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新聞記者やめます。あと67日!【週刊文春や赤旗に並んでSAMEJIMA TIMESが東京新聞に登場!】

ついに「SAMEJIMA TIMES」が新聞に登場した。東京新聞3月23日夕刊の「論壇時評」で、政治学者の中島岳志教授が取り上げてくれた。「週刊文春」や「赤旗」に並んで「 SAMEJIMA TIMES」である。

2月に新聞社へ退職届を出し、たったひとりでサイトを開設してからまだ1ヶ月も経っていないのに。うれしいやら、はずかしいやら。中島先生、ありがとうございます!

この「論壇時評」で最初に紹介されているのは、「週刊文春」編集局長の新谷学さんと「赤旗」日曜版編集長の山本豊彦さんが対談した「月刊日本」2月号だ。今や政権を揺るがすスクープを放つのは「週刊文春」か「赤旗」しかない。それほど新聞の影は薄くなってしまったというジャーナリズム界の現状認識が、この対談企画の根底にある。

桜を見る会をめぐる疑惑を「赤旗」がスクープできた理由について、山本さんは「私たちが桜を見る会に違和感を持ったから」と言う。新聞記者たちは、政治家からネタをもらって他社に先駆けて報じることをスクープと思い込んでいる。山本さんはこの状況を打破すべきだと訴える。現状に違和感を持つ市井の人々から情報提供を受け、それを深掘りしてスクープにつなげる。それがジャーナリズムの使命という立場だ。

私は、とある勉強会で山本さんとご一緒したことがある。ファクトに忠実で冷静な話しぶりの底に信念を秘めた素敵なジャーナリストだと感じた。

政権を揺るがす「文春砲」を連発してきた新谷さんは「親しき仲にもスキャンダル」というフレーズを掲げる。大切なのは取材相手と仲良くなることではない。書くことである。新谷さんは「ファクトに基づいて是々非々で書いていく姿勢を大事にしている」と語っている。ファクトさえあれば、相手がどんな権力者であろうと怯まずに書く。政権を揺るがす内部告発が「文春砲」に殺到する最大の理由は、権力に決して屈しない確固たる態度が多くの人々の信頼を獲得しているからであろう。

私は、新谷さんとも時折、政治情勢や調査報道のあり方について意見交換する機会をいただいてきた。新谷さんから常々感じているのは「ジャーナリズムを徹底的に楽しむ」姿勢である。この世の中で起きている「ファクト」は、どんな「フィクション」よりも面白い。そのファクトを掘り起こすよろこびを徹底的に追求してきた先に今の「文春砲」があるのだろう。

新谷さんと山本さんの豪華対談の次に登場するのが「SAMEJIMA TIMES」である。新聞社を去ることを自ら開設したホームページで公表した後、「大手新聞が抱える問題を自己反省的に追及する連載を始めている」元特別報道部デスクとして私が紹介されている。そして、調査報道に専従する「特別報道部」が今春廃止されることを伝えたSAMEJIMA TIMESの記事「新聞記者やめます。あと79日!【文春砲の炸裂と特別報道部の終幕】」の解説が続く。中島教授はそこで特別報道部が目指した「テーマ設定型調査報道」を高く評価している。ありがたい。

最後に紹介されているのは、「論座」(3月16日)に明治大学准教授の小田光康さんが寄稿した「記者クラブメディアは、なぜ『文春砲」に勝てないか〜才能の墓場と化した記者クラブの光景」である。私は実は「論座」で小田さんの編集者を務めてきた。今回の寄稿は後任に託したものだが、日米でジャーナリズムの現場を経験した小田さんのメディア批判は常に鋭い。小田さんは徹底した自由人である。私が退社するにあたって個人的にもさまざまなアドバイスをいただいた。この場を借りて御礼もうしあげます。

中島教授は論壇時評で「取材競争に明け暮れる記者たちは、次第に権力側の情報に群がり、飼いならされる。気づかないうちに上目遣いが身につき、忖度が起動する。この権力とメディアの共犯関係が、安倍長期政権の原動力になったことに、いまメスを入れなければならない」と指摘している。長く政治部に在籍し、旧来型の政治取材にどっぷり浸かってきた私にも突き刺さる言葉である。

私にとって幸いだったのは、政治部を何度か離れ、特別報道部に深くかかわってきたことだった。それによって、政治部取材の悪弊を外から客観視することができた。

新聞各社の政治部は今こそ、記者クラブを拠点に政治家を追いかけて情報をもらうことを競い合う「番記者」制度と決別し、記者クラブを離れ取材テーマを自ら設定し主体的に掘り下げる「テーマ設定型調査報道」を政治取材の基軸に据える時である。

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