンと同じチドリ目ウミスズメ科に属していて、飛ぶのが不得意そうな感じとか、羽のバタバタさせ方とか、ユーモラスで愛おしい。
アイスランドにいるとパフィンは見る機会が多く、ギレモトの方が見る機会は希少。それも間近にいるし、なんなら私が通っても動じない鳥までいて、数十センチまで近寄れるほど近くまで行ける。
ギレモト〜好きだぞ〜〜!

ちなみにギレモトのアイスランド語名はテイスタ(Teista)ないしはセイスティ(þeisti)という。
それに比べて、キョクアジサシ(アイスランド語名Kría:クリーア)のおっかないこと!
繁殖期に入っているため、彼らの巣エリアに近づこうものなら、集団で襲いかかってくる。冗談ではなく、頭を保護しておかないと、固いくちばしの先につつかれ流血する。二度書く、冗談ではない。
どれほどの集団かといえば、こんなん・・・・。
キョクアジサシ、見た目はきれい。シュキッ、シュパっとした羽の造形も美しいし、ひと目見ると「かっけ〜」となる。けれど、ひとたびその怖さを知ると「もう結構、近づきたくない」となる。
アジサシとギレモトとは共存できるため、私の愛するギレモトのそばをしょっちゅうアジサシが通っていく。
ここまで書いて気づいた。集団で飛んでいるところ以外、キョクアジサシの写真を撮ろうとしたことがない。宿泊小屋のドアをあけた風景が以下のようなので、撮らなくても写り込むのがキョクアジサシ野郎だ。
他には鴨もあちこちにいる。ちょうど卵から雛がかえる時期で、親子の素敵な姿があちこちで見られる。とはいえ、こちらもなかなか撮りにくく、私の腕ではこの程度が限度。

これは一羽の雌だけの子供達ではなく、たぶん少なくとも3巣分くらいの子供達を率いている。
そして今は白夜の時期。天気がいいと夕焼け(?)夜中焼け(?)が美しい。雲があっても、こんな風に趣のある焼け方をすることもあり、どちらにしても、夜中まで明るく、日本人的には寝るタイミングが全然わかんない!になる季節となった。

6月も半ばを過ぎ、本格的な白夜の季節になると普通は山岳道がオープンし始めるのに、今年はまだほとんどの道が閉鎖になったままだ。私が家をあけていて、彼とドライブに出られないので、まぁいいかという感じではあるけど、毎年超楽しみなのが山岳道ドライブなので、早く通行可能になってほしい。
通行可能になっても私はまだ任務遂行中で帰宅できないため、精神衛生上は通行止めのままの方がいいのか?という感じがなきにしもあらずだ。
とまぁそんなこんなで、野鳥の楽園に長期滞在中。そしてこの滞在も残すことろあと少し。
願わくばレイキャビクへ戻って間もなく山岳道がオープンしますように!
小倉悠加(おぐらゆうか)
東京生まれ。上智大学外国語学部卒。アイスランド在住。メディアコーディネーター、コラムニスト、翻訳家、ツアー企画ガイド等をしている。高校生の時から音楽業界に身を置き、音楽サイト制作を縁に2003年からアイスランドに関わる。独自企画のアイスランドツアーを10年以上催行。当地の音楽シーン、自然環境、社会の自由な空気に魅了され、子育て後に拠点を移す。休日は夫との秘境ドライブが楽しみ。愛車はジムニー。趣味は音楽(ピアノ)、食べ歩き、編み物。
