4か月前に始まったSamejimaTimesのLive は、鮫島さんの経験談を交えた、玄人的、鮫島節が毎回さく裂します。見ごたえ感あり、引き込まれるライブです。
8月4日放送「高市減税に反乱!石破が牙をむく…」によると、日本では、消費税1%を巡り、政治家たちの間で猛反対する勢力があるとか…。しかも食料品に限り2年間限定という何ともせこいもので、その後は、景気や経済状況にかかわらず、再び税率を元に戻す(つまり増税)…という話です。
日本での「消費税減税反対!」「福祉はどうするんだ!}という声にふれる度に、なぜ過度に、いきり立ち、反対するの?と不思議でなりません。
オーストラリアでは、消費税食料品0%は、当たり前です。その上、豪州は日本の1/5の人口で、経済規模がより小さく、より少ない税金と社会保険料(平均的に50万円程度の日本より少ない)で、年金や社会福祉制度が賄われてているからです。
豪州では、社会保険料(年金・雇用・介護)は、無し。消費税も食料品・基本的医薬品0%。所得税+社会保険料+消費税(平均的な)の総額で、日本より約50万も少ないのです!
相続税も固定資産税も無し。この現実の違い見ると、日本で消費税(食料品0%)に「財源ガー!」と目くじらを立てる、政治家の方々の考え方が、不思議に感じてなりません。
日本では豪州より5倍の人口が、一人約50万円も税金など多く払い、固定資産税も相続税もとっていて、「財源ガ無い!」という言い訳は、通用しない、としか思えないのです…。
🔶豪州で、ほとんど払っていない消費税
第67回で、レシートを見て、買い物のほとんどが食料品で、消費税をほとんど払っていなかったことに、気付いたことを書きました。これで、平均的に少なくとも一人5万前後は、安い税金でしょう。しかも日本向け企業の経営の負担を減らせることが、大きいです。
日本では、所得税の約4倍(年収300万の場合)の社会保険料を支払っているのに、まだ足りず、「福祉のために消費税が必要だ」という言い分も、理解に苦しみます。
豪州の消費税は、全て地方に分配されます。
🔶消費税が、事業を潰す?
事業主は、すでに法人税(所得にかかる税金)を払っているのに、その上、売り上げに10%もの所得税を払わされています。二重課税ではないか、という印象も受けます。
SamejimaTimes「高市、増税前に衆参ダブル選挙へ!?」で、鮫島さんは、消費税は構想段階で「売上税」と呼ばれていて、中小業者に受けが悪かったので、消費者に価格転嫁できることを強調するために「消費税」と名付け、印象操作されて導入された、というような説明がありました。
価格競争があるので、実際は消費税を上乗せするのは、難しいという声もききます。庶民の憩いの場のラーメン屋さん等飲食店の相次ぐ店じまい、昔ながらのお豆腐屋さんも見なくなったと聞きます。
私たちが、生きて行くために必要な生鮮食料品を育て、食品を製造する人々を守るためにも、永続的な消費税(売上税)食料品0%を、おします。
🔶豪州では、約40万安い所得税と社会保険料
第23回でも、低中所得者で、所得税+社会保険料が約40万円日本が高いことを書きましたが、AIでも同様の結果でした。
日本で女性の平均収入約300万円でみると、所得税11~12万+社会保険料44~46万(医療・年金・雇用・介護)=合計約55~58万円。オーストラリアで年間3万ドル(約300万円)でみると、所得税1,070ドル(約10万円)+医療費199ドル(約2万円)=合計約12万円。
これらから、豪州では、所得税+医療費+消費税で、日本より約50万円も低い!ようです。
低所得者向け税額控除の対象となる場合、状況に応じて、所得税負担をさらに軽減できる可能性があるそうです。
🔶どこに税金と社会保険料は消えているのか…?
AIによると、日本の全世帯のうち平均所得金額(約545万円)を下回る世帯の割合は約61.6%で、人口の多くが中位・低所得層に属しているそうです。豪州より多く支払われる、これらの税金はどこに流れているのでしょうか?
豪州も社会保障制度(求職中手当・しょうがい者手当・子ども世帯手当・若者手当・介護手当・年金など)が、社会のセーフティーネットとして経済的援助があります。(こちら参照)
日本の税金は一般会計ですが、その何倍もある社会保険料の特別会計の使い道がどうなっているのか、複雑で分かりにくいのが特徴のようです。
高給が支払われるけれど、必要性の是非が問われている、官僚の天下り先組織や省庁へいくら流れているのか?
