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元自民党衆院議員(清和会)の山本明彦さんが地元・豊橋市で若手経営者らを集めて主宰する「吉田塾」で講演してきました!

愛知県豊橋市の若手経営者らが政治や経済を学ぶ「吉田塾」(塾長・山本明彦元内閣府副大臣)に招かれ、11月14日夜に講演した。

自民党衆院議員として経済財政畑を歩んだ山本明彦さん(75)が政界引退後に地元で立ち上げた勉強会。2011年から毎月、多様な講師を招いて例会を開いている。

過去の講師陣は錚々たる顔ぶれだ。竹下亘元自民党総務会長や望月晴文元経産事務次官ら政官界の大物のほか、現役の財務省主税局長やトヨタ自動車秘書部長を招いたことも。今夏の創立10周年の例会では松野博一官房長官が記念講演した。

塾長の山本さんは松野官房長官とは2000年初当選の同期で、最大派閥・清和会(安倍派)にともに属してきた。豊橋の「吉田塾」に各界から著名な講師を招いてきたのは、山本さんの政官財への幅広い人脈があってのことだろう。

私は朝日新聞政治部時代に清和会を直接担当したことはないものの、清和会会長だった町村信孝氏が福田康夫内閣で官房長官を務めた際に番記者として深く取材したこともあり、清和会の文化を知らないことはない。ただ山本さんを取材したことはなく、面識はなかった。

講演を打診してくれたのは「吉田塾」のメンバーである若手経営者の一人だ。私の拙著『朝日新聞政治部』ユーチューブ『SAMEJIMA TIMES』を通じて私のジャーナリスト活動を知り、ウェブサイトのお問合せフォームから講演を依頼してくれた。講演が始まる直前まで「自民党支持の経営者が多い会合ですが…」と心配されていたが、私は「全然大丈夫ですよ。ご心配なく」と応じた。

山本さんも心配したのか、清和会に食い込んだ朝日新聞の旧知の元番記者に「鮫島とはどんなやつか」と確認したそうだ。彼はいまや朝日新聞編集局の幹部となっているのだが、かつては政治部記者として永田町をともに奔走した私の「盟友」で、山本さんに「イチ推し」してくれたようである。

どのような政党支持層とも政治を語り合えないようでは政治ジャーナリストは務まらない。私は全国特定郵便局長会(全特)など業界団体の講演に招かれたこともある。右派言論界に人気のネット番組「ABEMA Prime」にも何度か出演した。リベラル派への批判が強い「アウェー」での講演は学ぶべきことが多い。

もちろん講演相手によって政局見通しや政治的主張を変えることはない。逆に政治報道が抱える問題点を率直に話し、そのうえで相手の立場を尊重し、私なりの政局見通しを大胆にわかりやすく説得力を持ってユーモアを交えて話せば、支持政党は違えども楽しんでもらえるものだ。現状の政治に対する認識で重なり合う部分も見えてくる。

今回も「吉田塾」の皆様には喜んでもらえたと思う。懇親会では豊橋の経営最前線で起きていることを私も教えていただいた。山本さんとも昨今の政治情勢についてゆっくり意見交換することができた。

民主主義はすべての人々が参加して成り立つ。まずは政治を面白いと感じてもらうことが何よりも大切だ。そのうえで対話を通じて合意形成を進めていく。その積み重ねがまた楽しい。

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