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安倍なき日本に増税がやってくる!麻生一強、大宏池会で「憲法より消費税」山本太郎は立ちはだかれるのか?

今夏の参院選を受けて今後の政局を展望する講演の依頼がこのところ続いていた。

【7月16日】東京・水道橋で開催された「現代を聞く会」(出版関係者ら取材)

【7月21日】 東京・竹橋で経済人向け勉強会

【7月23日】JCJ(日本ジャーナリスト会議)オンライン講演会

このほかにもユーチューブ番組やラジオ番組の出演が相次ぎ、参院選後の政局について質問をたくさんいただいた。それぞれのニーズに応じて話の力点を多少変えたが、おおむね以下のような内容をお話しした。

①参院選は自民の歴史的大勝(一人勝ち)。立憲民主は衆院選に続く惨敗で、分裂するエネルギーも出てこない深刻さ。維新も伸び悩みで展望は暗い。自民に対抗できる強力な野党第一党をつくる野党再編が急務。

②政界のドンを競う参院選後の最終決戦「安倍晋三氏(清和会)vs麻生太郎氏(大宏池会)」を前に、安倍氏が突然に凶弾に倒れて退場し、日本政界は「麻生一強」時代に突入した。

③麻生氏は安倍国葬までは安倍氏を祭り上げて安倍支持層に礼節を尽くすだろうが、国葬後は安倍色を徐々に一掃していき、財務省を後ろ盾とする岸田ー麻生体制を盤石にしていく。

④岸田首相や麻生氏は安倍氏の悲願である憲法改正に政権のエネルギーを注ぐつもりはない。改憲を最優先課題に掲げたとたん、日本維新の会や国民民主党の存在感が上がり、両党を与党として遇して頭を下げなければならなくなる。麻生氏の政敵である菅義偉氏と通じる維新に活躍の場を与えるようなことはしない。

⑤岸田首相や麻生氏がこれから最優先に進めるのは消費税増税である。財務省がお膳立てした2012年の自公民3党合意にならい、立憲民主党や連合を巻き込んだ形で「社会保障財源を確保するための消費税増税」を目指すだろう。展望のない立憲がこれに乗れば、維新や国民を含む「5党合意」で消費税増税が進む悪夢が再現する可能性がある。れいわ新選組など野党がこれに対抗できるのか、正念場だ。

以上の流れについては、以下の寄稿でもさまざまなかたちで解説した。

プレジデントオンライン7月20日『友人としての弔辞は感動的だったが…安倍氏不在の自民党を支配する麻生氏がこれから始める”恐ろしいこと”』

サンデー毎日7月19日発売号『最大派閥「清和会」の不協和音」

ニュースソクラ7月18日『突然の安倍退場 霞ヶ関の「傍流人事」は消える』

参院選と安倍氏暗殺による政局への影響の大筋は以上の講演や寄稿で詳しく解説したので、お時間があるときにご覧いただきたい。

7月24日にはこれらを総括する形で鮫島タイムスのユーチューブチャンネルのライブ配信でざっくばらんにお話ししたので、そちらもご覧いただければ幸いだ。

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