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高市「寝てない」投稿が大炎上!支持率急落でバレた“頑張ってる私”の限界

高市早苗総理が7月18〜21日の三連休最後の夜にXへ投稿した「久々に5時間以上寝られた」というつぶやきが、大炎上している。

総理就任以来、0〜3時間睡眠が常態化している。平日は風呂掃除、洗い物、洗濯、掃除をこなし、深夜から明け方まで資料を読む。海の日(21日)には、手付かずだったアイロンかけとお裁縫を一気に処理した――。

かつてなら、この投稿は「初の女性総理も大変だ」「高市さん、頑張っている」と共感を呼んだかもしれない。しかし今、ネットに広がったのは同情ではなく冷笑だった。

「支持率が下がってきたから、洗い物とアイロンがけで頑張っている私をアピールしている」

「寝ていないアピールは、仕事ができない人間の証拠だ」

そんな反応が、インプレッションを集めた。この変化こそが、高市政権の現在地を物語っている。

上り坂では共感、下り坂では自己演出

政治家の言葉は、内容そのものよりも「その時の地合い」によって意味が変わる。

支持率が高く、勢いのある政権では、「寝ていない」「必死で働いている」という言葉は、献身や責任感として受け取られる。高市総理も、総裁選勝利から解散総選挙圧勝までの「高市一強」の時代には、そうしたイメージを武器にしてきた。

しかし、支持率が急落した今、同じ言葉は「成果が出ていないのに頑張っていると言い訳している」と受け取られる。

特に今回の投稿が逆効果だったのは、皇室典範改正をめぐる国民の不満が高まっているタイミングだったからだ。毎日新聞の世論調査では、内閣支持率が41%と前回から10ポイント下落し、不支持率(45%)が初めて上回った。皇室典範改正を「評価しない」は45%に達した。

国民が聞きたいのは、「何時間寝たか」ではない。「何を決断し、どんな成果を出したのか」である。

「寝てない」はダメ上司のサイン

今回の炎上で、国民民主党の玉木雄一郎氏は「仕事を割り振ることもリーダーの仕事」と指摘した。立憲民主党の創始者である枝野幸男氏(落選中)は「このポストが訴求するのはコアコアの支持者だけ」と語り、立憲の蓮舫氏は「あえて家事にも触れる理由がわからない」と疑問を呈した。

厳しいが、的を射た批判だ。

本来、リーダーとは自分で全てを抱え込む人ではない。部下を信頼し、仕事を任せ、最終責任を取る人である。

仕事を抱え込む上司は、最初は「頑張っている人」に見える。だが、やがて疲れがたまり、イライラし、孤立し、さらに仕事を抱え込む。そして最後に「眠れない」。

高市総理の投稿は、まさにその悪循環を自ら告白してしまったように見える。

官邸チーム崩壊の影

高市総理が孤立を深めている背景には、官邸チームの弱さがある。

就任前から最も近かった経産官僚の茂木正氏を官房長官秘書官に抜擢したものの、スキャンダルで離脱。総理秘書官チームは崩壊状態にあり、政務面で高市総理を支える人材が不足している。

茂木氏はかつて、「サナエはいい人なんだけど、仲間がいない。俺がやれることは、サナエの話を聞いてやることかな」と語っていたとされる。この言葉は、今になって重みを増している。

政治は一人ではできない。どれほど能力があっても、仲間がいなければ政権は回らない。高市総理が「寝ていない」のだとすれば、それは個人の努力不足ではなく、政権の組織力不足を示している。

国会嫌いが招く政局の危機

さらに深刻なのは、高市総理の「国会嫌い」だ。

歴代総理と比べても国会出席時間は少なく、自民党が3分の2超を占める衆院では強行採決を繰り返し、過半数割れの参院では思うように進まずストレスを抱え込む。特に参院自民党との衝突は激しく、石井準一幹事長との関係もぎくしゃくしている。

国会を避ける総理は、野党だけでなく与党内からも不信感を招く。

支持率が高いうちは、与党も総理を支える。しかし支持率が下がれば、「この総理で次の選挙を戦えるのか」という声が必ず出てくる。

そして、その声を最も巧みに利用するのが、麻生太郎氏のようなキングメーカーである。

「頑張っている私」では政権は守れない

高市総理は、この夏から秋にかけて内閣改造・党役員人事という大きな試練を迎える。霞が関人事も含め、官邸の主導権を握れるかどうかが問われる。

だが、今回の炎上で明らかになったのは、国民がもはや「頑張っている私」という物語に共感しなくなっていることだ。

政治家に求められるのは、睡眠時間の少なさではない。家事をこなしていることでもない。

求められるのは、結果であり、決断であり、組織を動かす力である。

高市総理の「寝てない」投稿は、単なるSNS炎上ではない。

それは、支持率急落の中で、これまで通用していた自己演出が通用しなくなった瞬間――高市政権の下り坂を象徴する、政治的な転換点なのである。