日本の国への税収は80~84兆円(1年間)だそうです。その内、消費税収入は約34兆円。成果が上がっていないのでは?と声が上がっている、子ども家庭庁は、約7兆5千億円の予算が付いているようです。外国への支援や投資は、例えばウクライナへ約3兆円、インド約2兆円、イギリス約3.9兆円 アメリカへ約85兆円と、合計で1年の税収を軽く超えるものです(こちら参照)。消費税減税に強く反対する石破前総理が、米国への約85兆円の投資やインドネシアへの無償給食支援約5億円を決めているようです。
熊本地震がありましたが、災害の度に問題になる、少額でできる避難所の環境問題が改善されず、なぜやらないのか?という非難や疑問の声に、頻繁にふれます。
必要ではないかもしれない過剰な医療や検査も、利益を上げるため?利権のため?という声もききます。私の日本にいる叔父は、70代ですが、病院に行かないのに、毎月約2万円、社会保険料(健康保険料)を払わなければならないと、ぼやいていました。
🔶豪州と日本の税金の考え方の違い
豪州では、社会保険料というものがありません(医療費のみ一律2%で、所得約200万円以下は0%です)。シンプルに所得税の中に全て込みです。裕福層がより税金をはらい、必要な人々に還元されるという、社会福祉的考えの制度です。日本では、“払った人が、受けられる”という制度とは違います。年金を払っていなければ、制限の多い、生活保護に頼らなければ、生き残るのが難しいのではないでしょうか。日本では、多額の資産や収入があり、十分に贅沢な生活ができる裕福層にも、多額の年金が支払われます。ここが、豪州と日本の大きな違いでしょう。
豪州では、暮らすのに十分な資産や収入のある裕福層は、年金をもらっていません(もらえません)。だからといって、文句を聞いたことがなく、当たり前のように受け止められています。税金を払ったことがなくても、年金は67歳以降で、生活するのに十分な資産や収入の無い人々に、支給されます。資産や収入があっても、十分でない場合は、準年金という、いくらかの年金を受けることができます。
年金の主な条件は主に、10年以上、継続して5年以上豪州に住んでいる、豪州国籍か永住権保持者です。
そして、生活保護ではなく、年金を受けられる、ということは、所得が高い低いに関わらず、人として生きる尊厳も保たれているように感じます。日本では、“お金を受け取れることが、仕事だ”と定義しがちですが、豪州では、”無報酬の仕事”という見方がよりあるようです。例えば子育てや家事は、無報酬ですが、よりよく生きるためには、欠かせない、大切な仕事でしょう。
🔶お金とは?
私は、通貨発行権のある国の財政は、“水”を扱うようなものではないかと思うようになりました。家庭に入る水の量は、決まっていれば、それ以上使えません。しかし、水源では、常に水が湧くので、必要なだけ使えます。水が多すぎると、洪水になるので、ダムや川を広げ、出す水量を調節します。お金も、インフレ(物価高)にならないよう、常識の範囲で、支出して柔軟に使えば、ギクシャク感が解消されるかも…。人々が助かり、生活が良くなるかも…と感じてなりません。
また、今のインフレ(物価高)は、景気が良いからではなく、戦争などで物資の高騰で起きる、コストプッシュ型インフレだ、とも見られます。そのため、価格が、ますます上がれば、消費税もたくさん払わなければならず、ますます生活が苦しくなりそうです。
🔶お金があるのに使わない国?
米国では、借金を増やし、赤字でも、どんどんお金を使っているようです。しかし、日本では、“収支で赤字にしてはならない”という強迫観念のような、財政規律が厳しく重視され、違いがあるようです。
米国では、過去20年間に急激に借金が増加しており、40トリリオン・ドル(約6300兆円)に達し、世界最大の純債務国(借金国)となっているそうです。これでも、米国経済は崩壊していませんが、危ぶむ声はきかれます。一体どうなるのでしょうか?
石油・ガス資源を求めるように、資源大国に攻めたり、占領すると言ったりしているのは、世界の米ドル基軸を守り、経済を維持するためだ、という意見もあります。日本もそれに付き合っているのでしょうか。
日本は、財務省が発表した2025年末時点のデータによると、日本が海外に持つ「対外資産」から外国の対外負債を引いた対外純資産は、借金(マイナス)ではなく561兆7504億円のプラス(黒字)であり、世界第3位になったものの、7年連続で、過去最大を記録し、国全体としては世界トップクラスの資産大国だそうです。
日本企業の内部保留(利益剰余金)額も財務省の調査によると、2024年度末時点で約637兆円に達し、13年連続で過去最高を更新しています。
このように、日本は多額のお金がある所から、”税金をとらず、お金を使わず、お金が回っていない”ことが、”栄養をとらず、栄養を使わず、便秘が溜まって”、社会の健康が損なわれているように見えます。
その上、十分なお金のある裕福な人々に、多額の年金を払い、使われていなければ、これも便秘の原因ではないでしょうか…。
お金が必要でない人に、お金が配られて、使われない。お金が必要な人に、お金が配られず、使われない。お金が、回っていない…のかもしれません。
これらが、日本の不思議な財政の問題の一つかも…とふと思いました。
冒頭の写真は、オーストラリアの100ドル(約1万円)札です。デイム・ネリー・メルバ (Dame Nellie Melba 1861年5月19日 – 1931年2月23日)さんの肖像画がのっています。彼女は、豪州初めて世界的に有名になったオペラ歌手で、チャリティー活動で活躍したことでも有名だそうです。

今滝 美紀(Miki Imataki) オーストラリア在住。 シドニー大学教育学修士、シドニー工科大学外国語教授過程終了。中学校保健体育教員、小学校教員、日本語教師等を経て早期退職。ジェネレーションX. 誰もがもっと楽しく生きやすい社会になるはず。オーストラリアから政治やあれこれを雑多にお届けします。写真は、ホームステイ先のグレート オーストラリアン湾の沖合で釣りをした思い出です。