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野田佳彦首班で「自民・立憲大連立」構想浮上!消費税増税へ大政翼賛体制〜宏池会、財務省、立憲民主党をつなぐ地下水脈

立憲民主党が野党共闘を見限って岸田政権に急接近し、野(や)党と与(よ)党の中間に位置する「ゆ党」化していることはサメジマタイムスで繰り返し指摘してきた。

その先にあるのは与党第一党と野党第一党の大連立であり、国会が与党一色に染まる大政翼賛体制に発展する恐れがあることも繰り返し指摘してきた。

そしてついに立憲民主党の野田佳彦元首相を首班に担ぐ大連立構想が、自民党の総裁派閥である宏池会(岸田派)、立憲民主党、そして双方に濃密なルートを持つ財務省で浮上してきた。

この詳細は11月8日発売のサンデー毎日に4ページにわたって寄稿した。冒頭部分をここで紹介したい。

 旧統一教会や物価高に世間の耳目が集まる中で、国会では地殻変動が静かに進行している。政界に君臨した安倍晋三元首相が凶弾に倒れて最大派閥・清和会(安倍派)は支柱を失い、20年以上続いた清和会による自民党支配が崩れた。地殻変動の震源はここにある。

 第4派閥・宏池会(岸田派)の領袖にすぎない岸田文雄首相は内閣支持率が続落し、自民党内の求心力が低下して窮地に立っている。しかし清和会は内輪の後継争いに忙しく、自民党内で「岸田降ろし」がただちに噴き出す気配はない。
 最大派閥も総裁派閥も満身創痍の自民党。これを好機とみて岸田首相に急接近したのが、同じく支持率低迷にあえぐ野党第1党の立憲民主党だった。その先頭に立つのは、最高顧問の野田佳彦元首相である。
 泉健太代表、岡田克也幹事長、安住淳国会対策委員長、さらに立憲創始者である枝野幸男前代表も同調し、清和会が支配する自民党に対抗して打ち立てた「野党共闘」の旗を降ろして岸田首相との連携に舵を切った。野(や)党と与(よ)党の中間に位置する「ゆ党」に転じたのだ。
 この立ち位置は、彼らが野党第2党の日本維新の会を揶揄して使ってきた「自公の補完勢力」そのものである。立憲は共産、社民、れいわ新選組との野党共闘を見限り、反目し合ってきた維新と国会共闘で合意し、統一教会の被害者救済を名目に自公立維4党で政策を協議するテーブルを作った。すでに救済法案の今国会提出で合意し、他の野党を外して4党で物事を次々に決めていく「与ゆ党体制」が動き出している。
 国会で静かに始まった地殻変動をマスコミはほとんど報じていない。しかしこれは国会が与党一色に染まる大政翼賛体制への序章だ。息絶え絶えの岸田政権に立憲が救いの手を差し伸べたことで、当面は内閣総辞職も衆院解散もなく、支持率低迷にあえぐ者同士が手を握る「与ゆ党体制」が続くだろう。その先に見えてくるのは4党による大連立だ。水面化で密かに構想されているのは、野田元首相を首班に担ぐ「消費税増税内閣」である。

この先はサンデー毎日でぜひご覧いただきたいのだが、野田佳彦氏が民主党政権で首相に就任して以降、宏池会と密接な関係を水面下で築き、財務省関与の下、消費税増税の3党合意につなげたこと、その枠組みは安倍・菅政権を超えて現在まで継続し、岸田政権発足で再び強化されていることなどを伝えている。活字派の方々はぜひお読みください。

この内容はユーチューブでも詳しく解説した。動画派の方々はこちらをどうぞ。

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