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新聞記者やめます。あと88日!【Clubhouseはじめます】

新聞社を去るにあたり、iPhoneを買った。パソコンもMacに切り替えた。心機一転、出直しだ。

会社から貸与されていたスマホはAndroidだった。パソコンはLet’s noteだった。ともに慣れ親しんでいたが、ここはバサッと切り替えよう。

社長の引責辞任に発展する大事件に会社が見舞われた7年前、私はiPhoneの個人携帯を使っていた。手のひらより小さいサイズの3G。愛用していた。大事件の最中、そのiPhoneに見ず知らずの週刊誌記者らから電話が殺到した。そう、私は大事件の渦中の人物として週刊誌に追いかけられていたのだ。

これまで政治取材や調査報道でたくさんの人を追いかけてきた。今度は自分が追いかけられる羽目になった。攻守逆転して雲隠れするのは気が引けた。でも会社からは絶対に取材を受けるなと厳命されていた。私は会社員であった。

とはいえ、旧知の週刊誌記者からの電話まで無視するのも忍びない。困り果てたその時、何とiPhoneの充電器が壊れたのだ。

私はあわてて電話帳の連絡先を書き取った。やがて端末本体の電池は切れ、電話は通じなくなった。これは幸いだ、神様の救いかもしれない。そう思った。私は心身ともに消耗していた。

手のひらサイズのiPhoneはそれから7年間、ほとんど電源が入ることなく机の引き出しに眠っていた。私は会社から貸与された業務用のAndroidをメインで使うようになった。私の人生は大きく流転したのだが、それはきょうの本題ではない。ただ、私のiPhoneに急に連絡がつかなくなり、困った方はいるだろう。この場でお詫びしたい(逆に080ではじまる会社貸与のandroidは5月末をもって不通となります。あしからず)。

今回の退職にあたり、新たなiPhoneを購入し、7年間眠っていた携帯番号を復活させることにした。同時にこれまでほとんど動かしていなかったFacebookを新しいiPhoneに入れた。そのとたん昔の携帯番号でつながっていた懐かしい方々から「友達リクエスト」が殺到した。彼らのスマホには私のiPhoneの番号が残っていたのだろう。浦島太郎のような気分になった。

人生の転機である。7年の歳月の流れにひととき浸るのもよいだろう。

もちろん、懐かしんでばかりいられない。私は新しい一歩を踏み出すのだ。ここはiPhoneでしかできないことをしよう。そうだ、Clubhouseだ。

私はかつて大阪ABCラジオの生番組で週一回、政治解説をしていた。旧知のアナウンサー堀江政生さんに声をかけていただいた。基本的には電話で出演するのだが、時折、大阪のスタジオに出向いた。テレビと違ってラジオは事前の打ち合わせがほとんどない。ぶっつけ本番である。そのアドリブの世界が私はたまらなく好きだった。

もちろん、ラジオで独り話すのは高度な技術だ。私のような素人は、堀江さんのようなステキなMCに身を委ねて話を引き出してもらうのである。

時代は進んだ。いまや素人でもネット上で「ラジオ番組」をタダで制作できてしまう。それもリスナーが手軽に参加できる番組である。私はClubhouseを今のところそう理解している。もちろん、能力の高いMCがいなければ番組は単調でつまらない。そこがラジオの生き残る道だろう。それにしてもラジオ界にとっては脅威の媒体が登場したものだ。

かつてのラジオ経験をもとに、Clubhouseに挑戦してみる。その第一弾として3月6日(土)22時より、ゲストに政治学者の中島岳志さんと、新聞記者の望月衣塑子さんをお招きして、混迷する菅政権についてトークすることにした。「新聞記者」の望月さんと「新聞記者やめます」の私で、新聞ジャーナリズムの未来についても語り合いたい。

題して「中島岳志×望月衣塑子×鮫島浩 夜の政治談議」。おそらく、大人のトークになる。オープンルームなのでぜひ来訪していただきたい。iPhoneで。

中島岳志×望月衣塑子×鮫島浩「夜の政治談議」

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